■未経験でも大手企業経理への転職は本当に可能なのか
⑴経理未経験でも可能性はある
安定した経営基盤、充実した福利厚生、そして体系的なキャリアパスが整備されている大手企業は、多くの転職希望者にとって魅力的な選択肢です。しかし同時に、「経理未経験では無理ではないか」という不安も抱えているのではないでしょうか。
結論から申し上げると、未経験から大手企業経理への転職は決して不可能ではありません。ただし、それには戦略的なアプローチと入念な準備が必要です。大手企業の採用市場では、即戦力となる経験者採用が主流ですが、一部の企業では将来性を見込んだ未経験者の採用も行っています。特に、
第二新卒枠や20代後半までの若手人材に対しては、ポテンシャル採用の門戸が開かれているケースが多いのです。
⑵ITリテラシーの高い人材などに需要
では、どのような人材にニーズがあるのでしょうか。一例として、経理部門でITリテラシーの高い人材や新しい視点を持つ人材へのニーズが高まっています。自社の経理業務フローに染まっていない未経験者を採用し、ゼロから育成することで、将来の幹部候補を確保したいという企業側の意図があるのです。さらに、多様性を重視する経営方針のもと、異業種からの人材を積極的に受け入れる大手企業も増えています。
とはいえ、大手企業の経理職は人気が高く、競争率も高いため、単に「未経験でもOK」という求人に応募するだけでは内定を勝ち取ることは困難です。自分の強みを明確にし、それを企業のニーズと結びつけて伝えることが求められます。
■どのような人材が大手企業の経理未経験枠で有利になるのか
大手企業の経理未経験枠で採用されやすい人材には、いくつかの共通点があります。これらの特徴を理解し、自分の強みと照らし合わせることで、転職活動の戦略を立てやすくなります。
⑴年齢とキャリアステージ
まず、年齢とキャリアステージが大きな要素となります。
最も有利なのは第二新卒と呼ばれる、新卒入社後3年以内の25歳前後の方です。
この層は、基本的なビジネスマナーや社会人としての基礎が身についており、かつ吸収力が高いため、企業側も教育投資のリターンが大きいと判断します。
次に有利なのが20代後半から30歳前後までの層で、この年齢であれば未経験でも採用の可能性は十分にあります。
ただし、30代半ば以降になると、未経験での大手企業への転職は難易度が大幅に上がります。この場合は、経理に近い業務経験や、高度な専門スキルが求められることが多くなります。
⑵学歴
学歴も一定の影響を与えます。大手企業では、大卒以上を応募条件としているケースが多く、特に有名大学の出身者は書類選考で有利になる傾向があります。ただし、これは絶対的な要件ではなく、簿記などの資格や実務経験でカバーできる部分でもあります。重要なのは、学歴だけでなく、継続的に学習する姿勢を示すことです。
⑶前職での職種や業務内容
前職での職種や業務内容も評価のポイントとなります。
特に有利なのは、数字を扱う業務に従事していた方です。
例えば、営業事務で請求書処理や売上管理を担当していた、人事部門で給与計算に携わっていた、購買部門で発注管理をしていたといった経験は、経理業務との親和性が高く評価されます。また、金融機関での窓口業務や、メーカーでの原価管理補助など、お金の流れを把握する業務に携わっていた経験も強みになります。
⑷ITスキル
ITスキルは現代の経理職において欠かせない要素です。Excelの関数やピボットテーブルを使いこなせること、基本的なデータベースの知識があること、クラウドツールに慣れていることなどは大きなアドバンテージになります。特に、VBAやマクロを組める、BIツールを使ったことがあるといったスキルがあれば、未経験でも強力なアピールポイントとなります。
⑸自己学習能力と向上心
さらに、自己学習能力と向上心も見逃せません。転職活動を始める前、あるいは並行して簿記の勉強を始めている、経理に関する書籍を読んで基礎知識を身につけているといった姿勢は、企業側に「この人は本気で経理職を目指している」という印象を与えます。実際、大手企業の面接では「なぜ経理職を志望するのか」という質問に対し、具体的な学習実績を交えて答えられるかどうかが、採用の分かれ目になることも少なくありません。
■簿記資格を効果的に活用しアピールする方法
経理未経験から大手企業への転職を目指す上で、簿記資格は最も強力な武器の一つです。しかし、ただ資格を取得すればよいわけではなく、戦略的に活用することが重要です。
⑴最低でも日商簿記2級
まず、取得すべき資格のレベルについて考えてみましょう。
未経験者が大手企業の経理職を目指す場合、最低でも日商簿記2級の取得が推奨されます。
3級は経理の基礎知識を示すものですが、大手企業の求人では「簿記2級以上」を応募条件としているケースが多いため、3級だけでは十分とは言えません。一方、2級を持っていれば、商業簿記と工業簿記の両方の知識があることを証明でき、未経験者としては十分なアピール材料となります。
⑵日商簿記1級なら差別化できる
さらに上を目指すのであれば、簿記1級の取得も視野に入れるべきです。1級は難易度が高く、取得には相当の学習時間が必要ですが、その分、未経験者にとっては非常に強力な差別化要因となります。
大手企業の中には、経理経験は問わないが簿記1級保持者を優遇するという求人もあり、この資格があれば書類選考の通過率が大幅に上がります。
ただし、転職活動のタイミングとの兼ね合いもあるため、1級の勉強に時間をかけすぎて転職の適齢期を逃すことがないよう注意が必要です。
⑶最適な資格取得のタイミング
資格取得のタイミングも戦略的に考えるべきです。理想的なのは、転職活動を本格化する3ヶ月から6ヶ月前に簿記2級を取得しておくことです。これにより、履歴書に資格を記載できるだけでなく、面接で「なぜ経理職を志望するのか」と聞かれた際に、「以前から興味があり、半年前から簿記の勉強を始めました」という具体的なストーリーを語ることができます。一方、転職活動中に勉強している場合は、「現在簿記2級の取得に向けて学習中で、次回の試験で合格予定です」と伝えることで、意欲をアピールできます。
⑷資格のアピール方法
資格をアピールする際には、単に「簿記2級を持っています」と述べるだけでは不十分です。
どのような学習方法を取ったのか、どの分野が得意なのか、学んだ知識をどう実務に活かせると考えているのかを具体的に説明することで、説得力が増します。
例えば、「簿記2級の学習を通じて、財務諸表の仕組みを理解しました。特に工業簿記での原価計算の考え方は、前職の製造業での経験と結びつき、コスト管理の重要性を深く理解できました」といった形で、自分の経験と結びつけて語ることが効果的です。
簿記資格の学習プロセス自体も、面接でのアピール材料になります。働きながら毎日2時間の学習を続けた、通勤時間を活用してアプリで勉強した、休日にはスタディグループに参加したなど、継続的な努力のエピソードは、入社後の業務への取り組み姿勢を示す証拠となります。大手企業は、資格そのものよりも、そこに至るまでの学習能力や計画性、継続力を評価している側面もあるのです。
■職務経歴書の書き方が未経験者の場合は合否を分ける
経理未経験から大手企業への転職を目指す場合、職務経歴書の作成は最も重要なステップの一つです。なぜなら、
書類選考の段階で、限られた情報の中から採用担当者に「この人なら未経験でも活躍できそうだ」と思わせる必要があるからです。
⑴業務内容は数字を使い具体的に
未経験者が陥りがちな誤りは、前職の業務内容をそのまま羅列してしまうことです。
例えば、「営業事務として、電話対応、資料作成、顧客管理を担当しました」という書き方では、経理職との関連性が見えません。重要なのは、前職での経験を経理業務に結びつけて表現することです。同じ営業事務の経験でも、
「月次の売上データを集計し、部門別の業績レポートを作成。数値の正確性を担保するため、複数のシステムからのデータ照合を徹底しました」
と書けば、数字への責任感や正確性への意識が伝わります。
具体的な数字を盛り込むことも効果的です。
「多くの請求書を処理しました」ではなく、
「月間約300件の請求書処理を担当し、処理ミス率0.1%以下を維持しました」
と書くことで、業務のボリューム感と正確性が明確になります。
また、「Excelを使ってデータ管理をしていました」ではなく、
「VLOOKUP関数とピボットテーブルを活用し、5,000行を超える販売データから月次レポートを自動生成する仕組みを構築しました」
と書けば、ITスキルの具体的なレベルが伝わります。
⑵経理業務との親和性を意識する
経理業務との親和性を示すキーワードを意識的に使うことも重要です。「正確性」「期限管理」「数値分析」「コスト意識」「プロセス改善」「システム活用」といった言葉は、経理職で求められる能力と直結します。これらのキーワードを、具体的なエピソードとともに盛り込むことで、未経験でも経理職への適性があることをアピールできます。
⑶「自己啓発」の項目を設ける
資格取得や自己学習の取り組みも、職務経歴書に明記すべきです。職歴の後に「自己啓発」という項目を設け、「20XX年XX月 日商簿記2級取得」「経理実務の基礎を学ぶため、〇〇のオンライン講座を受講」といった情報を記載します。これにより、経理への真剣な関心と、入社前から準備を始めている積極性を示すことができます。
⑷志望動機は論理的、かつ具体的に
志望動機の書き方も工夫が必要です。「安定した大手企業で働きたい」「経理はやりがいがありそう」といった漠然とした理由では、採用担当者の心には響きません。
前職での具体的な経験から、なぜ経理職に興味を持ったのかを論理的に説明することが重要です。
例えば、
「営業事務として日々の売上データに触れる中で、数字の背後にある企業活動の本質に興味を持ちました。特に、月次決算資料を見る機会があり、数字が企業の経営判断の基礎になることに魅力を感じ、自ら簿記の学習を開始しました」
といったストーリーは説得力があります。
さらに、その企業を選んだ理由も具体的に述べる必要があります。企業のIR情報や経営方針を事前に調べ、
「貴社の中期経営計画で掲げられているデジタル化推進において、前職で培ったITスキルを活かしながら経理業務の効率化に貢献したい」
といった形で、企業のニーズと自分の強みを結びつけることが効果的です。
■どのように面接で未経験であることをプラスに変えるのか
書類選考を通過し、面接の機会を得たら、次は対面での説得が必要です。経理未経験であることは事実ですが、それをいかにプラスの要素として伝えるかが、内定獲得の鍵となります。
⑴面接で必ず聞かれる質問
面接で必ず聞かれるのが「なぜ未経験の経理職を志望するのか」という質問です。この質問に対する答えは、転職活動の成否を左右すると言っても過言ではありません。
重要なのは、単なる憧れや興味ではなく、具体的な経験に基づいた動機を語ることです。
例えば、
「前職の営業事務で月次の数値管理を担当する中で、数字が企業活動の根幹を支えていることを実感しました。特に、四半期ごとの業績報告書を作成する際、経理部門と協力しながら数字の意味を深く理解する過程に大きなやりがいを感じ、経理という専門職に強く惹かれました」
といった形で、実体験に基づいた動機を述べることが効果的です。
未経験であることの不安を面接官が感じている場合、それを先回りして解消することも重要です。
「経理は未経験ですが、簿記2級の学習を通じて基礎知識は習得しました。また、前職では毎月の締め日対応で厳格な期限管理を経験しており、経理業務で求められるスピードと正確性の両立には自信があります」
というように、学習実績と前職での類似経験を組み合わせて説明することで、「未経験でも大丈夫そうだ」という印象を与えることができます。
⑵前職と経理業務の結びつきは具体的に
前職での実績を経理業務に結びつけて語る際には、具体的なエピソードを用意しておくことが重要です。
「以前、売上データの集計ミスが発覚し、原因究明と再発防止策の立案を任されました。複数のシステムからのデータ抽出プロセスを見直し、チェックリストを作成することで、以降のミスをゼロにすることができました」
といった経験は、経理業務での問題解決能力や正確性への意識を示す好例となります。
⑶入社後のキャリアビジョン
面接では、入社後のキャリアビジョンを聞かれることも多くあります。未経験者の場合、まずは基礎業務をしっかり習得したいという謙虚さを示しつつ、長期的な成長意欲も示すバランスが重要です。
「最初の3年は日常の仕訳や月次決算業務を徹底的に学び、経理の基礎を固めたいと考えています。その後は、管理会計や財務分析といった領域にも挑戦し、将来的には経営判断を数字の面から支えられる経理のプロフェッショナルを目指しています」
といった形で、段階的な成長プランを示すことが効果的です。
⑷逆質問でも積極的に意欲を示す
逆質問の時間も重要な機会です。「未経験者は入社後、どのような研修プログラムを受けられますか」「配属部署では、どのようなOJTの仕組みがありますか」といった質問は、真剣に入社後のことを考えていることを示すとともに、企業側の教育体制を確認する機会にもなります。また、「経理部門で活躍している方に共通する特徴はありますか」という質問は、企業が求める人物像を理解し、自分がそれに合致することを再度アピールする機会にもなります。
面接官が未経験であることに懸念を示した場合、それを真摯に受け止めつつ、前向きに対応することが大切です。
「確かに経理実務の経験はありませんが、その分、貴社のやり方を素直に吸収し、早期に戦力となれるよう全力で取り組みます」
という姿勢を示すことで、成長意欲と柔軟性をアピールできます。
■どうすれば効率的に転職活動を進められるのか
経理未経験から大手企業への転職を成功させるには、闇雲に求人に応募するのではなく、計画的にアプローチすることで、成功確率を高めることができます。
⑴転職エージェントの活用は必須
まず、転職エージェントの活用は必須と言えます。特に、経理・財務職に特化したエージェントを利用することで、未経験者可の求人情報を効率的に入手できます。大手企業の中には、エージェント経由でしか応募を受け付けていないケースも多く、また、エージェントのアドバイザーは企業の採用傾向や求める人物像を熟知しているため、書類作成や面接対策で的確な助言を得られます。複数のエージェントに登録し、それぞれから情報を得ることで、より多くの選択肢を確保できます。
〈参考記事〉
2025年最新!経理未経験者向けの転職エージェントと成功のコツ
https://career.jusnet.co.jp/keiri/keiri_98_01.php
⑵転職サイトも平行して使う
転職サイトも並行して活用すべきです。大手の総合転職サイトに加え、経理職専門のサイトにも登録することで、幅広い求人情報にアクセスできます。サイト上で「未経験可」「第二新卒歓迎」といった条件で検索し、自分の年齢や経験に合った求人を見つけることができます。
⑶応募する企業の選び方
応募する企業の選び方も戦略的に考える必要があります。いきなり超大手企業や人気企業ばかりに応募するのではなく、知名度はやや劣るものの経理未経験者の採用実績がある企業も含めて、バランスよく応募することが賢明です。
特に、
業績が好調で組織拡大中の企業や、新規事業を立ち上げている企業は、未経験者にもチャンスが多い傾向があります。
また、企業規模についても柔軟に考えることが重要です。一般的に「大手企業」というと従業員数千人規模の企業を想像しますが、従業員300人から1000人程度の準大手企業も、福利厚生や教育制度が充実しており、未経験者の採用に積極的なケースが多くあります。こうした企業での経験を積んでから、さらなるキャリアアップとして超大手企業への転職を目指すという戦略も有効です。
書類選考の段階では、応募数を確保することも大切ですが、質も重視すべきです。一つ一つの企業に対して、職務経歴書や志望動機を丁寧にカスタマイズすることで、通過率は大幅に向上します。目安としては、
週に3社から5社程度、質の高い応募を継続することで、1ヶ月から2ヶ月で複数の面接機会を得ることができます。
⑷面接の準備
面接の準備では、想定問答集を作成し、特に「なぜ経理職か」「なぜ未経験から挑戦するのか」「前職での経験をどう活かすか」といった必須質問に対する答えを、何度も口に出して練習することが重要です。エージェントの模擬面接サービスを活用したり、友人や家族に面接官役をお願いしたりすることで、本番での緊張を軽減できます。
⑸転職活動のタイミング
転職活動のタイミングも考慮すべきポイントです。
多くの企業は年度初めの4月や下半期スタートの10月に向けて採用活動を活発化させます。
そのため、3月や9月に選考が進むように、1月から2月、7月から8月あたりに本格的な活動を開始するのが理想的です。ただし、優良求人は年間を通じて出てくるため、機会を逃さないよう常にアンテナを張っておくことも大切です。
在職中の転職活動では、時間管理が課題となります。平日の面接は有給休暇を活用し、エージェントとの面談は夜間や休日に設定するなど、現職に支障をきたさないよう配慮が必要です。また、内定から入社までの期間は、現職の引き継ぎ期間も考慮して、2ヶ月から3ヶ月程度を確保できるよう、企業側と調整することが望ましいです。
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■年齢別・転職でどのような戦略を取るべきか
経理未経験から大手企業への転職を目指す際、年齢によって取るべき戦略は大きく異なります。自分の年齢層に合ったアプローチを理解し、実践することが成功への近道です。
⑴20代前半から中盤、第二新卒と呼ばれる層
20代前半から中盤、特に第二新卒と呼ばれる層は、最も有利な立場にあります。この年齢層は、企業側も「未経験でも育成できる」と判断しやすく、ポテンシャル採用の対象となります。
戦略としては、
簿記2級の取得を最優先し、それを武器に積極的に応募することが効果的
です。前職が短期間であっても、「自分のキャリアを真剣に考えた結果、経理という専門職を目指す決断をした」という前向きな理由を明確に説明できれば、転職理由がマイナスになることは少ないでしょう。また、この年齢層は長期的な育成を前提とした採用が多いため、キャリアビジョンを明確に示すことが重要です。
⑵20代後半から30歳前後の層
20代後半から30歳前後の層は、ある程度の社会人経験を積んでおり、ビジネスの基礎が身についていることが強みです。この年齢層の戦略は、
前職での実績を経理業務に結びつけて語ることに重点を置くべきです。
例えば、営業職であれば予実管理の経験、購買職であればコスト分析の経験、人事職であれば労務費の管理経験など、数字に関わる業務を詳細に説明することで、経理職への親和性をアピールできます。また、この年齢では簿記2級だけでなく、可能であれば1級の取得や、関連資格の保有が差別化につながります。
30代前半の層は、未経験での転職の難易度が上がり始める時期です。この年齢層では、「なぜ今、経理なのか」という問いに対して、より説得力のある答えが求められます。
単なるキャリアチェンジではなく、前職での経験を深化させる形での転職であることを示す必要があります。
例えば、製造業で生産管理をしていた方が「現場でのコスト削減活動を通じて、会計的な視点から企業を支える仕事に興味を持った」という理由であれば、納得感があります。また、この年齢層では、準大手企業や成長企業に焦点を当て、そこでの経験を足がかりに、将来的に超大手企業への転職を目指すというステップアップ戦略も現実的です。
⑶30代半ば以降の層
30代半ば以降の層では、未経験での大手企業への転職は非常に困難になります。しかし、完全に不可能というわけではありません。
この年齢層で成功するには、経理に直結する業務経験や、高度な専門スキルが必須となります。
例えば、企業の財務部門で資金管理の補助をしていた、監査法人でアシスタント業務に携わっていた、税理士事務所で補助業務を経験していたといった、経理に近い領域での経験があれば、「未経験」でも可能性があります。また、この年齢層では、
まず中堅企業で経理経験を積んでから、経験者として大手企業に転職するという二段階戦略が現実的な選択肢となります。
⑷年齢に関わらず重要なこと
年齢に関わらず共通して重要なのは、「なぜ今なのか」を明確に説明することです。20代であれば「キャリアの早い段階で専門性を身につけたい」、30代であれば「前職での経験を活かし、より専門的な領域で貢献したい」といった形で、年齢に応じた説得力のある理由を用意することが不可欠です。
また、年齢が上がるほど、転職後の給与水準に対する柔軟性も求められます。未経験での転職では、前職よりも年収が下がるケースも珍しくありません。特に30代での転職では、短期的な収入よりも、長期的なキャリア形成を優先する覚悟が必要です。ただし、大手企業であれば、経験を積むことで年収は着実に上昇していくため、数年後には前職の水準を上回ることも十分に可能です。
■まとめ
未経験から大手企業の経理職への転職は、決して容易な道ではありません。しかし、明確な目標を持ち、戦略的に準備を進め、入社後も継続的に努力することで、その目標は十分に実現可能です。経理という専門職は、企業経営の根幹を支える重要な役割であり、そこで培われるスキルと経験は、生涯にわたって活かせる貴重な財産となるでしょう。あなたの挑戦が実を結び、充実したキャリアを築かれることを心から願っています。
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