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【目的別】経理の志望動機例文集|転職でそのまま使える高評価テンプレート

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2025年4月21日ジャスネットキャリア編集部

経理の仕事は、企業の財務を支える重要なポジションです。経験者はもちろん、転職や未経験からのチャレンジを考える方も多いですが、志望動機をどう書くかで採用の可否が決まることもあります。

この記事では、経理経験者・未経験者どちらの方でも参考にできるよう、経理の正社員・派遣・パートを目指す方向けに、目的別の具体的な志望動機の例文を紹介します。

また、採用担当者が評価するポイントや、よくあるお悩みQAについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

■ 経理の「正社員」に応募する際の志望動機のポイント

経理の正社員として応募する場合、企業の経理部門を担う重要な役割を果たすことになるため、即戦力性や長期的なキャリアプランを示すことが求められます

(1)志望動機に盛り込むべきポイント

  • なぜ経理職を選んだのか(経理への興味や適性を示す)
  • なぜその企業を選んだのか(企業の特徴や事業内容とのマッチングを強調)
  • これまでの経験やスキルがどう活かせるか(即戦力性のアピール)
  • 入社後の貢献・キャリアビジョン(長期的な成長意欲を伝える)

(2)評価アップのポイント

  • 簿記や会計ソフトのスキルを具体的に述べる
  • 決算業務や税務申告などの経験があれば強調する
  • 「財務分析」「資金管理」「コスト削減への貢献」 などの経験があれば積極的にアピール
  • 将来的に「経理マネージャー」「財務戦略に携わる」などの目標を示すと好印象

■ 経理の正社員を目指す場合の志望動機・例文

(1)経理経験者の場合

①簿記資格を持っている

【例文】

「前職では約5年間にわたり経理業務に従事し、特に月次・年次決算を中心に、仕訳入力から財務諸表の作成まで一貫して担当してまいりました。業務の中で培った会計知識に加え、日商簿記2級を取得し、正確かつスピーディーな処理を心がけながら、数字の面から企業の経営に貢献できることにやりがいを感じております。

貴社は〇〇業界において高い専門性と成長力をお持ちであり、変化の多い事業環境の中で経理の立場から企業成長を支えたいと強く感じ、志望いたしました。将来的には決算業務にとどまらず、資金管理や予算策定など財務分野にも視野を広げ、より経営に近いポジションで貢献していきたいと考えております。」

②簿記資格なし

【例文】

「これまで約5年間、経理担当として仕訳入力、請求書処理、売掛金・買掛金の管理など、日常経理業務全般を経験してまいりました。実務を通じて正確性とスピードを両立させる大切さを学び、現在はさらなるスキル向上を目指して日商簿記2級の取得に向けて勉強を進めております。

貴社での経理業務を通じて、これまでの経験を活かしつつ新たな知識やスキルを積み重ね、組織の一員として確実な業務遂行で貢献していきたいと考えております。」

③ブランクがある場合

【例文】

「前職では約5年間、経理担当として仕訳入力や売掛金・買掛金管理、月次処理など幅広く業務を経験いたしました。出産・育児のため一度退職いたしましたが、ブランク期間中も日商簿記の知識を継続して学び、最近ではクラウド会計ソフトに関する研修を受講するなど、復職に向けた準備を進めてまいりました。

これまでの実務経験と学び直しによって得た知識を活かし、貴社の経理部門の一員として、正確かつ丁寧な業務遂行で貢献したいと考えております。」

④キャリアアップ志向

【例文】

「これまで約5年間、経理担当として月次・年次決算を中心に、仕訳入力から帳票作成、税理士対応まで幅広い業務を経験してまいりました。今後は、これまでの実務経験を土台に、管理会計などの業務にも積極的に挑戦していきたいと考えております。

貴社の経理部門でさらに知識とスキルを深め、将来的には、より経営に近い領域でも貢献できる人材を目指して努力してまいります。」

(2)経理未経験者の場合

①簿記資格を持っている

【例文】

「日商簿記2級を取得したことをきっかけに、経理業務に強い関心を持つようになりました。現在は実務未経験ではありますが、前職では事務職として請求書の管理やデータ入力を担当し、正確性と丁寧さを求められる業務に日々取り組んでまいりました。

これまでに培った事務処理スキルを活かしながら、貴社の経理業務に携わる中で実務経験を積み、着実にスキルアップを目指してまいります。

②簿記資格はないが、事務経験がある場合

【例文】

「前職では営業事務として約3年間、請求書の作成や売上データの管理など、数字を扱う業務を中心に担当してまいりました。正確さとスピードを求められる中で、数字に対する感度や丁寧な処理力を培うことができました。

今後は、より専門的な知識とスキルを身につけたいという思いから、経理職へのキャリアチェンジを志しております。現在は日商簿記3級の取得に向けて勉強を進めており、貴社の一員として実務を通じて成長し、将来的には決算業務などにも携われるよう努力してまいります。」

③簿記資格なしで、事務経験もない場合

【例文】

「これまで飲食業界にて接客対応やスタッフのシフト管理、売上管理など店舗運営業務に幅広く携わってまいりました。業務の中で数字を扱う場面も多く、次第に経理の仕事に興味を持つようになり、現在は日商簿記3級の取得に向けて勉強を進めております。

今後は、これまでの現場管理で培った責任感や正確な対応力を活かしつつ、経理として専門性を高めていきたいと考えております。未経験ではありますが、実務を通じて知識を深め、将来的には企業経営を支える経理担当として貢献できるよう努力してまいります。」

■ 経理の「派遣・パート」に応募する際の志望動機のポイント

経理のパートとして応募する場合、企業は即戦力としての実務スキルと、柔軟な勤務形態で長く働けるかどうかを重視します。

(1)志望動機に盛り込むべきポイント

  • 経理経験・事務経験の有無(経験があれば即戦力としてアピール)
  • 勤務条件の希望が企業と合っていることを伝える(長期的に働けることを示す)
  • ブランクがある場合は学習意欲や対応力を伝える(復帰への意欲をアピール)
  • 数字を扱う仕事の得意さや細かい作業への適性をアピール

(2)評価アップのポイント

「扶養内で働きたい」「子育てと両立したい」などの理由だけにならないよう注意する必要があります。「過去の経理経験」や「簿記の知識」などを具体的に述べ、即戦力であることを示し、長く働けることを伝えると好印象です。

■ 経理の派遣・パートを目指す場合の志望動機・例文

(1)経理経験者の場合

①簿記資格を持っている

【例文】

「前職では約5年間、経理担当として仕訳入力、請求書管理、売掛金・買掛金の管理、月次決算まで幅広い業務に携わってまいりました。日商簿記2級を取得し、常に正確かつ丁寧な数値管理を心がけて業務に取り組んでおりました。

現在は、これまでに培ったスキルを活かしつつ、ワークライフバランスを大切にできる働き方を求め、経理の派遣職を志望しております。貴社では〇〇業界の経理業務に携われる点に大変魅力を感じており、これまでの実務経験を活かしながら、スピード感と正確性を両立した業務遂行で貢献してまいります。」

②簿記資格なし

【例文】

「これまでの10年間、一般企業で経理業務に従事し、仕訳入力、請求書管理、給与計算などの業務を担当してまいりました。簿記資格は取得しておりませんが、日々の業務で〇〇会計ソフトを使用し、財務管理のサポートを行いながら実務経験を積んでまいりました。

現在は家庭との両立を重視し、長期的に働ける環境を求めており、経理パートとして貢献したいと考えています。資格取得を視野に入れ、実務を通じてさらにスキルアップ

を目指し、貴社においても着実に成長していきたいと考えております。」

③ブランクがある場合

【例文】

「かつて会計事務所にて約3年間、仕訳入力や請求書管理などの経理業務を担当し、日商簿記3級の知識を活かして実務に取り組んでまいりました。出産・育児のため一時離職いたしましたが、現在も会計ソフトの操作を継続して学習し、スキルの維持に努めております。

これまでの経験を活かしながら、再び経理の仕事に携わりたいと考えており、貴社での業務にも即戦力として貢献できるよう努めてまいります。扶養内での勤務を希望しておりますが、長期的に安定して働ける環境で、着実に信頼を積み重ねていきたいと考えております。」

(2)経理未経験者の場合

①簿記資格を持っている

【例文】

「以前より数字を扱う業務に興味があり、経理職を目指して日商簿記3級を取得いたしました。現在は2級の取得に向けて勉強を進めており、会計の基礎知識をさらに深めているところです。

実務経験はございませんが、これまでの事務職ではデータ入力や書類作成を正確かつ丁寧に行う業務に携わってまいりました。こうした経験を活かし、貴社の経理事務としてミスのない処理を心がけるとともに、日々の業務改善にも積極的に取り組み、着実にスキルを伸ばしていきたいと考えております。」

②簿記資格はないが、事務経験がある場合

【例文】

「これまで一般事務として、請求書の作成やデータ入力などを担当してまいりました。その中で経理関連の業務に触れる機会が多く、数字を扱う業務にやりがいを感じるようになり、会計知識を身につけながら専門性を高めたいと考えるようになりました。

経理事務は未経験ではありますが、これまでの事務経験で培った正確性や丁寧な対応力を活かし、貴社の業務を円滑に進められるよう努めてまいります。将来的には簿記資格の取得も視野に入れ、スキルアップを目指してまいります。」

③簿記資格なしで、事務経験もない場合

【例文】

「これまで接客業に従事しておりましたが、将来を見据え、専門性のある事務スキルを身につけたいと考えるようになりました。中でも経理業務は、企業活動の基盤となる重要な役割を担っており、数字を扱う業務に対する興味から、挑戦したいという思いが強くなりました。

現在は簿記の学習を始めており、会計の基礎知識を身につけながら、正確な事務処理ができるよう努力しております。未経験ではありますが、接客業で培ったコミュニケーション力や責任感を活かし、貴社の経理部門の一員として着実に業務に貢献してまいります。」

■ 志望動機を作成する際によくあるお悩みQ&A

Q1:「経理に興味はあるけど、特に強い理由が思いつかない」「応募企業を選んだ理由が特にない」など、志望動機が思い浮かばないというお悩み。

A:自分の経験・適性を振り返り、企業の特徴と自分の考えを結びつけてみましょう。

「数字を扱うことが好き」「コツコツした仕事が得意」などの自分の適性に、企業の業種(製造業・IT・小売など)、経理の仕事内容(仕訳・決算・税務など)、企業の方針(成長中・安定した経営・ワークライフバランスが良い)などの企業の特徴を結びつけてみましょう。

【例文】(経理未経験・事務経験なし・簿記なし)

「数字を扱う仕事に興味があり、企業活動を支える経理業務に挑戦したいと考えるようになりました。コツコツと丁寧に物事を進めることが得意で、正確性が求められる経理業務に自分の強みを活かせると感じております。

現在は日商簿記3級の学習を始めており、会計の基礎知識を身につけながら着実にスキルアップを目指しています。

貴社の〇〇業界での事業展開に強く関心があり、経理部門の一員として日々の業務に真摯に取り組み、貢献してまいりたいと考えております。」

Q2:「経理経験者はたくさんいるし、特に目立った強みがない」「ありきたりな志望動機になってしまう」という、他の応募者と差別化できないというお悩み。

A:自分の経験や強みを具体的に書きだし、数字や他のスキルと掛け合わせて説得力を出しましょう。

これまでの業務経験で「どのような工夫をしたか」「どんな成果を出したか」を具体的に考えましょう。

例えば、「Excelを活用し、業務の効率化を図った」「月次決算の処理を○日短縮した」「顧客対応の経験があり、他部署とのコミュニケーションが得意」などです。さらに「請求書の処理を○件/月 担当」「○年間、売掛金管理を担当」など、具体的な数値を入れると説得力が増します。

また「経理経験+ITスキル(Excel関数や会計ソフトの知識)」「経理経験+コミュニケーション力(営業や接客経験がある)」など、経理×他のスキルを組み合わせた自分独自の強みを打ち出すのも効果的です。

【例文】(経理経験者・簿記2級あり)

「前職では約3年間、売掛金・買掛金管理や月次決算業務を担当しておりました。特にExcel関数を活用してデータ整理を効率化し、作業時間を約30%削減するなど、業務改善にも積極的に取り組んでまいりました。

貴社でも、これまで培った実務経験と改善意識を活かし、正確かつスピーディーな対応を心がけながら、経理部門の一員として貢献したいと考えております。」

Q3:「派遣・パート希望だと志望動機が薄くなる…」というお悩み

A:即戦力としての強みをアピールし、「安定して長く働ける」「繁忙期の対応ができる」「短時間勤務でも効率的に業務を進められる」など、企業のメリットになる点を伝えましょう。

「経理業務の○○の経験がある」「○○の会計ソフトを使用したことがある」など、短期間でも成果を出せることを示し、即戦力であることをアピールしましょう。さらに「扶養内希望」「家庭と両立」などの理由だけではなく、「会社の一員として貢献したい」意欲を示すのもポイントです。

また「繁忙期の対応ができる」「短時間勤務でも効率的に業務を進められる」など、企業のメリットになる点を伝え、柔軟な働き方への適応力を示しましょう。

【例文】(経理経験者・パート希望)

「前職では経理事務として3年間、仕訳入力や請求書管理などの業務に携わってまいりました。常に正確性とスピードを意識し、ミスのない処理を心がけることで、業務の信頼性向上に努めておりました。

現在は家庭と両立しながら働ける環境を希望しておりますが、経理の仕事には引き続き意欲的に取り組んでおり、長期的に安定して貴社に貢献していきたいと考えております。限られた時間の中でも、集中力と段取り力を活かし、効率的かつ丁寧に業務を遂行してまいります。」

■ まとめ

志望動機は、「なぜ経理を選んだのか」「なぜその企業なのか」「どう貢献できるのか」を意識して書くことが重要です。今回紹介した例文を参考にしながら、自分の経験や強みを具体的に伝える志望動機を作成してみてください。

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また、応募企業に合わせた志望動機を作成するためには、経理・会計分野専門の転職エージェントを利用することがおすすめです。

自分で情報収集をすることも可能ではありますが、得られる情報に限りがあること、情報収集に時間がかかってしまうことを考えると、うまく専門のエージェントにアドバイスをもらうのが近道ではないでしょうか。

経理の転職を成功させるために、ぜひ実践してみましょう!

執筆者プロフィール

ジャスネットキャリア編集部

WEBサイト『ジャスネットキャリア』に掲載する記事制作を行う。
会計士、税理士、経理パーソンを対象とした、コラム系読み物、転職事例、転職QAの制作など。
編集部メンバーは企業での経理経験者で構成され、「経理・会計分野で働く方々のキャリアに寄り添う」をテーマにしたコンテンツ作りを心がけていてる。

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