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第二新卒でも日商簿記2級があれば経理に転職可能!未経験でもOKな転職先を紹介

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ジャスネットキャリア編集部

「経理の仕事に興味があるけど、経験がないから不安…」「第二新卒で今のキャリアに不安がある…」そんな方にとって、日商簿記2級はキャリアの可能性を広げる強力な武器になります。

特に経理職は、専門スキルがあれば未経験でもチャレンジしやすく、将来的にも安定して働ける職種として人気が高まっています。

本記事では、「日商簿記2級を持っている第二新卒の方が、未経験からでも経理職へ転職する方法」について、評価のされ方や転職先の具体例、成功事例、転職のポイントをエージェントが徹底解説します。

目次

■ 経理の転職で日商簿記2級はどのくらい評価される?

■ 日商簿記2級があれば有利な転職先6選【未経験OK】

■ 第二新卒・未経験でも日商簿記2級で転職成功した事例

■ 日商簿記2級・未経験で転職成功するためのポイント3つ

■ 日商簿記2級にプラスすれば高評価!第二新卒が身につけたいスキル3選

■ まとめ

■ 経理の転職で日商簿記2級はどのくらい評価される?

(1)日商簿記2級ってどんなスキル?

日商簿記2級は、商業簿記・工業簿記の基礎を体系的に理解し、企業の経営状況を数字で捉える力があることを証明する資格です。中小企業から大企業までの多くの企業の経理部門で、基礎知識があることの証明とされています。

取得者は、以下のようなスキルを有していると評価されます。

  • 仕訳処理・帳簿記帳の正確な理解
  • 財務諸表(BS/PL)の理解
  • 原価計算や部門別会計の基礎知識
  • 業種を問わない汎用性の高いスキル

(2)日商簿記2級が人気の理由3つ

理由①:未経験からの転職に直結する「実用資格」

日商簿記2級は、ただの知識ではなく、実際の経理業務にそのまま使える「実務スキル型の資格」です。特に社会人経験が浅い第二新卒にとって、履歴書や面接で「なぜ経理を目指すのか?」を説明するのは難しいことがありますが、日商簿記2級を取得していれば、「すでに勉強している=本気度がある」ことを面接官に伝えることができます。

また、履歴書の資格欄に日商簿記2級があるだけで、「この人は数字に抵抗がなく、一定の知識を持っている」と評価されやすくなります。未経験者の採用では、「知識・意欲・ポテンシャル」が判断材料になるため、日商簿記2級は非常に効果的なアピール材料となります。

理由②:転職市場での需要が高い

経理職は、企業の規模や業種を問わず常に一定の需要がある安定職種です。

特に以下のような業務は、日商簿記2級レベルの知識で対応できるものが多く、実際に求人票でも下記の通り「日商簿記2級以上を歓迎」「未経験OK・日商簿記2級必須」と明記されていることがよくあります。

  • 月次の仕訳入力・会計帳簿の記帳
  • 経費精算、請求書発行、売掛金・買掛金管理
  • 決算補助や年末調整の資料作成

また、少子高齢化や退職者の増加により、若手の経理人材の確保が課題となっている企業も多くなっています。このような企業にとって20代で日商簿記2級を持っている人材は“貴重な採用ターゲット”として見られます。未経験から経理にチャレンジしたい人にとっては、求人の選択肢が広がる非常に有利な資格です。

理由③:資格取得がキャリアアップの「土台」になる

日商簿記2級はゴールではなく、キャリア形成の「入口」になる資格でもあります。

この資格をきっかけに、次のようなスキルアップや職種転換の道も開けます。

  • 簿記1級の取得 → 上場企業の経理部門への転職
  • 税理士試験の科目合格 → 会計事務所・税理士法人での専門職キャリア
  • 管理会計や原価計算の知識 → 製造業の原価管理や経営企画部門へ

また、最近では「経理×ITスキル」のニーズも高まっており、簿記をベースにRPA(業務自動化)やExcelマクロのスキルを組み合わせることで、“攻めの経理”人材として活躍できるチャンスも増えています。長い目で見て、自分のキャリアを“積み上げていく”ためのスタート地点として、日商簿記2級は非常に価値のある資格なのです。

■ 日商簿記2級があれば有利な転職先6選【未経験OK】

経理職は幅広い業界に存在します。日商簿記2級の取得により、以下のような職場にチャレンジしやすくなります。

(1)一般企業の経理部門

中小企業から大手まで、多くの企業が経理人材を募集しています。
日々の仕訳入力・請求書処理・支払業務・売上管理など、ルーティン業務が多く、未経験者のスタートには最適です。

また、社内にしっかりとしたマニュアルがあることが多く、第二新卒で「教わりながら成長したい」と考える方にも向いています。

(2)会計事務所・税理士法人

税理士のサポート役として、クライアント企業の会計帳簿をチェックしたり、月次・年次決算の補助を行う業務です。日商簿記2級があれば実務未経験でも応募可能なケースが多く、繁忙期に関わらず積極採用される傾向があります。

勉強しながら業務経験を積めるため、「将来的に会計の専門家としてキャリアを築きたい」方におすすめです。

(3)経理アウトソーシング会社

経理業務を他社から請け負う形で実施している企業では、幅広い業界の帳簿処理を行うため、汎用性の高いスキルが身につきます

OJT体制が整っている会社も多く、経理の流れを体系的に学ぶには理想的な環境です。

(4)医療・介護業界の経理スタッフ

医療法人や介護施設運営企業では、助成金の申請や診療報酬請求など、特有の会計処理があります。この分野では、未経験者でも日商簿記2級を持っていれば歓迎されるケースが増えています。安定性が高く、地域密着型の企業も多いため、地元で働きたい方や安定志向の方に向いています。

(5)ベンチャー・スタートアップ企業のバックオフィス

少人数の会社では、経理・総務・人事を兼任するポジションとして募集されることがあります。成長途中の企業では柔軟な業務対応が求められる反面、経理業務にしっかり携われるチャンスも多く、キャリアの幅を広げたい第二新卒には向いています。

経理未経験でも、前職の経験を活かしながらステップアップできるので、経理だけではないスキルを身につけることができます。

(6)非営利法人・NPO法人・公的機関の経理

「社会貢献×経理スキル」でやりがいを感じられる職場です。収支管理・予算管理・助成金申請などが主な業務で、民間企業とは異なる視点から会計処理を学べます。
数字だけでなく、社会課題への関心を持つ方には特におすすめです。

■ 第二新卒・未経験でも日商簿記2級で転職成功した事例

事例1:営業職から経理職へキャリアチェンジ(24歳・女性)

Hさんは文系大学を卒業後、都内の人材系企業に新卒で入社。法人営業として毎日アポ取りと商談に追われる日々を送っていました。

しかし1年が過ぎた頃、ふと気づいたのは「営業よりも、自分は予算管理や売上レポートの作成の方が楽しいかも」という違和感。「将来もずっと営業でいくのかな?と考えたときに、もっと専門性を身につけたい」と感じ、簿記の勉強をスタートし日商簿記2級を取得しました。

転職活動を経て、未経験OKの中小企業の経理アシスタント職に応募・内定。

書類選考で重視されたのは、「営業での数字管理の経験」と「簿記取得に向けた学習姿勢」でした。面接では、「営業目標の管理を通じて数字に興味を持ちました」と自分のキャリアと簿記取得をつなげた説明が評価されたそうです。

事例2:社風ミスマッチからの再出発。BPO経理でキャリアを築く(23歳・男性)

Tさんは地方の私立大学卒業後、IT系のベンチャー企業に新卒入社。スタートアップ特有のスピード感や変化にうまく馴染めず、精神的に疲弊し、入社から半年で退職してしまいました。「このままではまずい」と思い、自宅で転職活動と並行してキャリアを見直す中で、「経理=手に職」という発想に辿り着き、独学で日商簿記2級に挑戦、見事合格します。

転職エージェントのアドバイスで、「未経験OK・教育体制あり」の経理BPO企業に応募し内定。書類選考では、短期離職歴がネックになるかと不安でしたが、日商簿記2級の取得と「経理を学びたい」という熱意が評価され、面接に進みました。面接では、「失敗からどう立て直したか」という姿勢をしっかり伝えたことが、ポテンシャル採用につながったようです。

「未経験でも、本気で学ぶ姿勢があれば道は拓ける」と実感し、今後は業務効率化に関心を持ち、RPAツールやExcelマクロの勉強もしています。

■ 日商簿記2級・未経験で転職成功するためのポイント3つ

ポイント①:経理・会計特化型の転職エージェントを活用する

「経理未経験OK」「日商簿記2級歓迎」と明記された求人に効率よくアクセスするためには、経理・会計専門の転職エージェントを利用するのがベストです。経理の場合、資格よりも経験を評価する傾向があるため、一般的な転職エージェントでは経理未経験OKの求人は数が少ないからです。

ポイント②:履歴書・職務経歴書で意欲と学習姿勢を伝える

第二新卒に求められるのは、経験よりも「伸びしろと学ぶ姿勢」です。日商簿記2級の取得理由や学習中の工夫、今後のキャリアビジョンを明確に伝えましょう。また、「なぜ経理を選んだのか」「どう成長したいか」を具体的に記載することが重要です。

ポイント③:実務未経験者向けのスキル研修を受ける

無料または低価格で受講できる経理実務研修(オンライン含む)に参加すると、実務イメージがわき、面接でも自信を持って話せるようになります。

ジャスネット「経理実務の学校」では日商簿記の3・2級講座や、経理の仕事に役立つ動画などが無料で学び放題です(一部有料)。ぜひご活用ください。

【経理実務の学校】
https://edu.jusnet.co.jp/

■ 日商簿記2級にプラスすれば高評価!第二新卒が身につけたいスキル3選

日商簿記2級を持っているだけでも十分評価されますが、+αのスキルを持っていることで未経験からの転職成功率がさらにアップします。とくに20代の第二新卒に求められているのは、「将来性」や「成長の伸びしろ」です。企業は「教えれば伸びる人材」を探しています。

ここでは、日商簿記2級に加えて持っておくと評価されやすい4つのスキルを紹介します。

① Excelスキル(基本操作~関数・ピボットテーブル)

経理職は毎日Excelと向き合うと言っても過言ではありません。

取引データの入力、仕訳一覧の作成、売上集計など、多くの業務がExcelを通じて行われています。求人票に「Excelスキル必須」「関数を使える方歓迎」と書かれているケースも多いため、自己PRや職務経歴書に明記するのがおすすめです。

日商簿記2級 × Excelスキルは、最も評価されやすい組み合わせです。

【特に習得しておきたい機能】
  • SUM、IF、VLOOKUP、COUNTIFなどの関数
  • ピボットテーブル(売上・仕訳の集計分析)
  • フィルター・並べ替えなどの基本操作
  • 書式設定・条件付き書式

② ビジネスメール&コミュニケーションスキル

経理は単に数字を扱うだけでなく、社内外とのやり取りが非常に多いポジションです。

取引先との請求確認、社内の支払依頼者との連携など、メールや電話での丁寧なコミュニケーションが求められます。

面接時にも「丁寧な話し方ができるか」は評価されるので、普段から言葉遣いや姿勢を意識しておくと好印象です。また立ち居振る舞いも重要ですので、面接が苦手だと感じている方はエージェントに相談して模擬面接を実施してもらうのもいいでしょう。

【第二新卒が見られているポイント】
  • 社会人としての基本マナー(敬語、報告・連絡・相談)
  • ビジネスメールの文法・トーン
  • チームでの協働意識

③ 会計ソフトの操作経験(弥生会計・freee・マネーフォワードなど)

簿記の知識があっても、「実際に帳簿をどう入力するのか」まで理解している人はまだ少数派です。そこで、会計ソフトの操作に触れておくと一歩リードできます。履歴書や面接で「freeeの入力画面を触ったことがある」と言えるだけで、実務への理解がある人材として評価が高まります。

【主な初心者向けソフト】
  • 弥生会計(クラウド/デスクトップ):中小企業での導入率が高い
  • freee(フリー):ITベンチャー・スタートアップに多い
  • マネーフォワードクラウド:中堅企業や会計事務所でも増加中
【操作を学ぶ方法】
  • 無料体験アカウントで実際に入力してみる
  • YouTubeチュートリアル動画 など

■ まとめ

第二新卒であっても、日商簿記2級を取得していれば経理職への転職は十分可能です。
むしろ、若く柔軟な吸収力がある第二新卒は、企業からも歓迎される傾向にあります。

「専門エージェントの活用」「意欲の伝わる応募書類の作成」「実務講座などでの補強」の3つを意識することで、未経験でも日商簿記2級というスキルを武器にして、着実に内定を勝ち取ることができるのが、おわかりいただけたでしょうか。

日商簿記2級は、単なる資格以上の「キャリアを変える力」を持ったスキルです。

あなたの新しい一歩を、日商簿記2級とともに踏み出してみてください。

執筆者プロフィール

ジャスネットキャリア編集部

WEBサイト『ジャスネットキャリア』に掲載する記事制作を行う。
会計士、税理士、経理パーソンを対象とした、コラム系読み物、転職事例、転職QAの制作など。
編集部メンバーは企業での経理経験者で構成され、「経理・会計分野で働く方々のキャリアに寄り添う」をテーマにしたコンテンツ作りを心がけていてる。

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