新規登録 求人検索
新規登録

【成功率UP】営業職から経理職へ!未経験でも成功できる転職戦略とリアル事例を徹底解説

写真1

ジャスネットキャリア編集部

「営業のノルマに疲れた」「もっと安定した職種に就きたい」そんな思いから経理職への転職を考えている営業職の方は少なくありません。しかし、営業から経理への転職は実は非常に戦略的で将来性のあるキャリアチェンジなのです。

この記事では、営業から経理への転職を成功させるための具体的な戦略から、実際の成功事例まで、転職を検討している方が知っておくべき情報を網羅的に解説します。あなたの営業経験を最大限に活かして、理想的なキャリアチェンジを実現しましょう。

目次

■営業から経理への転職が注目される背景

(1)経済環境の変化と経理職の重要性

最近では、経理職のイメージが少しずつ変わってきています。以前は「数字をコツコツ処理する仕事」という印象が強かったかもしれませんが、いまは“経営の意思決定を支える存在”として、より戦略的な役割が期待されるようになっているのです。

特に、コロナ禍を経て、企業はこれまで以上に“数字に基づく健全な経営”を重視するようになりました。そこで今、注目されているのが、営業出身でビジネス感覚に優れた人材の経理職へのチャレンジです。

営業職で培った「顧客視点」や「現場感覚」は、経理の仕事でも大いに役立ちます。数字をただ処理するだけでなく、「この数字の背景にある現実は何か?」を読み取れる人材は、経営陣にとって心強い存在。営業×経理という異色のキャリアが、いま注目されているのは、そうした理由があるのです。

(2)営業職からのキャリアチェンジのトレンド

最近のトレンドとして、営業職から経理職へのキャリアチェンジが増えています。この現象には複数の要因が関係しています。

①営業職の価値観の変化
まず、営業職の働き方に対する価値観の変化が挙げられます。ノルマに追われる毎日から、より安定した環境で専門性を深めたいと考える営業職の方が増えています。特に、ワークライフバランスを重視する若手社員にとって、経理職の規則正しい勤務時間は魅力的に映ります。

②長期的に安定して働ける
また、キャリアの長期的な安定性を求める傾向も強まっています。営業職は景気の影響を受けやすく、業績によって評価が大きく左右される面がある一方、経理職は企業経営に不可欠な職種であり、経理部門がない企業はありません。さらに、経理スキルは業界を問わず活用できるため、転職時の選択肢も広がります。

■経理職に活かせる営業経験

営業職で培った経験は、経理職において想像以上に大きな武器となります。特に重要なのは、数字を通してビジネス全体を俯瞰する視点です。

営業職は顧客のニーズを把握し、自社の商品・サービスがどのような価値を提供できるかを常に考えています。この視点は経理職において、単なる数字の処理ではなく、その数字が事業にどのような意味を持つのかを理解する力として活かされます。

例えば、売上分析を行う際に、営業現場での経験があることで、数字の背景にある市場動向や顧客行動を読み取ることができるのです。

コミュニケーション能力も営業職から経理職への転職において大きなアドバンテージとなります。経理職は社内の各部署から情報を収集し、時には説明や調整を行う必要があります。営業職で鍛えられた相手の立場に立って物事を考える力や、分かりやすく説明する技術は、経理業務をスムーズに進める上で不可欠です。

さらに、営業職特有の目標達成への執念や、期限を守る意識の高さは、経理職の月次決算や年次決算といった時間的制約の厳しい業務において非常に重要な資質となります。営業職で身につけた逆算思考や優先順位の付け方は、複数の業務を並行して進める経理職でも大いに役立ちます。

問題解決能力も見逃せないポイントです。営業職では顧客の課題を聞き出し、解決策を提案することが日常業務です。この経験は、経理職で帳簿の不整合を発見した際の原因究明や、コスト削減提案の立案などに直接活かすことができます。

■経理職で求められるスキル・資質

(1)基本的な会計知識と簿記スキル

営業が経理への転職を成功させるためには、会計の基礎知識と簿記スキルの習得が不可欠です。営業職出身者にとって重要なのは、これらの知識を実務にどう活かすかという視点で学習することです。

簿記は経理職の基礎中の基礎ですが、単に資格を取得するだけでなく、実際の取引がどのように仕訳に反映されるかを理解することが重要です。

営業職の経験があれば、売上計上のタイミングや、それに伴う請求書の発行、売掛金の管理といった概念は理解しやすいはずです。この既存の知識を足がかりにして、段階的に会計知識を広げていくことが効率的な学習方法となります。

(2)分析力と問題解決能力

また、経理職では決算書を読む力も必要です。営業職時代に顧客企業の財務状況を分析した経験があれば、その延長線上として自社の財務諸表を理解することは比較的容易でしょう。

損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の基本構造を理解し、それぞれの数字が何を意味するのかを把握することから始めましょう。最低限、どことどこが繋がっているなど、ざっくりとした理解でよいでしょう。

現代の経理職では、仕訳業務の先の、データ分析による経営支援が重要な役割となっています。営業職で培った分析力を経理業務に活かすことで、他の経理部員との差別化を図ることができます。

売上分析は営業職出身者が最も得意とする分野の一つです。商品別、地域別、顧客別の売上推移を分析し、その背景にある要因を考察する能力は、営業現場での経験があるからこそ発揮できるものです。さらに、予算と実績の差異分析においても、営業目標の達成過程で培った感覚が活かされます。

コスト分析についても、営業職の経験は有効です。顧客への提案時に原価計算を行った経験があれば、製造コストや販売コストの構造を理解することは難しくなく、管理会計部門への道が開かれる可能性もあります。

問題解決のアプローチも営業職と経理職で共通する部分があります。営業職では顧客の潜在的なニーズを発見し、解決策を提案します。一方、経理職では(担当の業務によりますが)、仕訳データや財務諸表などから企業の課題を発見し、改善提案を行います。

どちらも現状を正確に把握し、原因を分析して、具体的な解決策を立案するという点で同じプロセスを踏みます。

■営業職から経理職への転職を成功させるための戦略

(1)資格やスキルを準備する

営業職から経理職への転職において、資格取得は知識があることを示す重要な要素となりますので、可能であれば転職前に準備をすることをおすすめします。

まず優先すべきは日商簿記検定2級の取得です。企業の財務諸表の成り立ちがあるていど理解できるようになり、経理で使われる会計用語を覚えることができます。営業職出身者であれば、商業簿記の理解は比較的容易で、工業簿記も製造業での営業経験があれば親しみやすい内容です。

次に検討すべきは、Excelに関する資格です。経理職ではExcelを使った集計や分析作業が頻繁にあるため、関数やピボットテーブルを使いこなせることは大きなアドバンテージとなります。

営業職でも顧客管理や売上分析でExcelを使用していた経験があれば、より高度な機能の習得は困難ではありません。経理職でも担当によりますが、Excelの足し算しか使わないケースもあるので、これまでExcelを多用してきた営業経験者はすでにその水準はゆうに超えている可能性もあります。

営業職で使用していたSFA(営業支援システム)やCRM(顧客関係管理)の経験があれば、会計システムの理解も早いでしょう。

(2)未経験者向けの経歴書・面接準備

①職務経歴書の準備

営業職から経理職への転職では、職務経歴書と面接での自己アピールが成功の鍵を握ります。重要なのは、営業経験を経理職でどう活かせるかを具体的に示すことです。

経歴書では、営業職での実績を数字で示すことが重要ですが、それだけでなく、その実績を上げるために行った分析や改善活動について詳しく記載しましょう。例えば、売上向上のためにデータ分析を行い、顧客セグメント別の戦略を立案した経験があれば、それは経理職での分析業務に直結するスキルとしてアピールできます。

また、営業職で経験した予算管理や目標設定の経験も重要なポイントです。月次、四半期、年間の目標設定と進捗管理は、経理職の予算編成や実績管理業務と本質的に同じです。このような共通点を明確に示すことで、未経験でも経理職で活躍できる可能性を採用担当者に感じてもらえます。

②面接の準備

面接では、なぜ営業職から経理職に転職したいのか、その理由を明確に伝えることが重要です。「営業に疲れた」「ノルマがきつい」といったネガティブな理由ではなく、「営業で培った分析力をより専門的に活かしたい」「企業の財務面から事業成長をサポートしたい」といったポジティブな動機を伝えましょう。

また、経理職に対する理解度を示すために、志望企業の業界特性や財務状況について事前に調査し、具体的な貢献方法を提案できるよう準備しておくことも効果的です。

(3)転職エージェントを利用する

営業職から経理職への転職では、転職エージェントの活用が成功確率を大幅に向上させます。特に未経験者の場合、自分だけでは見つけられない求人情報や、面接でのアピールポイントを教えてもらえるメリットがあります。

転職エージェントを選ぶ際は、経理職の転職に特化したエージェントや、未経験者の転職サポートに実績のあるエージェントを選ぶことが重要です。営業職出身者の経理転職事例を多く持つエージェントであれば、より具体的で実践的なアドバイスを受けることができます。

経理・会計分野に特化した転職エージェント「ジャスネットコミュニケーションズ」は、経理知識の豊富な担当エージェントが複数在籍。会計士資格、税理士資格を持ったエージェントも在籍しており、みなさまの相談に乗っています。

経理専門職ならではのキャリアパスについての相談、求人のマッチングに強みがあると評判で、非公開求人も多く、希望条件に合った精度の高い転職サポートが受けられます。

■営業から経理に転職した成功事例

(1)具体的な成功事例の紹介

事例1:IT企業営業から製造業経理への転職(28歳男性)

この方は大手IT企業で法人営業を3年間経験した後、製造業の経理職に転職しました。転職のきっかけは、営業活動で顧客企業の財務分析を行う中で、数字から企業の課題を読み取ることの面白さに気づいたことでした。

転職準備として、働きながら簿記2級を取得し、Excelのスキルを向上させました。面接では、営業時代に行っていた顧客の財務分析経験を具体的に説明し、その分析力を経理業務でどう活かすかを提案しました。特に、IT業界での経験を活かして、経理業務のデジタル化推進に貢献したいという意欲を強くアピールしました。

転職後は、月次決算業務から始まり、徐々に予算編成や原価計算にも携わるようになりました。営業時代のコミュニケーション能力を活かして、製造現場とのやり取りも円滑に行えており、現在は経理課のリーダー候補として期待されています。

事例2:不動産営業から商社経理への転職(32歳女性)

この方は不動産営業として5年間の経験を積んだ後、専門商社の経理職に転職しました。転職理由は、結婚を機にワークライフバランスを重視したキャリアを築きたいと考えたことでした。

転職活動前には簿記の勉強を始め、無事2級に合格。転職活動では、不動産営業で培った契約書の読解力や、資金計画の立案経験を強みとしてアピールしました。また、顧客との交渉で培った粘り強さが、仕入先との価格交渉や、社内各部署との調整に活かせることを具体的に説明しました。

転職後は売掛金・買掛金の管理業務から始まり、現在は海外取引の会計処理も担当しています。営業時代の英語力と、顧客対応で身につけた丁寧なコミュニケーションが評価され、海外子会社との連携業務でも重要な役割を果たしています。

(2)成功者の共通点とそのポイント

これらの成功事例から見える共通点がいくつかあります。

まず、転職理由が明確でポジティブであることです。両者とも、営業職での経験を否定するのではなく、その経験をベースにさらなる成長を目指すという前向きな転職理由を持っていました。このような姿勢は面接官に好印象を与え、採用につながりやすくなります。

次に、営業経験と経理業務の関連性を具体的に説明できていることです。単に「数字が好き」「安定した仕事がしたい」といった抽象的な理由ではなく、営業での具体的な経験をどのように経理業務に活かすかを明確に示しています。

また、転職前の準備を怠らなかったことも重要なポイントです。両者とも簿記資格を取得し、必要なスキルを身につけてから転職活動を開始しています。これにより、本気度を示すとともに、最低限の基礎知識があることを証明できました。

■まとめ

営業職から経理職への転職は、一見大きなキャリアチェンジに思えますが、実際には多くの共通点があり、営業経験は経理職において大きな武器となります。重要なのは、自分の経験をどのように新しい職種で活かすかを明確にし、必要なスキルを戦略的に身につけることです。

最後にお伝えしたいのは、経理職に関心のある営業職出身の方にとって、ジャスネットコミュニケーションズで“エージェント職”として働くという選択肢もあるということです。

実際、当社では人材業界未経験で、一般企業にて営業を経験された方々が、エージェントとして多数活躍しています。

エージェント職を通じて、さまざまな企業の経理部門の働き方を深く知ることができるため、「自分が経理職に本当に向いているのか」「どんな職場が自分に合いそうか」といったことを、じっくり見極める機会にもなります。

「経理に進むか、迷っている」

そんな段階の方も大歓迎です。まずはお気軽にご相談ください。あなたにとって最適なキャリアの選択肢を、一緒に考えていきましょう。

執筆者プロフィール

ジャスネットキャリア編集部

WEBサイト『ジャスネットキャリア』に掲載する記事制作を行う。
会計士、税理士、経理パーソンを対象とした、コラム系読み物、転職事例、転職QAの制作など。
編集部メンバーは企業での経理経験者で構成され、「経理・会計分野で働く方々のキャリアに寄り添う」をテーマにしたコンテンツ作りを心がけていてる。

新着記事一覧

経理のためのコラム集

経理転職に関するカテゴリーごとにまとめたページです。

会計人の人生観・仕事観を紹介「Accountant's Magazine」最新号

「Accountant's Magazine」は、著名な会計プロフェッションにスポットをあて、その人生観・仕事観を紹介。会計・経理分野に従事する人と仕事の将来像を提示する、読者と共に考えるヒューマンドキュメント誌です。今なら新規登録していただくと、「Accountant's Magazine」(WEB版)の全記事を無料で閲覧することができます。

新規登録をしてWEBマガジンを読む(無料)

関連コンテンツ