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経理の自己PR例文集【経験者・未経験者別】書類選考を通過する書き方と添削ポイント

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2026年6月24日 ジャスネットキャリア編集部

経理職の転職で自己PRをどう書けばよいか、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。「丁寧に仕事をしています」「数字が得意です」といった表現では、採用担当者の目に留まりません。経理という専門職では、どのような業務をどの程度の規模でこなし、具体的にどんな成果を出してきたか——そこまで書いて初めて、選考に通る自己PRになります。

このページでは、ジャスネットのエージェントが書類添削の現場で蓄積してきた知見をもとに、経験者・未経験者別の例文を全10本ご用意しました。各例文には「採用担当者に刺さる理由」を添えていますので、ご自身の状況に近いものを参考に、そのまま使う・アレンジするといった形でお役立てください。

目次

■「自己PR」「志望動機」「自己紹介」——まず違いを整理する

書き始める前に、混同しやすい3つの言葉の違いを押さえておきましょう。

自己PR は、「自分はこういうスキルや実績を持っており、御社でこのように貢献できます」という、いわば自分を売り込む文章です。過去の経験・実績を数字で示しながら、入社後に活かせる強みを伝えることが目的です。

志望動機 は、「なぜ経理職なのか」「なぜ貴社なのか」という動機・理由を説明するものです。志望動機の書き方については 【目的別】経理の志望動機例文集|転職でそのまま使える高評価テンプレート で詳しく解説しています。

面接での自己紹介 は、面接冒頭で職歴の概要を1〜2分で述べる簡単なスピーチで、書類の自己PRとは別物です。面接での自己紹介については 経理転職面接の自己紹介!具体例と解説を徹底ガイド をご参照ください。

このページでは、履歴書・職務経歴書に記載する「自己PR欄」の文章に絞って解説します。

■経理経験者向け自己PR例文(全6本)

(1)月次決算の効率化を軸にした例文

前職では中堅商社の経理部門に5年間勤務し、月次決算業務の改善に注力してきました。入社当初は月次決算に15営業日を要していましたが、各部署からの売上データをExcelマクロで自動集計する仕組みを構築し、最終的に10営業日まで短縮しました。チェック体制の見直しと業務マニュアルの整備により属人化も解消し、月間残業時間を延べ50時間削減しています。

改善策の立案から現場への定着まで自分が主導したことで、「問題を見つけ、実行に移す」という経理業務の本質を実感しました。入社後もこの改善姿勢を継続し、貴社の経理業務の高度化に貢献したいと考えています。

【エージェントコメント】

決算日数の短縮(15日→10日)と残業削減(月50時間)という2種類の数値が揃っており、業務改善の規模感が採用担当者に伝わりやすい構成です。「マクロを作った」だけでなく「属人化を解消した」まで書けると、再現性のある改善ができる人材だと評価されます。

(2)チームマネジメント経験を軸にした例文

前職では製造業の経理部門で主任として5名のチームを率い、売掛金・買掛金管理業務の統括を担いました。メンバーのスキルに応じた業務配分と指導に力を入れ、新人向けにはOJTプログラムを構築、ベテランには分析業務や改善提案の機会を提供することで、チーム全体の底上げを図りました。その結果、月次の売掛金照合における差異率を0.5%から0.1%まで改善しています。

また、税制改正や会計基準変更への対応を目的とした勉強会を定期的に開催し、組織としての適応力を高めてきました。マネジメントと育成の両面での経験を、貴社でも存分に発揮したいと考えています。

【エージェントコメント】

管理職経験を持つ候補者に多いのが、「チームを率いました」で止まってしまうパターンです。この例文のように、育成の具体的な取り組み内容と差異率の改善という結果を両方示すことで、「マネージャーとして機能する人材か」という採用担当者の判断基準に直接応えられます。

(3)IPO準備経験を軸にした例文

前職のIT企業では、IPO準備プロジェクトの中核メンバーとして2年間、内部統制の構築と運用に携わりました。会計システムの導入、内部統制文書の整備、監査法人との調整など多岐にわたる業務を担い、特に収益認識基準に基づく売上認識プロセスのルール化と月次モニタリング体制の構築を主導しました。

監査法人との四半期レビューでは、財務数値の根拠資料の準備・説明・指摘対応も自ら担当し、最終的に重要な不備なくIPOを達成しました。上場企業レベルの内部統制構築と監査対応の実務経験を、貴社でも活かして貢献したいと考えています。

【エージェントコメント】

IPO経験は希少性が高く、それだけで差別化になります。ただし「IPO準備に携わりました」だけでは「どのポジションで何をしたか」が不明確になりがちです。この例文のように「何を主導したか」と「最終的にIPOを達成した」という結果まで書くと、実務の中心にいた人材だと伝わります。

(4)会計システム移行・DX推進経験を軸にした例文

前職では年商200億円規模のメーカーで経理担当として、基幹システムのSAP移行プロジェクトに経理側のキーユーザーとして参加しました。要件定義段階から経理部門の業務フローを整理し、システムベンダーとの仕様調整を主導。移行後は操作マニュアルを作成し、部門内への定着支援も担いました。システム移行に伴い月次締め処理の工数を従来比30%削減し、転記ミスの発生率もほぼゼロに抑えることができました。

経理実務とITをつなぐ役割を担った経験を活かし、貴社のDX推進にも積極的に貢献したいと考えています。

【エージェントコメント】

DX推進や会計システム刷新を進めている企業では、「経理実務もわかりIT的な視点も持つ人材」を強く求めています。ベンダーとの仕様調整という上流工程への関与と、マニュアル作成・定着支援という現場側の役割を合わせて書くことで、その両面を担える人材像が伝わります。

(5)連結決算・海外経理経験を軸にした例文

前職では東証プライム上場の持株会社に勤務し、国内外15社を対象とした連結決算業務を3年間担当しました。IFRSへの移行プロジェクトでは、各子会社への説明資料の作成と問い合わせ対応を一手に引き受け、スムーズな移行に貢献しました。また、海外子会社(東南アジア2社)の経理担当者との月次データ照合・差異分析をオンラインで定期実施し、英語での資料作成・メール対応も日常的に行っています。

連結・IFRS・英文経理という複合スキルを持つ人材として、貴社のグローバル財務体制の強化に貢献できると考えています。

【エージェントコメント】

連結・IFRS・英語という3つのスキルを1本の自己PRに詰め込んでいますが、それぞれが「具体的にどのような業務で使ったか」がわかる書き方になっているため、スキルの羅列にならずに読めます。対象会社数(15社)や海外子会社の拠点数(2社)など規模感を示す数字が信頼感を高めています。

(6)税務・申告業務を軸にした例文

前職では事業会社の経理部門において、法人税・消費税・地方税の申告業務を5年にわたり担当しました。外部の税理士法人と連携しながら申告データの取りまとめと確認を行うだけでなく、税制改正の情報収集と社内への影響シミュレーション、経営陣向けの説明資料作成まで一連の業務を担いました。特にインボイス制度導入時には、社内の購買・営業部門と連携してルール整備と社内周知を主導し、導入後の混乱を最小限に抑えることができました。税務と会計の双方に精通した経理担当者として、貴社でも幅広く貢献できると考えています。

【エージェントコメント】

「税務もできる経理」は、中小〜中堅企業で特に重宝される存在です。ポイントは「外部税理士の言われた通りにやっていただけ」という印象を与えないこと。税制改正への対応と社内周知を「自ら動いて」行ったという主体性を示すことで、単なる作業担当者ではなく自走できる人材だと伝わります。

■経理未経験者向け自己PR例文(全4本)

(1)簿記資格+他職種での数値経験を軸にした例文

経理職は未経験ですが、簿記1級と税理士試験の簿記論・財務諸表論に合格しており、会計・税務の専門知識は十分に習得しています。現職の営業職では月次売上の分析や予算管理を担当し、顧客別・商品別の収益性分析や売上予測モデルの作成をExcelで日常的に行ってきました。また、社内の業務改善プロジェクトでは、受注から売上計上までのリードタイムを平均3日短縮する改善を提案・実行した経験もあります。

会計知識と数値分析力・改善提案力を組み合わせ、入社後は早期に戦力として貢献できるよう全力で取り組む所存です。

【エージェントコメント】

未経験者の自己PRで最も重要なのは「経理実務はないが、近い経験はある」という証明 です。この例文は、資格(知識面)と営業での数値業務(実務への親和性)と改善実績(主体性)という3点セットが揃っており、「未経験でもすぐに動ける人材」だという印象を与えます。

(2)簿記2級+事務職経験を軸にした例文

現在は一般事務職として、請求書処理・経費精算・売掛金の入力管理などの業務に携わっています。経理の専門職としてキャリアを築きたいと考え、在職中に日商簿記2級を取得しました。実務では単純な入力作業にとどまらず、月末の帳簿照合や小口現金の管理なども担当しており、経理業務の一部はすでに経験があります。Excelについてはピボットテーブルや関数を活用した集計・資料作成を日常的に行っており、業務効率化の観点から改善提案を行った経験もあります。これまでの経験を土台に、貴社では本格的な経理担当者として成長していきたいと考えています。

【エージェントコメント】

「事務→経理」の転職は比較的一般的ですが、自己PRで差がつくのは「すでに経理に近い業務をしていた」という証明の厚みです。この例文では、現職での経理隣接業務の具体的な列挙と、Excelスキルの活用実績を組み合わせることで、完全な未経験より一歩前に出た印象を与えています。

(3)他業種(小売・バイヤー)経験からのキャリアチェンジ例文

前職では小売業のバイヤーとして3年間勤務し、仕入れから販売までの一連の流れの中で、売上原価・在庫回転率・粗利率といった数値に基づく管理業務を経験してきました。月次の仕入れ計画では販売データや市場トレンドを分析し、発注量を最適化することで在庫回転率を前年比15%改善し、キャッシュフロー向上に貢献しました。コスト構造の把握と改善意識は、経理業務でも直接活かせる素養だと考えています。

現在は日商簿記2級を取得し、財務諸表の読み方や仕訳の基礎を学習中です。数値管理の実務感覚と会計知識を組み合わせ、経理担当者として貢献したいと考えています。

【エージェントコメント】

全く異業種からの転職で難しいのは、「なぜ経理なのか」という説得力の担保です。この例文では、現職でのコスト管理業務が経理的な視点と地続きであることを示し、「前職でも数値で動いていた人材」という印象を与えています。在庫回転率15%改善という数字が具体性を高めています。

(4)IT・エンジニア職からのキャリアチェンジ例文

前職ではシステムエンジニアとして、会計システムの開発・保守に4年間携わりました。プロジェクトを通じて仕訳処理・月次決算・消費税計算といった経理の業務フローを深く理解する機会を得ており、会計の仕組みに強い関心を持つようになったことが経理職を志望するきっかけです。

現在は日商簿記2級を取得し、会計知識の体系的な習得を進めています。システム側と業務側の双方を理解している立場として、会計システムの導入・改善プロジェクトや、経理業務のDX推進に特に貢献できると考えています。

【エージェントコメント】

SE→経理という転職はニッチに見えますが、会計システムに携わった経験があれば「業務とシステムの両方がわかる経理担当者」として非常に高い価値を持ちます。動機の説明(会計フローへの理解が深まった)と、入社後の貢献イメージ(DX推進)が具体的に書けており、方向感のある候補者として評価されやすい構成です。

■自己PR作成の基本ポイント

(1)具体的な業務経験と数字をセットで書く

「経理業務を担当していました」という記述だけでは、採用担当者は業務の規模も難易度も判断できません。 どのような規模の会社で、何の業務を、どのような成果とともに担ったかをセットで書くことが基本 です。成果は「月次決算を15日から10日に短縮」「残業を月50時間削減」のように数値化することで、説得力が格段に上がります。

(2)応募企業のニーズに合わせてカスタマイズする

同じ経歴でも、応募先によって強調すべきポイントは異なります。IPO準備中の企業には内部統制構築の経験を、グローバル展開中の企業には連結・英語経理の経験を前面に出す、といった調整が有効です。求人票に書かれた求めるスキルと、自分の経験の接点を意識して構成を組み替えてみてください。

(3)企業規模・フェーズに合った表現を選ぶ

大手企業では標準化されたプロセスの中での正確な遂行経験が評価されやすく、中小企業では幅広い業務への対応力と主体性が求められる傾向があります。また、IPO準備フェーズの企業であれば内部統制や監査対応の経験が特に刺さります。応募先のステージを理解したうえで表現を選ぶことも、通過率を上げる重要な要素です。

■エージェントが書類添削でよく見るNGパターンと修正例

ジャスネットのエージェントが日々の書類添削の中で繰り返し目にする、経理職の自己PRにありがちなNGパターンを3つ紹介します。

NGパターン1:「責任感があります」「コツコツ取り組めます」といった人物像だけを書く

経理職の選考では、これらの表現は「何もアピールしていない」に等しいと考えてください。採用担当者は具体的な業務経験と成果を求めています。「コツコツ取り組んできた結果として、月次決算の精度が向上し差異率が○%から○%に改善した」という形で、必ず実績と結びつけます。

NGパターン2:担当業務の羅列で終わっている

「売掛金管理、買掛金管理、月次決算、年次決算を担当していました」と業務をただ並べるパターンです。担当業務の範囲を示すことは大切ですが、それだけでは他の候補者との差が生まれません。「その業務でどのような改善をしたか」「どのような難しい局面があり、どう乗り越えたか」という一段深い記述を加えます。

NGパターン3:チームの成果を個人の成果として書いている

「決算を8営業日で締めることができました」という記述が、実際にはチーム全体の取り組みによるものであることは少なくありません。面接で詳細を聞かれたときに説明できない内容は書かないことが原則です。「チームでの取り組みとして〜を主導した」など、自分の役割と貢献度を正直に記載することが、信頼性のある自己PRにつながります。

■転職エージェントのサポートを受ける

自己PRの作成において、最も難しいのは 「自分では当たり前だと思っている経験が、実は大きな強みである」という気づき です。自分の市場価値を客観的に把握し、強みを最大限に引き出す自己PRを作るうえで、経理・会計分野に特化した転職エージェントへの相談は有効な選択肢です。

ジャスネットでは、経理・財務の転職市場に精通したエージェントが、書類作成から面接対策まで一貫してサポートします。「自己PRに何を書けばいいかわからない」という方も、ぜひ一度ご相談ください。

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■まとめ

経理職の自己PRで重要なのは、具体的な業務経験・数値による成果・応募先ニーズへの適合という3つの要素を揃えることです。経験者であれば実績を数字で示し、未経験者であれば経理業務への親和性を丁寧に証明することが選考通過への近道になります。

また、自己PRは志望動機や面接での自己紹介とは役割が異なります。それぞれのページも合わせてご活用ください。

◆志望動機の書き方 → 【目的別】経理の志望動機例文集

◆職務経歴書の書き方 → 【サンプルダウンロード可】経理職の職務経歴書はこう書く!業種別・企業にアピールできる構成&表現とは?

◆面接での自己紹介 → 経理転職面接の自己紹介!具体例と解説を徹底ガイド

本記事で紹介した例文とエージェントコメントを参考に、ご自身の経験を最大限に活かした自己PRを作成していただければ幸いです。

執筆者プロフィール

ジャスネットキャリア編集部

WEBサイト『ジャスネットキャリア』に掲載する記事制作を行う。
会計士、税理士、経理パーソンを対象とした、コラム系読み物、転職事例、転職QAの制作など。
編集部メンバーは企業での経理経験者で構成され、「経理・会計分野で働く方々のキャリアに寄り添う」をテーマにしたコンテンツ作りを心がけていてる。

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