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ベンチャー企業の経理の仕事って?きついって本当?求人や年収例も紹介

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2026年1月23日 ジャスネットキャリア編集部

経営との距離が近く、刺激的な業務に満ちているベンチャー企業の経理職に転職したいと考える人は少なくありません。ベンチャー企業での経理職に興味がある人は多い一方で、具体的にどのような業務を担当し、どんなスキルや資格が求められるのか分からない人も多いでしょう。 本記事では、「ベンチャー企業の経理」にフォーカスし、業務内容、魅力、厳しさ、転職に有利な資格・スキルについて詳しく解説します。これから経理職を目指す方や、ベンチャー企業への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

■ ベンチャー企業とは?

ベンチャー企業とは、新しいビジネスモデルや技術を武器に、短期間での成長を目指す企業を指します。創業から年数が浅く、従業員数は数名〜数十名規模のケースが多い一方、事業拡大に伴い急速に組織が拡大していく点が特徴です。

大企業のように業務フローや社内ルールが完全に整備されていないことも多く、経営判断のスピードが速いのもベンチャー企業ならでは。資金調達やIPO(株式上場)を視野に入れて成長を続ける企業も多く、会社の成長フェーズによって求められる役割が大きく変化していきます。こうした環境の中で、経理職は単なる記帳業務にとどまらず、会社の成長を数字で支える重要なポジションとなります。

■ ベンチャー企業の経理の仕事は?

ベンチャー企業の経理職は、大手企業の経理とは異なり、多岐にわたる業務を担当します。

(1)基本的な経理業務

ベンチャー企業でも、一般的な企業と同様に以下のような基本的な経理業務は必須です。

・日々の仕訳・記帳(会計ソフトを使用)

会計ソフトを使って会社の取引を帳簿に記録する業務です。

・請求書の発行・管理

取引先に代金の支払いを求める書類(請求書)を作成する業務です。

・経費精算(従業員の経費申請の確認・処理)

請求書に基づき、従業員が立替えた交通費や備品購入費などの払い戻しを行う業務です。

・売掛金・買掛金の管理

商品やサービスを売って発生した債権や、商品やサービスを買って発生した債務を記録・管理する業務です。

・月次決算・年次決算の対応

一か月ごと、または年間における収入と支出を計算して損益を算出し、資産や負債を確定する業務です。

・税務申告の対応

会社や個人が一定期間に得た所得・利益・売上などに対して、税金を正しく計算し、その内容を税務署などに報告する業務です。

(2)ベンチャーならではの経理業務

ベンチャー企業の経理では、経営に近い立場での業務が求められることもあり、企業によっては以下のような業務も発生します。

資金調達サポート(銀行や投資家向けの資料作成)
キャッシュフロー管理(資金繰りの予測・計画)
IPO準備(上場を目指す場合の会計基準適用や内部統制構築)
管理会計の導入(経営陣向けの財務分析・レポート作成)
開示資料作成
監査対応
中期経営計画・予算作成サポート業務
内部統制の構築
予実統制(月次・四半期のPL・KPI予実管理)

このほか、小規模なベンチャー企業では、経理業務だけでなく、人事や総務など他の管理業務を兼務することもあります。

■ベンチャー経理でのキャリアパス

ベンチャー企業の経理は、業務範囲が広く臨機応変に対処する機会が多いので、短期間でキャリアの幅を広げやすい点が大きな特徴 です。入社当初は、仕訳入力や請求書発行、月次決算などの基本業務を中心に担当するケースが多いものの、企業の成長に伴い、徐々に決算全体の取りまとめや管理会計、資金繰り管理など、より経営に近い業務へと関わるようになります。

一定の経験を積むと、経理の実務担当にとどまらず、経理リーダーやマネージャーとして業務フローの構築やメンバー育成を任されることもあります。さらに、予算管理や事業別の損益分析、経営会議向けの資料作成などを通じて、経営陣と直接やり取りする機会が増えていくのも、ベンチャー経理ならではの魅力です。

企業規模や本人の志向によっては、管理部門全体を統括する責任者やCFO候補としてキャリアアップする道もあります。経理業務を軸に、財務・法務・人事など周辺領域の知識を身につけることで、市場価値の高い人材へと成長できるでしょう。このように、ベンチャー経理は実務力と経営視点の両方を磨きながら、将来の選択肢を大きく広げられるキャリアパスが描けるポジションです。

■ ベンチャー企業の経理の求人・年収例

ベンチャー企業と一言で言っても、創業間もない企業や業績が右肩上がりの企業、IPO準備中の企業などバリエーションに富んでいます。企業の成長段階によって求められる経理像も変わってきますので求人票をしっかりチェックしましょう。

ここでは、会計・経理分野に特化した転職エージェント「ジャスネットキャリア」の中から求人例を紹介します。

ポジションによって想定年収は幅広く、スタッフ・担当級で400~700万円、マネージャー・課長級クラスになると500万円から1000万円前後の広がりがあります。

(1)経理課長候補【全国展開を目指す上場準備中の不動産ベンチャー/IPO準備/フレックス 】

①仕事内容

決算業務
開示資料作成
IPO準備
監査対応
財務業務(銀行との折衝)等

②応募条件

【必須条件】決算の実務経験
【歓迎条件】上場企業、上場準備会社等での実務経験者
マネジメント経験者

③想定年収

600~800万円

(2)リーダー~課長候補【医療・介護業界の人材サービス/経営企画・管理会計/年約40%の売上拡大】

①仕事内容

【FP&A業務】
中期経営計画・予算作成サポート業務
予実統制(月次・四半期のPL・KPI予実管理)
人員管理
【BPR業務】
FP&A業務フロー構築及び改善
FP&A業務に関連するシステム導入

②応募条件

コンサル・金融機関・事業会社問わず、計数管理の経験がある方
ビジネスレベルのExcel(vlookup、sumif等の中上級関数、ピボット)、PowerPointの使用経験
Tableau使用経験ないし、習得意欲のある方

(3)経理ポジション【農業者を支援するアグリベンチャー/日々の仕訳から内部統制の整備運用まで幅広くお任せ 】

①仕事内容

日々の経理業務(仕訳入力、証憑チェック、請求書作成、入・出金管理など)
月次、四半期、年次決算対応及び開示資料作成
内部統制(J-SOX)の構築
監査法人、主幹事証券会社、顧問税理士との連携

②応募条件

決算とりまとめを含む経理実務のご経験(3年程度)
基本的なPCスキル(Word、Excel)

③想定年収

400~600万円

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■ ベンチャー企業における経理業務の魅力

成長性を見込むベンチャー企業で働く魅力はたくさんあります。ここでは、ベンチャー企業における経理職の魅力を紹介します。

(1)経営判断に近いところで働ける

ベンチャー企業の魅力は何といっても経営判断から近いところで働ける点 です。直属の上司が社長という企業も珍しくなく、入社して間を置かずに企業の経営方針や財務戦略に関わることもあるでしょう。企業の成長を数字から実感していけることは何よりのやりがいにつながるはずです。

特にIPO準備中の企業では、あなたの会計・税務知識が経営の意思決定に大きく影響することも。求人でもIPO準備業務に携わることのできる経理人材を探している企業は多く見られます。こうしたビッグイベントに関わることができるのもベンチャー企業における経理職の魅力です。

(2)裁量が大きい

大企業の経理では業務が細分化されています。そのため担当する業務も限定されがちですが、 スタートアップ企業の場合、経理職も少数精鋭で一人ひとりの業務範囲が広くなっていることがメリットです。

仕訳入力といった日々の経理作業から決算業務まで一人で手がけることも珍しいことではありません。場合によっては労働法など人事面についても知識を吸収できます。

制約を設けることなく幅広い業務経験を積むことができ、楽しみながら業務を遂行できる人にとっては格好の活躍場所となるでしょう。

(3)今後のキャリアアップにも有利

幅広い業務を担うベンチャー企業での経理職は、今後さらなる転職をする上でも人事担当者に高評価で受け止められます。 特に上場を目指す企業では、IPO準備のための経理業務を経験でき、キャリアアップにおいて非常に価値のある経験となります。

もちろん、転職だけではなく自社内での昇進を狙っていくことも可能です。スタートアップベンチャーの場合は課長や部長といった管理部門責任者のポストの空きが多いことも特徴。すでに席が埋まっている大企業と異なり、大きくキャリアアップを目指していくことができます。

■ ベンチャー企業の経理はきつい?

ベンチャー企業の経理は、経理業務だけでなく、人事・総務・法務などの管理業務を兼任することが多いため、業務量が多くなりがちです。スタートアップでは、会計フローや経理ルールが確立されていないことも少なくなく、経理担当者がフローをゼロから構築することもあります。

また、IPO準備中の企業では監査法人や証券会社とのやり取りが増えます。業務負担が一気に増えるため、プレッシャーを感じることもあるかもしれません。

日々変化する業務内容に柔軟に対応し、それが楽しいと思える人材にはうってつけの仕事だといえるでしょう。

■ベンチャー企業の経理に向いている性格やマインドは?

ベンチャー企業の経理は、決められた業務を正確にこなすだけでなく、事業成長に合わせて柔軟に役割を広げていく姿勢が求められます。そのため、次のような性格やスキルを持つ人は、特にベンチャー経理で活躍しやすい傾向があります。

まず大切なのは、 変化を前向きに楽しめる柔軟性です。 ベンチャー企業では組織体制や業務フローが頻繁に変わるため、「これまでのやり方」に固執せず、新しい方法を試しながら改善していく姿勢が欠かせません。業務範囲が広がることを成長のチャンスと捉えられる人ほど、やりがいを感じやすいでしょう。

次に、 自ら課題を見つけて動ける主体性も重要な要素です。 マニュアルや前例が整っていない環境では、「指示待ち」では仕事が進みません。業務の非効率な部分を見つけて仕組み化したり、必要なツール導入を提案したりといった行動力が、企業の成長を支える力になります。

さらに、 経営陣や他部署と密に連携する機会が多いため、数字をわかりやすく伝えるコミュニケーション力も欠かせません。 専門用語を噛み砕いて説明できる力は、経理としての価値を高める重要なスキルといえるでしょう。

■ ベンチャー企業の経理の転職に有利な資格・スキルは?

経理職において、資格はスキルを証明する重要な手段です。簿記や税理士の科目合格や、業務で使用してきた会計ソフトやエクセルの使用経験があると入社した後も仕事に活かすことができるでしょう。

(1)ベンチャーの経理で役に立つ資格

資格名 内容 ベンチャー経理での活用度
日商簿記2級 経理の基本スキル ★★★★☆
日商簿記1級 上級経理・財務スキル ★★★★★
公認会計士(CPA) 監査・会計・税務の専門知識 ★★★★★
税理士 法人税・消費税など税務 ★★★★☆

特に「日商簿記2級以上」は、最低限取得しておきたい資格です。

経理実務の学校『完全無料で学べる!日商簿記2級講座』
https://career.jusnet.co.jp/entry/video-bookkeeping2/

〈参考記事〉
日商簿記2級は転職に有利!?経理だけじゃない活かせる仕事を徹底解説
https://career.jusnet.co.jp/keiri/keiri_68_01.php

(2)ベンチャーの経理で役に立つスキル

会計ソフトの操作スキル(freee・マネーフォワードなど)
Excelスキル(VLOOKUP・ピボットテーブルなど)
財務分析力(経営数値を読み解く力)
資金調達の知識(銀行対応・投資家向け資料作成)
コミュニケーション力(経営陣・監査法人・税理士とのやり取り)

■ ベンチャー企業の経理への転職ならエージェントを利用しよう

ベンチャー企業の求める経理職は企業の成長フェーズによって異なります。まずは求人票をしっかりチェックして自分が転職を目指すベンチャー企業が求める人物像を確認しましょう。

転職活動に不安がある場合には、転職エージェントを利用するのもひとつの方法です。特に、多種多様な職種を扱う総合型エージェントよりも、会計・経理特化型の転職エージェントのほうが紹介される経理求人も豊富です。

特化型エージェントは採用の決定権を持つ現場責任者とも密な関係を築いていることが多く、常に現場のニーズや社風なども把握。ベンチャー経理の転職には欠かせない「社風との相性」や「志向性の一致」など、求人票だけでは見えにくい部分にも配慮してサポートしてもらえます。

加えて、転職エージェントは独自の求人を持っているだけでなく、通過率をアップさせる履歴書や職務経歴書の作成、面接対策なども手伝ってくれます。不安が多い転職活動を乗り切るためにも、ぜひ転職エージェントの力を借りてみましょう。

〈参考記事〉
経理未経験者向けの転職エージェントと成功のコツ
https://career.jusnet.co.jp/keiri/keiri_98_01.php

ベンチャー経理に詳しいジャスネットに相談する

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執筆者プロフィール

ジャスネットキャリア編集部

WEBサイト『ジャスネットキャリア』に掲載する記事制作を行う。
会計士、税理士、経理パーソンを対象とした、コラム系読み物、転職事例、転職QAの制作など。
編集部メンバーは企業での経理経験者で構成され、「経理・会計分野で働く方々のキャリアに寄り添う」をテーマにしたコンテンツ作りを心がけていてる。

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