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経理転職に有利な資格4選|未経験・経験者別の選び方ガイドと年収アップ事例も公開

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2026年2月18日 ジャスネットキャリア編集部

経理職への転職を考えているけれど、「どの資格を取れば有利になるのか」「未経験でも転職できるのか」と悩んでいませんか?

実は、適切な資格を取得することで、経理未経験者でも転職成功率は大幅に向上します。

本記事では、経理転職を成功させるために本当に役立つ資格を、未経験者・経験者別に徹底解説。取得優先順位、難易度、年収への影響、転職成功事例まで、転職のプロが実践的なアドバイスをお届けします。

目次

■まずは結論!【転職目的別】おすすめ資格マップ

目的

おすすめ資格

未経験から経理に転職したい

簿記2級・3級

年収600万円以上を目指す

公認会計士・税理士科目

外資系企業への転職

USCPA・英文経理

独立・開業も視野に

公認会計士・税理士

■経理転職で評価される資格4選

資格 未経験向き 転職評価 難易度 学習期間 年収影響
簿記2級 4~6か月
簿記1級 1~2年
税理士 非常に高 5~10年
公認会計士 非常に高 2~3年

(1)日商簿記検定

日商簿記検定は、日本商工会議所が主催する、経理分野で最も知名度の高い資格の一つです。現在は3級から1級までの3つのレベルが実施されており、ビジネスの現場で必要な会計知識を段階的に学ぶことができます。

【各級の特徴と難易度】

3級: 個人商店や小規模企業の経理実務に対応する基礎知識を習得。主に商業簿記が対象で、未経験者でも2〜3カ月の学習で合格可能。

2級: 中小企業レベルの経理業務を網羅。商業簿記と工業簿記が出題され、実務対応力が求められます。4〜6カ月の学習期間が目安。

1級: 大企業や専門機関の経理・会計部門向け。商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4科目が出題され、合格率は約10%と難関です。

【試験方式とネット受験の導入】

従来はすべて統一試験(ペーパー試験)でしたが、2020年12月以降、2級・3級にネット試験(CBT方式)が導入されました。ネット試験では、テストセンターの空きがあれば随時受験が可能です。統一試験は1級が年2回、2級・3級が年3回実施されています。

【関連リンク】
経理職を目指す人のための 日商簿記3級講座
https://career.jusnet.co.jp/entry/video-bookkeeping/
次こそ合格したい人の 日商簿記2級講座
https://career.jusnet.co.jp/entry/video-bookkeeping2/

(2)公認会計士

公認会計士は、会計と監査の専門家として国家に認められた高度な国家資格です。企業の財務諸表の監査を行う権限を持ち、監査法人や会計事務所、企業の財務部門などで活躍します。

短答式試験と論文式試験に分かれ、会計学(財務会計論・管理会計論)、監査論、企業法、租税法、さらに選択科目として経営学・経済学・民法・統計学のいずれかが問われます。合格率は約10%と難関で、通常2〜3年の準備期間が必要とされています。

公認会計士は経理資格の中でも特に高い評価を受け、年収も高水準です。また、独立して会計事務所を開業することも可能であり、キャリアの選択肢が広がります。近年は、監査業務だけでなく、コンサルティング業務やIPO支援、M&A関連業務など、活躍の場が広がっています。

【関連記事】
公認会計士とは?
https://career.jusnet.co.jp/cpa/cpa_01_01.php

(3)税理士

税理士は、税務に関するスペシャリストとして認定された国家資格です。会社決算や確定申告や税務相談、税務書類の作成など、会計と税に関する業務を行います。

試験は5科目(税法科目3科目、会計科目2科目(簿記論・財務諸表論))に分かれており、科目ごとに合格を重ねていく方式です。公認会計士試験に合格していれば、公認会計士有資格者は税理士試験を受験せずに、一定の手続きを経て税理士登録が可能です。

税理士は独立開業の道も開かれており、自分のペースで働くことが可能です。また、中小企業のアドバイザーとしての役割も果たすため、銀行融資、補助金等、経営に関わる幅広い知識も求められます。税制改正が頻繁に行われるため、継続的な学習が必要な職種でもあります。

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(4)USCPA(米国公認会計士)

USCPAは、米国の各州の会計士委員会(State Board of Accountancy)が認定する資格で、国際的に高い評価を受けています。日本国内でも外資系企業や日系グローバル企業で需要があります。

2024年よりCPA試験はコア+選択式モデルに変更され、BECに代わる新しい科目構成となっています。

USCPAの最大の特徴は、国際的に通用することにあります。英語力と専門知識を兼ね備えた人材として、グローバルに活躍できる可能性が広がります。ただし、試験はすべて英語で行われるため、一定以上の英語力が必要です。

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USCPA資格取得で開けるキャリアとは? 年収・転職先・成功事例を徹底解説
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■その他の経理関連資格と番外編

⑴建設業経理士

建設業経理士は、建設業の経理事務に特化した資格で、一般財団法人建設業振興基金が実施しています。1級から4級まであり、建設業の特殊な会計処理や税務知識が問われます。

特に建設業では、工事の進行基準や原価管理など特有の会計処理があるため、この資格を持つ人材の需要は高いです。建設業界への就職や転職を考えている人には、特に有利な資格と言えるでしょう。

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⑵その他経理関連資格

【MOS(Microsoft Office Specialist)】

ExcelやWordなどのOfficeソフトの操作スキルを証明する資格です。特にExcelは経理業務で頻繁に使用されるため、基本的なITスキルとして持っていると評価されます。

【農業簿記検定】

農業経営における簿記の知識を問う検定で、農業法人や農業関連企業で役立ちます。

【CIA(公認内部監査人)】

内部監査の専門家としての知識を証明する国際資格です。企業のリスク管理や内部統制の評価に関わる業務で活躍できます。

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【公認内部監査人(CIA)の転職市場での評価は?】
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⑶番外編【英文経理】

「英文経理」とは、英語を使った日常的な経理業務を指します。日本の会計基準(JGAAP)に基づく処理が多いですが、英語での対応が求められる業務のことです。

具体的な資格がある訳ではありませんが、日系企業に比べ外資系企業の方が年収ベースが高い場合が多いため、英語を使って経理の仕事がしたい方にはおすすめです。

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経理職で英語を活かすには?英文経理の仕事内容・必要な英語力・年収を解説
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■経理・会計の資格を取得するメリット4つ

(1)転職市場での評価向上

経理・会計資格は、転職市場において大きな武器となります。特に日商簿記2級以上、公認会計士、税理士などの資格は、採用担当者に対して一定以上の専門知識とスキルを持っていることを客観的に示すことができます。

未経験から経理職へのキャリアチェンジを考えている場合、資格取得は特に重要 です。実務経験がなくても、 資格を持っていることで「基礎知識がある」と評価され、採用のチャンスが広がります。

経理資格の中でも、特に公認会計士や税理士などの難関資格は、その学習過程での努力と継続力も高く評価されます。これらの資格保持者は、専門的な知識だけでなく、処理能力や分析力も備えていると見なされることが多いです。

(2)給与・待遇の向上

経理資格の取得は、給与や待遇の向上にも直結します。日本の多くの企業では、特定の資格を取得した社員に対して 資格手当を支給したり、昇給の評価ポイントとして考慮したりする制度があります。

特に公認会計士や税理士などの難関資格は、年収に大きな影響を与えることがあります。監査法人や会計事務所、税理士法人では、これらの資格保持者を高く評価し、相応の報酬を提供することが一般的です。

また、外資系企業ではUSCPAなどの国際的な資格を持つ人材に対して、特に高い評価と報酬を提供する傾向があります。グローバル化が進む中、これらの資格の価値は今後さらに高まるでしょう。

(3)キャリアの選択肢の拡大

経理資格を持つことで、経理部門内でのキャリアアップだけでなく、管理会計や財務、さらにはCFO(最高財務責任者)や経営コンサルタント、独立開業など、キャリアの選択肢が大きく広がります。

例えば、公認会計士や税理士の資格を持つ人は、監査法人や税理士事務所での勤務経験を経て、独立して事務所を開業することも可能です。また、企業内でもCFOや経営層への道が開ける可能性が高まります。

USCPAなどの国際的な資格を持つ人は、グローバル企業や外資系企業での活躍の場が広がります。海外赴任やグローバルチームでの仕事など、国際的なキャリアを築く可能性も高まります。

(4)実務能力の向上

資格取得のための学習は、単に試験に合格するためだけでなく、実務能力の向上にも大きく貢献します。体系的な知識を習得することで、 日常の経理業務をより効率的かつ正確に行うことができる ようになります。

例えば、日商簿記の学習を通じて仕訳の基本から財務諸表の作成までの流れを理解することで、経理業務の全体像を把握し、より適切な処理が可能になります。また、税理士試験の学習を通じて税法の知識を深めることで、税務申告書の作成なども自信を持って対応できるようになります。

さらに、公認会計士試験の学習では、会計基準や監査基準に関する深い理解が得られるため、財務諸表の作成や監査、会計実務に関する理解が大きく深まります。

■【未経験者向け】経理転職成功の3ステップ

経理未経験から転職を成功させるには、段階的なアプローチが重要です。焦らず着実にステップを踏むことで、6ヶ月~1年で経理職への転職が十分可能です。

ステップ1:簿記3級取得で経理の基礎を固める(1~2ヶ月)

まずは日商簿記3級の取得から始めましょう。簿記3級は個人商店や小規模企業の経理実務に対応する基礎知識を習得できる資格で、経理の全体像を理解するには最適です。独学でも十分合格可能で、学習時間の目安は50~100時間程度。市販のテキストと問題集を使い、1日1~2時間の学習を1~2ヶ月継続すれば合格できます。この段階では「経理とはどういう仕事か」を理解することが目的です。仕訳の基本ルールや財務諸表の見方を学ぶことで、次のステップへの土台が築けます。

ステップ2:簿記2級取得と転職活動の並行スタート(3~6ヶ月)

簿記3級合格後は、すぐに簿記2級の学習を開始します。簿記2級は中小企業レベルの経理業務を網羅し、商業簿記と工業簿記が出題される実践的な資格です。学習時間の目安は200~300時間で、通信講座やオンライン学習を活用すると効率的です。

ここで重要なのは、簿記2級の学習を進めながら、同時に転職活動の準備を始めることです。具体的には、転職サイトへの登録、求人情報のリサーチ、職務経歴書の下書きなどを進めましょう。実は、簿記2級を「取得予定」として記載できる求人も多く、学習中から応募を始めることが可能です。ジャスネットキャリアでも「簿記2級取得予定」で応募できる未経験OKの求人が多数あります。

ステップ3:内定獲得と経理キャリアのスタート

簿記2級を取得すれば、未経験でも応募できる経理求人の選択肢が大きく広がります。上場企業の経理スタッフ、成長ベンチャーの経理担当など、年収380~450万円程度の求人に応募が可能です。書類選考では、資格取得に向けた努力や学習プロセスをアピールすることで、未経験でも「基礎知識がある」「向上心がある」と評価されます。

入社後は実務経験を積みながら、次のステップとして簿記1級や税理士科目の取得を検討するのも良いでしょう。実務と資格学習を両立させることで、さらなるキャリアアップが可能になります。

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■資格合格者の体験談と学習のコツ

【日商簿記1級合格者の声(30代・女性)】

「仕事と学習の両立が最大の課題でした。平日は帰宅後1時間、週末は4時間という学習スケジュールを1年間維持しました。過去問を繰り返し解くことで、出題パターンを体に染み込ませたのがコツです。 合格後は社内での評価が上がり、経理チームのリーダーに抜擢されました」

【公認会計士試験合格者の声(20代・男性)】

「独学では挫折したため、専門学校の通学講座を活用しました。同じ目標を持つ仲間との切磋琢磨が大きなモチベーションになりました。試験範囲が広いため、苦手科目をつくらないよう、バランスのとれた学習計画を立てることが重要でした。理解より先に暗記せず、基本概念をしっかり理解してから応用問題に取り組むアプローチが功を奏しました」

【USCPA合格者の声(30代・女性)】

「英語と会計の両方を学ぶ必要があり、初めは圧倒されました。まずは会計英語の基本用語から覚え、徐々に複雑な内容に取り組みました。オンライン学習コミュニティに参加し、情報交換や励まし合いができたことが大きな支えになりました。 試験は各州によって要件が異なるため、事前リサーチが重要です。苦手な科目から挑戦し、合格するごとに自信がついていきました」

■経理・会計資格を活かしたキャリアパス

⑴企業内での経理キャリア

企業内で経理資格を活かすキャリアパスとしては、以下のような道が考えられます。もちろん企業内でのキャリアアップには、資格だけでなく、実務経験や人間関係の構築、マネジメント能力の向上なども重要です。しかし高度な経理資格は、そのキャリアパスを加速させる強力な武器となります。

①経理担当者

日常的な経理業務(仕訳入力、請求書処理、給与計算など)を担当します。日商簿記3級や2級レベルの知識があれば対応可能な業務が多いです。

②経理主任/マネージャー

経理チームのリーダーとして、決算業務や財務諸表の作成、税務申告などを統括します。日商簿記1級や税理士、公認会計士などの高度な資格が評価されます。資格だけではなくマネジメントの能力も評価の対象となります。

③管理会計・経営企画

経理業務から一歩進んで、財務データを経営判断に活かす役割を担います。予算策定、経営分析、事業計画の立案、投資判断のサポートなど、より戦略的な業務を行います。単なる「記録」から「分析・提案」へとシフトし、経営層との距離が近くなるポジションです。簿記1級や公認会計士、USCPAなどの資格に加え、MBA取得者も多く活躍しています。このステップを経ることで、経営の視点を養い、CFOへの道が開けます。

④財務部長・経理部長

経理・財務部門全体を統括する責任者として、部門戦略の策定、予算管理、内部統制の整備などを担当します。経営会議にも参加し、財務面から経営判断をサポートします。公認会計士や税理士資格を持つ人材が多く就くポジションで、CFOへの登竜門とも言えます。

⑤CFO(最高財務責任者)

企業の財務戦略を統括する最高レベルの職位です。資金調達、M&A、IR(投資家向け広報)、リスク管理など、企業の財務面における全ての意思決定に関わります。公認会計士や税理士などの専門資格に加え、豊富な実務経験、経営管理能力、戦略的思考力が求められます。上場企業やIPOを目指すベンチャー企業では特に重要なポジションです。

⑵独立・起業への道

経理資格を持つ人には、独立や起業という選択肢も開かれています。独立や起業には、専門知識だけでなく、営業力や顧客管理能力、ITスキルなども必要です。また、信頼関係の構築が特に重要となるため、実務経験を積みながらネットワークを広げていくことが成功への鍵となります。

①税理士事務所の開業

税理士資格を取得すれば、独立して税理士事務所を開業することができます。確定申告や税務相談、会計帳簿の作成代行など、中小企業や個人事業主を支援するサービスを提供します。

②経営コンサルタント

会計・財務の知識を基盤に、企業の経営改善や事業計画の策定などを支援するコンサルティング業務を行うこともできます。知識があれば、上場企業の監査や企業のIPO支援など、特定の業界に特化したスペシャリストとして活躍する道もあります。

③経理代行サービス

中小企業向けに経理業務を代行するサービスを提供する会社を設立する選択肢もあります。近年はクラウド会計ソフトの普及により、リモートでの業務提供も容易になっています。

⑶グローバルキャリアの可能性

経理資格、特に国際的な資格を持つことで、グローバルなキャリアの可能性も広がります。グローバルキャリアを目指す場合は、専門知識に加えて、英語力やクロスカルチャーコミュニケーション能力の向上も重要です。また、IFRSなど国際会計基準に関する知識も必要になります。

①外資系企業での活躍

USCPAなどの国際的な資格は、外資系企業の経理部門での採用において大きなアドバンテージとなります。英語力と専門知識を兼ね備えた人材は高く評価されます。

②海外駐在・赴任

グローバル展開する日本企業の海外拠点で、財務マネージャーや経理責任者として活躍する可能性があります。現地の会計基準や税制に関する知識が求められます。

③国際機関や海外企業

高度な経理資格と英語力を持つ人材は、国際機関や海外の企業でも活躍の場があります。特に米国公認会計士(USCPA)は、米国だけでなく世界各国で高く評価されています。

経理のキャリアパスをジャスネットのエージェントに相談

■経理・財務分野で関心が高い認定制度・スキル

経理・財務分野では、新しい業務領域やIT技術の登場に伴い、従来の資格に加えて民間主導の認定制度やスキル証明制度が注目されています。以下に、近年注目されているものをいくつか紹介します。

これらの新しい資格や認定は、従来の経理資格と組み合わせることで、より専門性の高い「経理+α」の人材としての価値を高めることができます。業界や企業のニーズを見極めながら、自分のキャリア目標に合った資格取得を検討するとよいでしょう。

⑴データ分析スキルとクラウド会計の実務経験

財務データの分析能力や、特定のBIツール(ビジネスインテリジェンス)を活用できるスキルが求められています。また、クラウド会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)の操作経験や導入・運用ノウハウを持つ人材は、実務での即戦力として評価される傾向にあります。特にスタートアップ企業や中小企業では、これらのクラウドツールを使いこなせる経理担当者のニーズが高まっています。

⑵サステナビリティ会計・報告に関する認定

ESG(環境・社会・ガバナンス)への関心の高まりに伴い、サステナビリティ報告や統合報告に関する専門知識を証明する認定制度も注目されています。代表的なものとして、以下があります。

FSA Credential: サステナビリティ会計の原則および実践に関する国際的な専門資格
GRI認定サステナビリティ・プロフェッショナル: 国際的なサステナビリティ報告ガイドラインに基づく公式認定
サステナビリティ・オフィサー認定: 企業内でのESG推進やSDGs対応を担う実務者向けの認定制度
脱炭素アドバイザー認定制度: 環境省が認定する、温室効果ガス排出量算定や削減戦略に関する資格

⑶AI・業務効率化に関する知識

近年の経理業務では、RPA((Robotic Process Automation)やAIツールなどを活用した業務効率化の重要性が急速に高まっています。単純な仕訳入力や集計作業は自動化が進み、経理担当者にはデータの分析や業務プロセスの改善提案といった、より付加価値の高い役割が求められるようになりました。

こうした背景から、ITリテラシーやツール活用スキル、業務設計への理解を持つ人材は企業から高く評価されやすく、転職市場でも優位性を持ちやすい傾向にあります。AIや自動化技術に関する基礎知識を身につけておくことは、将来性の高い経理キャリアを築くうえで大きな強みとなるでしょう。

■経理資格取得者のリアルな声と成功事例

(1)転職成功事例ケース1

【日商簿記2級を活かし、経理未経験かつ離職中にも関わらず、上場企業経理に内定】(S.Aさん・20代・男性)

Sさんは大学を卒業後、医療系の企業で一般事務に従事していました。その業務の中で、売上・売掛金管理業務と資料作成の際に、マクロを使い業務効率化を図った経験にやりがいを感じ、経理に興味を持ち日商簿記2級を取得。

さらに通信講座を利用しながら日商簿記1級の取得を目指し、同時に経理にキャリアチェンジするべく転職を決意しました。

経理業務は未経験であること、また勉強のために一度離職していることがネックではありましたが、ポテンシャルが高く評価され、上場企業の経理部に採用が決定。採用側からも「経理未経験で入社されたSさんですが、簿記1級などの学習経験を活かして難しい決算作業も任せられるほど成長されています」と高く評価されています。

(2)転職成功事例ケース2

【税理士資格を生かすため税務部門への転職を目指す】(U.Rさん・30代・男性)

Rさんは、税理士資格を持つ30歳の男性。税理士の勉強を始めたのは、新卒で入社した大手食品会社で工場の経理部門に配属になったのが、きっかけでした。

努力の末に取得した税理士資格を生かすため、税務部門への異動希望願いを会社に提出するも、望みは叶えられず…直近の1年間は財務部への配属に。そこで、税理士としてのキャリアをスタートさせるために、転職を決意しました。

Rさんは税務の実務経験がないことから、未経験扱いになります。また、そもそも税務部門は求人数自体が少なく、非常に限られていました。

しかしRさんは諦めずに果敢に挑戦。有資格者であったことが、努力家であることや意欲が高いことの裏付けになり、企業側が設定していた条件を満たしていないにもかかわらず、内定を得ることができました。

(3)転職成功事例ケース3

【子育て中でワークライフバランスを重視。でも公認会計士のキャリアも諦めない】(A.Aさん・40代・女性)

Aさんは大学卒業後、一度は経理事務として就職したものの、一念発起して公認会計士を目指し、見事合格。その後は金融法人に経理部長代行として入社し、以来、仕事と子育てを両立して10年間、決算、申告書、連結等、実務面でのプレイングマネージャーとして頑張ってきました。

しかしフレックスやリモートワークの制度が整っていない現職で頑張ることへの限界を感じ、再び転職を決意。時短勤務、リモート可能でも、将来的なキャリアまで見据えて働ける財務アドバイザリーとして、新たな職場に採用が決まりました。現在はワークライフバランスを重視しながらも、キャリアを諦めずに働きたいという希望にマッチした転職先で活躍しています。

■まとめ:経理転職を成功させるために

経理・会計資格は、以下の点で転職成功の鍵となります。

①客観的な能力証明

資格は、会計・財務の知識やスキルを客観的に証明するものとして、転職市場で高い価値を持ちます。特に未経験者にとっては、基礎知識があることを示す重要な指標です。

②キャリアの可能性拡大

公認会計士、税理士、USCPAなどの難関資格は、監査法人や税理士事務所での活躍、企業内でのキャリアアップ、独立開業など、多様なキャリアパスを切り開くパスポートとなります。

③年収アップの実現

資格取得により、未経験者で+50~万円、経験者で+100~200万円の年収アップが期待できます。資格手当や昇給評価の対象となることも多いです。

最後に経理資格の取得と転職活動を成功させるために、いくつかの重要なポイントを押さえておきましょう。

まず、自分の目標を明確にすることが重要です。「なぜ経理資格が必要なのか」「どんなキャリアを目指すのか」を具体的にイメージすることで、学習のモチベーションを維持しやすくなります。漠然と「経理に転職したい」ではなく、「5年後には経理マネージャーとして年収600万円を目指す」といった具体的な目標を設定しましょう。

次に、自分の現状に合った資格を選ぶことです。未経験者であれば日商簿記2級から始め、経験者であれば簿記1級や税理士科目合格を目指すなど、段階的にレベルアップしていくアプローチが効果的です。いきなり難関資格に挑戦して挫折するよりも、確実にステップを踏んでいくことで、自信とスキルの両方を積み上げることができます。

経理資格の取得は、確かに時間と努力を要する挑戦です。しかし、その先には年収アップやキャリアアップ、安定した専門職としての地位など、多くの可能性が広がっています。この記事が、あなたの経理転職への第一歩を後押しする一助となれば幸いです。

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執筆者プロフィール

ジャスネットキャリア編集部

WEBサイト『ジャスネットキャリア』に掲載する記事制作を行う。
会計士、税理士、経理パーソンを対象とした、コラム系読み物、転職事例、転職QAの制作など。
編集部メンバーは企業での経理経験者で構成され、「経理・会計分野で働く方々のキャリアに寄り添う」をテーマにしたコンテンツ作りを心がけていてる。

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