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経理転職に必見!ホワイト企業で働くためのポイントとは

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2025年7月29日 ジャスネットキャリア編集部

経理職を目指す方にとって、転職先の企業選びは人生を左右する重要な決断です。特に近年、働き方改革の影響もあり、ホワイト企業への転職希望者が急増しています。しかし、表面的な条件だけでは本当に働きやすい環境かどうかを判断するのは難しいものです。
この記事では、経理職の転職を成功させるために知っておくべきホワイト企業の見分け方から、具体的な転職活動の進め方まで、実践的な内容をお伝えします。これから経理職での転職を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

■ホワイト企業とブラック企業の違い

(1)ホワイト企業の特徴

ホワイト企業では、 従業員の働きやすさを重視し、適切な労働環境を提供しています 。まず、労働時間の管理が徹底されています。残業が発生する場合でも、事前の申請制度があり、必要以上の長時間労働を防ぐ仕組みが整っています。また、有給休暇の取得率が高く、従業員が心身ともにリフレッシュできる環境が整備されています。

人材育成にも力を入れており、研修制度や資格取得支援、キャリアアップのためのサポート体制が充実 しています。経理職においては、税務や会計の専門知識を深めるための勉強会や外部セミナーへの参加支援なども積極的に行われています。

さらに、 職場のコミュニケーションが良好 で、上司と部下の関係が健全に保たれています。意見を言いやすい雰囲気があり、問題が発生した際には適切に対処される体制が整っています。

(2)ブラック企業の特徴

一方、ブラック企業では 従業員の健康や生活が軽視されがち です。これらの企業では、過度な 長時間労働が常態化 しており、サービス残業が当たり前のような環境となっています。

特に経理職の場合、月次決算や年次決算の時期には長時間作業が続くことも珍しくありません。しかし、その労働に見合った対価が支払われることは少なく、精神的にも肉体的にも大きな負担がかかります。

有給休暇の取得が困難だったり職場の人間関係が悪かったりする職場も少なくなく、従業員の成長やキャリアアップへの支援は期待できません。離職率が高く、常に人手不足の状態が続いているのも特徴的です。

■経理職におけるホワイト企業の見分け方

(1)業務範囲

経理職のホワイト企業を見分ける際に、まず確認すべきは 業務範囲と職務内容の明確になっているか です。ホワイト企業では、経理職の役割と責任が明確に定義されており、求人票や面接で具体的な業務内容について詳しく説明されます。

経理職の場合は、業務範囲が会計処理、財務諸表の作成、税務申告、予算管理、資金管理などの中のどの範囲を担うのか、 明確な担当分けがあります 。大企業の場合は、一人の担当者に過度な負担がかからないよう、チーム体制で業務を行っているかどうかも重要なポイントです。

(2)平均年収

給与水準は、企業の従業員に対する価値観を表す重要な指標です。経理職はその専門性から他の事務職よりも高い年収をもらえることが多く、経験やスキルに応じた適切な昇給制度も整備されています。

単純に初任給が高いかどうかだけでなく、昇進や昇格に伴う給与アップの仕組みが明確になっているかどうかも確認しましょう。また、賞与の支給実績や業績連動型の報酬制度があるかどうかも、ホワイト企業かどうかを判断する材料となります。

給与以外にも、各種手当の充実度も重要です。住宅手当、通勤手当、家族手当、資格手当などの有無を確認することで、企業の従業員に対する配慮の度合いを測ることができます。

(3)残業時間と有給休暇の取りやすさ

①残業時間

経理職は決算期や税務申告時期に業務が集中するため、どうしても残業が発生しがちです。その中でも、残業時間が月45時間、年360時間に収まっているかどうかが一つの目安となります。

また、残業代の支払いが適切に行われているかどうかも重要なポイントです。固定残業代制度を採用している場合は、その内容が法的に適切かどうかも確認が必要です。

②有給休暇の取得

有給休暇の取得率についても、企業の公開情報や面接時の質問で確認できます。年間の有給取得日数が10日以上であれば、比較的取得しやすい環境と考えられます。

また、有給休暇以外にも、リフレッシュ休暇や慶弔休暇、病気休暇などの制度が充実しているかどうかも、働きやすさを判断する重要な要素です。

(4)福利厚生の充実度

福利厚生の充実度は、企業が従業員を大切にしているかどうかを示す重要な指標です。ホワイト企業では、法定福利厚生に加えて、独自の福利厚生制度を設けていることが多いです。

教育面では、資格取得支援制度や外部研修への参加支援、書籍購入費の補助などが用意されています。経理職にとって重要な簿記や税理士などの資格取得に対する支援があるかどうかは、特に確認しておきたいポイントです。

その他にも、人間ドックの受診補助や、メンタルヘルスケアのサポート体制、食堂や社内カフェの設置、スポーツクラブの利用補助など、企業によってさまざまな福利厚生制度があります。どんなものがあるのか調べ、疑問点がある場合は面接の際に聞いてみるといいでしょう。

(5)離職率と職場の雰囲気

離職率は企業の働きやすさを示す客観的な指標です。 ホワイト企業では離職率が低く、多くの従業員が長期間にわたって働き続けています 。業界平均と比較して離職率が低い企業は、それだけ働きやすい環境が整っていると考えられます。

職場の雰囲気については、面接時の対応や社員同士の関係性から推測できます。面接官が丁寧で親身に対応してくれる企業は、普段から従業員同士のコミュニケーションが良好である可能性が高いです。

社内の年齢構成も重要な要素です。若手からベテランまでバランスよく在籍している企業は、適切な人材育成と定着率の高さを示しています。

(6)業績の安定性と将来性

経理職として長期的にキャリアを積んでいくためには、転職先企業の 業績安定性と将来性も重要な判断材料 です。業績が安定している企業では、経理職の役割も重要視され、適切な投資が行われています。

企業の財務状況については、上場企業であれば有価証券報告書や決算短信で確認できます。売上高や利益の推移、自己資本比率、キャッシュフローの状況などから、企業の健全性を判断できます。非上場企業の場合は、ある程度、転職エージェントが掴んでいるハズなので、聞いてみましょう。

■ホワイト企業の経理職の魅力

(1)キャリアアップの可能性

ホワイト企業の経理職では、 専門性を高めながら着実にキャリアアップしていくことが可能 です。これらの企業では、従業員の成長を支援する制度が充実しており、個人の能力向上と企業の発展が両立できる環境が整っています。

管理職への昇進機会も豊富で、経理部長やCFO(最高財務責任者)といったポジションを目指すことも可能です。ホワイト企業では、能力と実績に基づいた公平な昇進システムが整っているため、努力次第で理想のキャリアを築けます。

(2)ワークライフバランスの実現

ホワイト企業の経理職最大の魅力の一つは、ワークライフバランスの実現です。適切な労働時間管理により、仕事と私生活の両方を充実させることができます。

残業時間の管理が徹底されているため、家族との時間や趣味の時間を確保できます。また、有給休暇の取得が推奨されており、長期休暇を利用した旅行なども気兼ねなく楽しめます。

フレックスタイム制度やリモートワーク制度を導入している企業も多く、個人のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。特に子育て中の方や介護が必要な家族がいる方にとって、これらの制度は大きなメリットとなります。

■転職活動の進め方

(1)求人情報の収集方法

ホワイト企業の経理職を見つけるためには、より多くの求人情報の収集が欠かせません。多方面からの情報収集により、より良い転職先を見つけることができます。

①転職情報サイト

まず、転職サイトの活用は基本中の基本です。大手転職サイトでは、企業規模や業界、勤務地などの条件で絞り込み検索ができます。また、企業の口コミ情報も豊富に掲載されているため、実際の働きやすさを事前に確認できます。

②企業の公式サイト

企業の公式サイトでの直接応募も有効な方法です。企業サイトには、転職サイトには掲載されていない詳細な情報が記載されていることが多く、企業の理念や文化をより深く理解できます。

③ハローワーク

さらに、ハローワークの活用も忘れないようにしましょう。地域密着型の中小企業の求人情報が豊富で、意外な優良企業を発見できることがあります。また、職業相談員による個別相談も受けられるため、転職活動の不安を解消できます。

(2)転職エージェントの活用

転職エージェントの活用は、効率的で成功確率の高い転職活動を実現するための重要な手段です。特に経理職の場合、専門性が高い分野であるため、業界に精通したエージェントのサポートが非常に有効です。

経理・会計分野に特化した転職エージェントでは、業界の最新動向や求人企業の詳細な情報を提供してもらえます。また、非公開求人の紹介も受けられるため、一般には公開されていないホワイト企業の求人に応募できる可能性があります。

ジャスネットコミュニケーションズは、経理・会計分野に特化した転職エージェントとして、業界でも高い評価を受けています。ジャスネットは人材派遣事業も行っており、人事部門だけではなく、採用の決定権を持つ経理部の現場責任者(部長、課長など)とも密な関係を構築。そのため、企業の経理部から直接、多種多様なパターンの求人をいただいており、常に現場のニーズを把握しています。

これまでの取引実績企業は約7000社のジャスネットが、求職者のスキルレベルや志向に応じて、最適なホワイト企業を紹介します。

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■経理職の転職成功事例

(1)事例1:残業の多い企業から大手ホワイト企業への転職成功

田中さん(仮名、30歳)は、従業員50名程度の中小企業で5年間経理業務に従事していましたが、長時間労働が常態化しており、月80時間を超える残業が続いていました。また、一人で幅広い業務を担当していたため、専門性を深めることができずに悩んでいました。
転職活動では、まず自分のスキルと経験を整理し、簿記2級の資格を活かせる職場を探しました。転職エージェントを通じて、従業員1000名規模の製造業の経理職に応募し、見事内定を獲得しました。
新しい職場では、業務が細分化されており、田中さんは原価計算の専門担当として配属されました。残業時間も月20時間程度に減り、有給休暇も取得しやすい環境です。また、社内研修制度が充実しており、管理会計の知識を深めることができています。
転職から2年後、田中さんは主任に昇格し、年収も100万円アップしました。現在は簿記1級の取得を目指しており、将来的には管理会計の専門家としてキャリアを築いていく予定です。

(2)事例2:パワハラ企業からホワイト企業への転職成功

佐藤さん(仮名、28歳)は、サービス業の経理職として働いていましたが、パワーハラスメントが横行する職場環境に悩んでいました。上司からの理不尽な要求や人格否定的な発言により、精神的に追い詰められていました。
転職活動では、職場環境の改善を最優先に考え、企業の口コミサイトや離職率の情報を徹底的に調査。面接では、職場の雰囲気や上司との関係性について積極的に質問し、働きやすさを重視した企業選びを行いました。
最終的に、IT企業の経理職に転職することができました。新しい職場では、フラットな組織構造により上司との距離が近く、困った時には気軽に相談できる環境が整っています。
また、リモートワーク制度も導入されており、週2日は在宅勤務が可能になりました。通勤時間が短縮されたことで、プライベートの時間も充実し、以前のようなストレスを感じることなく働けています。
転職から1年後、佐藤さんは社内の IT システム導入プロジェクトに参加し、経理業務の効率化に貢献しました。現在は、ITと会計の両方の知識を活かせる専門職として、新しいキャリアパスを歩んでいます。

(3)成功のためのポイント

これらの成功事例から学べる転職成功のポイントをまとめると、まず自分の現状を正確に把握することの重要性が挙げられます。現在の不満点や改善したい点を明確にし、転職によって何を実現したいかを具体的に定義することが成功の第一歩です。

加えて、情報収集の徹底も欠かせません。企業の財務状況、職場環境、キャリアパスなど、多角的な視点から転職先を評価することで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

■ホワイト企業の経理職に関するQ&A

Q1:経理未経験でもホワイト企業に転職できますか?

A1: 経理未経験でも、適切な準備と戦略があればホワイト企業への転職は可能です。まず、日商簿記2級以上の資格を取得することで、基礎的な知識があることをアピールできます。また、前職での数字を扱った経験や、Excel等のスキルも評価されます。未経験者歓迎の求人を中心に応募し、学習意欲と成長への意欲を強調することが重要です。

Q2:転職先の企業規模はどの程度が理想的ですか?

A2: 企業規模による一概な良し悪しはありません。大企業では福利厚生が充実し、安定性がある一方で、業務が細分化されすぎる場合もあります。中小企業では幅広い業務を経験できる反面、労働環境に課題がある場合もあります。重要なのは、自分のキャリアプランと企業の特徴がマッチしているかどうかです。

Q3:資格取得はどこまで必要ですか?

A3: 経理職では日商簿記2級は必須と考えられています。それ以上の資格については、キャリアプランに応じて取得を検討しましょう。管理職を目指すなら日商簿記1級や中小企業診断士、税務に特化したいなら税理士資格などが有効です。ただし、資格取得だけでなく、実務経験との組み合わせが重要であることを忘れないでください。

■まとめ

経理職でホワイト企業への転職を成功させるためには、まず自分自身の現状と理想を明確にすることが出発点となります。現在の職場で何に不満を感じているのか、転職によって何を実現したいのかを具体的に整理することで、適切な転職先を選ぶことができます。

ホワイト企業の見分け方については、 表面的な条件だけでなく、職場環境、キャリアアップの可能性、企業の将来性など、多角的な視点から評価することが重要 です。特に経理職の場合は、業務の専門性が高いため、スキルアップをサポートする制度が整っているかどうかも重要な判断基準となります。

転職活動においては、転職エージェントの活用や徹底した情報収集により、効率的に理想の職場を見つけることができます。焦らずに時間をかけて慎重に進めることで、長期的に満足できる転職を実現できるでしょう。

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執筆者プロフィール

ジャスネットキャリア編集部

WEBサイト『ジャスネットキャリア』に掲載する記事制作を行う。
会計士、税理士、経理パーソンを対象とした、コラム系読み物、転職事例、転職QAの制作など。
編集部メンバーは企業での経理経験者で構成され、「経理・会計分野で働く方々のキャリアに寄り添う」をテーマにしたコンテンツ作りを心がけていてる。

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