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経理は未経験だと採用されないのか?その理由と内定を獲得する方法

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2025年8月28日 ジャスネットキャリア編集部

経理職への転職を希望しているものの、「未経験だから」という理由で書類選考すら通らず、悩んでいる方は少なくありません。

確かに経理は専門性が求められる職種ですが、実は未経験者を積極的に採用している企業も数多く存在します。採用されない理由の多くは、応募書類の書き方や志望動機の伝え方、企業選びの方法に問題があることが多いのです。

本記事では、経理未経験者が採用されない具体的な理由を分析し、それぞれに対する効果的な対策方法をお伝えします。また、実際に未経験から経理職への転職を成功させた方々の事例も詳しくご紹介し、あなたの転職活動に役立つ実践的なノウハウを提供します。

目次

■なぜ経理未経験者の転職は難しいと思われているのか

(1)経理業務の専門性に対する誤解

経理未経験者の転職が困難と思われる背景には、いくつかの先入観と現実的な課題があります。最も大きな要因は、経理業務の専門性に対する誤解です。多くの人が「経理は簿記資格や会計知識がなければできない仕事」と考えがちですが、 実際には簿記の基礎を学び、基本的な計算能力と責任感があれば、未経験からでも十分に習得可能な職種 なのです。

企業側の採用担当者も、この先入観に影響されることがあります。「経理は即戦力が必要」「教育コストを考えると経験者の方が良い」といった考えから、未経験者の応募を敬遠する傾向があるのも事実です。しかし、人材不足が深刻化している現在、多くの企業が未経験者の採用に積極的になってきています。

(2)経理業務の多様化

また、経理業務の多様化も影響しています。従来の記帳や計算中心の業務から、データ分析や経営支援といった戦略的な業務へと役割が拡大している現在、ITスキルや柔軟な思考を評価する企業も増えています。重要なのは、こうした企業の変化を理解し、適切にアプローチすることなのです。

■企業が求める人物像とはどのようなものか

経理未経験者が転職を成功させるためには、企業が本当に求めている人物像を正確に把握することが不可欠です。 多くの企業が未経験者に期待しているのは、完成されたスキルではなく、成長への意欲と基本的な資質です。

(1)数字に対する正確性と責任感

数字に対する正確性と責任感は、経理職において最も重要視される資質の一つです。これは必ずしも高度な数学的能力を意味するわけではなく、 細かい作業を丁寧に行える集中力や、ミスを防ぐための確認作業を怠らない慎重さ を指します。過去の業務経験の中で、これらの資質を発揮した具体的なエピソードを整理しておくことが重要です。

(2)コミュニケーション能力

コミュニケーション能力も現代の経理職には欠かせない要素です。経理担当者は他部署との連携が多く、複雑な数字を分かりやすく説明したり、業務上の問題を関係者と調整したりする場面が頻繁にあります。 営業や接客の経験がある方は、この点を強くアピールできる要素として活用すべきです。

(3)学習意欲と向上心

学習意欲と向上心も重要な評価ポイントです。 経理業務は法改正や制度変更に対応する必要があり、継続的な学習が求められます。 資格取得への取り組みや、業務に関連する勉強を始めていることを示すことで、企業に対して真剣度を伝えることができます。

■なぜ応募書類で落とされてしまうのか

(1)志望動機が具体性に欠ける

経理未経験者の多くが書類選考で落とされてしまう理由は、応募書類の作り方に問題があることが大半です。 最も多い問題は、志望動機が抽象的で具体性に欠けること です。「安定している職種だから」「数字が好きだから」といった表面的な理由では、採用担当者に本気度が伝わりません。

(2)過去の職歴が単なる業務内容の羅列

経歴書の書き方も重要なポイントです。未経験者は往々にして、過去の職歴を単なる業務内容の羅列で終わらせてしまいがちです。しかし、 どんな職種であっても、経理職に活かせるスキルや経験は必ず存在します。 例えば、販売職であれば売上管理や在庫管理の経験、事務職であればデータ入力の正確性や書類整理のスキルなど、経理業務との接点を見つけて具体的に記述することが大切です。

(3)自己PRや企業研究があいまい

自己PRの内容も見直しが必要です。 多くの未経験者が「真面目で責任感がある」といった抽象的な表現を使いがちですが、これだけでは他の応募者との差別化ができません。 具体的なエピソードを交えて、その人ならではの強みを表現することが重要です。

また、応募企業の事業内容や経理部門の役割について十分に調査せずに応募している場合も多く見られます。企業研究が不十分だと、志望動機に説得力がなくなり、「どこでも良いから転職したい」という印象を与えてしまいます。詳細は、上記リンクの記事をご覧ください。

■どうすれば魅力的な志望動機を作成できるか

未経験者にとって志望動機の作成は最も難しい部分の一つですが、ポイントを押さえることで説得力のある内容を作成することができます。

ステップ①

まず重要なのは、 なぜ経理職を選んだのかという理由を具体的に説明すること です。

効果的な志望動機は、過去の経験と経理職への関心を論理的に結び付けています。 例えば、営業職の経験者であれば「お客様への提案活動を通じて、数字に基づいた根拠のある説明の重要性を実感し、会社全体の数字を扱う経理職に興味を持った」といった具合に、自然な流れで経理への関心を説明できます。

ステップ②

企業選択の理由も具体的に述べることが重要です。「御社の事業内容に共感し、その成長を経理面から支えたい」といった表現では不十分です。その企業の具体的な事業戦略や業界での位置づけ、経理部門の役割などを調査し、 「御社が取り組んでいる海外展開において、いまは書籍を読んで勉強中ではあるが、国際会計基準の知識を活かして貢献したい」といった、より具体的で説得力のある理由を述べる必要があります。

ステップ③

将来のキャリアビジョンを示すことも効果的です。単に「経理の仕事をしたい」ではなく、「まずは基本的な経理業務を確実に習得し、将来的には管理会計や予算管理の分野で会社の経営に貢献したい」といった、 段階的な成長プランを示すことで、長期的な視点を持った候補者として評価されます。

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■どのように面接で未経験をプラスに転換するか

(1)前向きな取り組みを示し、学習意欲をアピール

面接では、未経験であることを弱みではなく強みとして表現することが重要です。
まず、未経験であることを素直に認めた上で、それをどのように補おうとしているかを具体的に説明します。「経理は未経験ですが、現在簿記2級の取得に向けて勉強中です」といった前向きな取り組みを示すことで、学習意欲をアピールできます。

(2)過去の職歴を経理職に関連付けて説明する

過去の職歴を経理職に関連付けて説明することも効果的です。どんな職種であっても、経理業務に活かせる経験は必ず存在します。接客業であれば「お客様との金銭のやり取りで培った正確性」、製造業であれば「品質管理で身につけた細かいチェック能力」など、具体的な経験を経理業務に結び付けて説明します。

(3)質問の回答も誠実に

質問への回答では、知識の不足を素直に認めつつ、学習への意欲を示すことが重要です。「申し訳ございませんが、その点はまだ勉強中です。ただし、入社までには必ず理解できるよう努力いたします」といった誠実な回答は、むしろ好印象を与えることが多いのです。

また、逆質問の時間を効果的に活用することも大切です。「経理部門での成長のために、どのような勉強をすれば良いでしょうか」といった質問は、学習意欲と真剣度を示すことができます。

■経理未経験からの転職成功事例

転職成功事例:日商簿記2級を活かし、経理未経験かつ離職中にも関わらず、上場企業経理に内定のSさん(20代・男性)

Sさんは大学を卒業後、医療系の企業で一般事務に従事していました。その業務の中で、売上・売掛金管理業務と資料作成の際に、マクロを使い業務効率化を図った経験にやりがいを感じ、経理に興味を持たれました。
すでに日商簿記2級を取得していたものの、経理業務は未経験であること、また勉強のために一度離職しているという懸念点もありました。

その後、Sさんの転職活動がどうなったかは、 こちらから

■なぜ経理未経験者にとって資格取得が重要なのか

上記の転職事例でもわかる通り、経理未経験者にとって資格取得は、知識レベルを客観的に証明する重要な手段です。特に簿記検定は、経理の基礎知識を体系的に学習できる資格として、多くの企業で評価されています。 未経験者であっても日照簿記2級を取得していれば、基本的な会計処理や財務諸表の読み方を理解していることを証明でき、採用される確率が上がります。

ただし、資格取得で重要なのは、単に合格することではなく、学習プロセスにおける姿勢です。「なぜその資格を選んだのか」「学習を通じて何を得たのか」「今後どのように活かしていきたいのか」といった点を明確に説明できることが重要です。

また、資格取得は継続的な学習意欲の証明にもなります。経理業務は法改正や制度変更に対応する必要があり、常に新しい知識を習得する必要があります。資格取得への取り組みは、こうした継続学習への適性を示す重要な指標として評価されるのです。

完全未経験者の場合、まずは日商簿記3級から始めることをお勧めします 。この資格を取得することで、経理の基本的な考え方や処理方法を理解でき、面接での会話もスムーズになります。可能であれば簿記2級まで取得できれば、より多くの企業で評価され、選択肢も大幅に広がります。

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■どうすれば効果的な企業選びができるか

経理未経験者の転職成功には、適切な企業選びが極めて重要です。すべての企業が未経験者を歓迎しているわけではないため、未経験者を積極的に採用している企業を見つけることが第一歩となります。

(1)どのような企業だと経理未経験者でも入りやすいか?

成長段階にある企業も未経験者にとって有利な選択肢です。事業拡大に伴って経理体制の整備が必要となる企業では、経験よりもポテンシャルや学習意欲を重視する傾向があります。また、会社と一緒に成長できるため、責任のある業務を早期から担当できる可能性もあります。

また、 大手企業の経理シェアード会社、比較的採用のされやすい会計事務所で一定の経験を積むこともお勧め といえます。

(2)業界はどのように選べばよいか?

業界選びも重要な要素です。 自分の過去の職歴と関連性の高い業界を選ぶ ことで、業界知識を活かしながら経理業務を学ぶことができます。例えば、小売業出身者であれば小売業界の経理、製造業出身者であれば製造業の経理といった具合に、業界特有の会計処理を理解しやすい環境を選ぶことが効果的です。

■なぜ転職エージェントの活用が重要なのか

経理未経験者の転職活動では、転職エージェントの活用が成功の鍵を握ることが多いのです。 エージェントは企業の詳細な採用要件を把握しており、未経験者を歓迎している企業の情報を豊富に持っています。 自分一人では見つけられない優良な求人案件に出会える可能性が高くなります。

また、 応募書類の添削や面接対策についても専門的なアドバイスを受けることができます。 特に経理未経験者の場合、どのように過去の経験を経理職に関連付けて表現すれば良いのか分からないことが多いため、プロのアドバイスは非常に有効です。

企業との条件交渉についても、エージェントが代行してくれるため、未経験者でも適切な条件で転職することができます。特に給与面では、未経験だからといって必要以上に低い条件で妥協する必要がなくなります。

ただし、エージェント選びは慎重に行う必要があります。経理職に特化したエージェントや、未経験者の転職支援に実績のあるエージェントを選ぶことで、より効果的なサポートを受けることができます。複数のエージェントに登録し、自分に最も適したサポートを提供してくれるエージェントを見つけることが重要です。

■まとめ:未経験でもあきらめず、可能性を探る

経理未経験者が採用されないのは、決して能力不足や適性の問題ではありません。多くの場合、アプローチの方法や応募書類の作り方、企業選びに改善の余地があるのです。適切な戦略を立てて転職活動に取り組めば、未経験からでも経理職への転職は十分に可能です。

最も重要なのは、未経験であることをマイナス要素として捉えるのではなく、新しい視点や学習意欲といったプラス要素として転換することです。過去の職歴や経験を経理職に活かせる形で整理し、具体的で説得力のある志望動機を作成することで、採用担当者に強い印象を与えることができます。

また、資格取得や企業研究といった事前準備を怠らず、転職エージェントなどの専門的なサポートも積極的に活用することで、転職成功の確率を大幅に高めることができます。

経理職は専門性が高く、一度スキルを身につければ長期的に安定したキャリアを築くことができる魅力的な職種です。現在転職活動で困難を感じている方も、適切な方法で取り組めば必ず道は開けます。諦めることなく、戦略的に転職活動を進めていきましょう。あなたの新しいキャリアの第一歩が、きっと成功につながるはずです。

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執筆者プロフィール

ジャスネットキャリア編集部

WEBサイト『ジャスネットキャリア』に掲載する記事制作を行う。
会計士、税理士、経理パーソンを対象とした、コラム系読み物、転職事例、転職QAの制作など。
編集部メンバーは企業での経理経験者で構成され、「経理・会計分野で働く方々のキャリアに寄り添う」をテーマにしたコンテンツ作りを心がけていてる。

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