経理と聞くと「地味」「単調」「つまらない」といったイメージを持つ人も少なくありません。確かに、地道な入力作業や数字の確認業務があることは事実です。
しかし、経理の仕事はそれだけではありません。実は、経営判断に直結する重要な情報を扱い、企業の方向性に影響を与える場面も多く、組織の中核を担う存在なのです。
経理はやめとけ?いや、むしろおすすめ!その理由を税理士が徹底解説
ジャスネットコミュニケーションズ エグゼクティブエージェント
税理士 山中 宏
経理と聞くと「地味」「単調」「つまらない」といったイメージを持つ人も少なくありません。確かに、地道な入力作業や数字の確認業務があることは事実です。
しかし、経理の仕事はそれだけではありません。実は、経営判断に直結する重要な情報を扱い、企業の方向性に影響を与える場面も多く、組織の中核を担う存在なのです。
経理職は安定した職種で人気もありますが、一方で「やめとけ」とネガティブに語られることもあります。ここでは、よく挙げられる経理のイメージを紹介します。
経理の仕事は、毎月・毎年ほぼ同じ業務の繰り返しが多く、「ルーティンワークばかりでつまらない」というイメージを持たれがちです。実際、仕訳入力や帳簿の管理など、地道で変化の少ない作業が中心となるため、刺激を求める人には退屈に感じられることもあるでしょう。
ただし、経理といってもその業務内容は一律ではありません。経験を重ねてポジションが上がるにつれ、ルーティンワークは次第に減少し、経営会議への参加や予算策定といった戦略的な業務が中心になっていきます。つまり、キャリアを積むことで、単なる作業から「経営の意思決定に関わる」やりがいのある仕事へとステップアップすることが可能です。
さらに近年では、定型業務の多くがアウトソーシングされるようになってきています。また、今後はAIによる自動化が進み、経理職の業務は一層、経営戦略に寄与する役割へと進化していくと考えられます。
経理の仕事は年間を通じて安定した業務がありますが、特に決算期(四半期・年次)には業務量が急増し、残業が多くなる傾向があります。3月決算の企業の場合、4月から7月にかけて決算発表、株主総会、有価証券報告書の提出、確定申告など重要な業務が続き、体力的にも精神的にも負担が大きくなる時期です。
また、経理は数字を扱う職種であるため、わずかなミスが重大な問題につながる可能性があります。たとえば、Excelでの集計ミスひとつでも大きな誤差が生じることがあり、計算式の確認や集計のチェックには高い注意力が求められます。
考えようによっては、どの職種にも一定のプレッシャーはあります。経理の仕事は特に、決算や株主報告に直結する責任の重さを伴います。裏返せば、それだけやりがいのある仕事と言えます。
経理で身につくスキルは、会計や税務といった比較的汎用性のあるものです。会計・税務は共通のルールに基づいているため、同じ経理職への転職には有利なことが多いです。
しかし、まったく異なる職種(たとえば営業職やマーケティング部門など)への転職を考える場合、経理の専門スキルが活かしにくく苦労することもあるでしょう。そういった意味で「スキルが偏る」「汎用性が低い」と見なされることがあります。
ただ、これは経理の道でやっていくと決めれば、特に問題はないでしょう。
これらだけで「経理はやめとけ」という声に乗せられ、この道に進むのを諦めてしまうのは、あまりもったいないでしょう。経理職には多くのメリットもあります。ここでは代表的なポイントを紹介します。
経理は、すべての企業にとって欠かせない業務です。企業が事業を行う限り売上や費用、利益といった数字の管理は必ず発生し、正確な会計処理や数値報告が求められます。
業種や企業規模を問わず、経理のニーズは常に存在しており、景気の影響を受けにくい職種と言われています。
また、外部環境が変化しても、経理部門の必要性がなくなることはありません。企業が成長する際にも、経営改善が必要な時にも、正確な数値管理と報告は不可欠です。
このように経理職は、雇用の継続性やキャリアの安心感を求める人にとって、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
経理の業務を通じて、会計・税務などの専門性の高いスキルを習得することができます。
月次・年次決算、申告書の作成など、日々の業務の積み重ねがそのまま専門知識として蓄積されていくということです。
これらのスキルは、企業間で共通する知識であるため、業界や規模を問わず通用しやすく、転職時にも高い評価を得られます。
さらに、経理のスキルは「数字を正しく読み解き、経営の判断をするスキル」にもつながるため、経営層やマネジメント層にステップアップしていくうえでも大いに役立ちます。
決算期を除けば、経理は比較的残業が少なく、ワークライフバランスを保ちやすい職種です。
特に3月決算法人の場合、特に第1四半期決算や年度の確定申告が終わったあとの8月・9月は業務が落ち着く傾向があり、お盆休みを含めてリフレッシュしやすい時期でもあります。
経理職には適性も大切です。ここでは、経理に向いているとされる人物像を紹介します。
経理部門は企業の機密情報を扱うため、業務中の会話が最小限になる職場も少なくありません。その分、集中して作業に取り組みやすく、自分のペースを大切にできる環境とも言えます。
一方で、営業部門や他部署との連携も必要なため、社内コミュニケーションが皆無というわけではありません。
アウトソーシングや自動化が進んでいるとは言え日常のルーティンワークの作業はまだまだ存在します。細かな業務を積み重ねることが求められるため、丁寧で粘り強く取り組める人に向いています。
議事録や稟議書作成など、正確性が求められる文書業務も多いため、細かい作業に抵抗がない人にとってはやりがいを感じやすい分野です。
数字に対する慎重さは経理に欠かせない資質です。確認・見直し・再チェックの習慣を持ち、前年度との比較で数字の動きに違和感を覚えたり、現在の経営環境と照らし合わせて「この数値はおかしい」と気づける観察力が求められます。
経理の世界は日々変化しています。税制改正、会計基準の改訂、新たなITツールの導入など、常に学ぶ姿勢が必要です。
自ら情報をキャッチし、業務へ反映させる力が必要です。経理のキャリアを長く支えるには調べる姿勢、考える姿勢、柔軟に学び続ける姿勢が必要です。
経理は「地味で単調」「数字ばかりでつまらない」と言われることがありますが、それは経理職の一部だけのイメージに過ぎません。実際には、会社の数字を正確に把握し、経営判断に必要な情報を提供するという、非常に重要な役割を担っています。
確かに、決算期は忙しくプレッシャーもかかりますが、経験を重ねれば、経営や企画の会議に参加し、経営に関わるチャンスも広がります。また、経理で培われる会計・税務のスキルは、転職や独立においても強みになります。
ここまで読まれた方は「経理 やめとけ」を越える経理の大きな魅力にお気づきかと思います。そんな方をジャスネットは応援しています。
さらに近年は、AIや自動化の進展により、定型的な作業は減少し、経理にはより高度な判断力や分析力が求められるようになっています。まさに挑戦する価値のある仕事と言えるでしょう。
経理は、もはや単なる事務職ではなく、「数字を通じて企業を支える」やりがいのある専門職です。
1995年中小企業診断士取得、2014年税理士登録、2020年ウェブ解析士取得。2021年6月山中宏税理士・中小企業診断士事務所開業。
会計事務所、大手自動車メーカー他実務経験が豊富。管理職経験が長く会社間や人とのコミュニケーション能力が高い。
現在では税理士として決算、税務相談、確定申告を行うだけでなく、中小企業診断士・ウェブ解析士として実地のコンサルティング、ウェブ集客・SNS集客を通して売上拡大、集客拡大の支援を行う。
山中 宏
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