経理職への転職成功のカギを握るのが「志望動機」です。企業側は「なぜ経理を目指すのか?」「これまでの経験をどう活かせるのか?」を重視するため、説得力のある志望動機を作ることが重要になります。
この記事では、経理専門の転職エージェントが「経理に転職する際の志望動機の書き方」について、具体的な例文とともに解説します。ぜひ参考にしてください!
経理の志望動機をエージェントが徹底解説!
【例文付】未経験者・経験者向けOK・NG例も掲載
ジャスネットキャリア編集部
経理職への転職成功のカギを握るのが「志望動機」です。企業側は「なぜ経理を目指すのか?」「これまでの経験をどう活かせるのか?」を重視するため、説得力のある志望動機を作ることが重要になります。
この記事では、経理専門の転職エージェントが「経理に転職する際の志望動機の書き方」について、具体的な例文とともに解説します。ぜひ参考にしてください!
経理職として経験を積んできた方が転職を考える際、最も重要なのが「志望動機」です。
経理はどの企業にも必要な職種ですが、採用担当者は「なぜこの企業を選んだのか?」「どのように活躍できるのか?」を重視します。
志望動機が曖昧だと、たとえスキルがあっても選考通過が難しくなることも。
以下では経理専門の転職エージェントの視点から、経験者向けの志望動機のポイントとOK・NG例を解説します。
経理職はどの業界・企業にも必要な職種です。そのため「経理としてキャリアアップしたい」というだけでは説得力が不足します。
具体的に、以下のような点に触れると志望動機に深みが出ます。
企業は、即戦力として活躍できる経理経験者を求めています。そのため、自分の今までの経験を整理し「どのように貢献できるのか?」を明確に伝えることが重要です。
「前職では、決算業務や税務申告などの経理業務を担当しておりました。特に財務諸表の作成や監査対応に携わる中で、上場企業における会計基準や内部統制の重要性を実感しました。貴社は東証プライム市場に上場しており、高度な財務管理体制を学びながら自身のスキルをさらに高めたいと考えています。これまでの決算業務の経験を活かし、貴社の経理部門に貢献したいと考え、応募いたしました。」
「これまで、製造業の企業にて月次・年次決算、原価計算、資金繰りなどの経理実務に幅広く携わってまいりました。業務を通じて、現場に寄り添った経営管理の重要性を強く実感しております。
貴社は非上場ながらも、成長性と柔軟な経営体制をお持ちで、経営陣との距離が近く、経理としてより戦略的に関われる環境に魅力を感じました。これまで培ってきた実務経験と現場対応力を活かし、よりスピーディーで実践的な経営判断のサポートを行いたいと考えております。経理の枠を超えて、会社の成長に貢献できる経理人材として尽力したいと考え、今回応募いたしました。」
「前職では、経理業務全般に携わる中で、特に管理会計の分野に興味を持ちました。月次決算や予算策定に関わり、経営層への財務データの提供を行う中で、数値をもとに経営戦略を立案することの重要性を感じました。
貴社では、経理部門が経営企画と連携しながら経営の意思決定を支える役割を担っており、これまでの経験を活かしながら、より戦略的な財務管理に貢献したいと考えております。」
「前職では、経理チームのリーダーとして、決算・予実管理・税務・資金管理などの実務を推進するとともに、後輩指導や業務フローの改善にも取り組んできました。特に、部署内での業務属人化の解消や、経理DX(会計システムの導入・運用)を通じた業務効率化に注力し、部門全体のパフォーマンス向上を実現した経験があります。
貴社でも、経理部門の中核としてメンバー育成や業務の最適化に携わり、経営判断に資する財務情報の整備を行っていきたいと考えております。チームの力を引き出すマネジメントに自信がありますので、組織成長に貢献できる経理マネージャーとして、力を尽くしたいと考えています。」
「これまで経理担当として、月次・年次決算、予実管理、税務対応など、幅広い実務に携わってまいりました。特に近年は、後輩社員のサポートや、業務マニュアルの作成、業務効率化の提案など、チーム全体の成果に貢献する立場での行動が増え、自然と“組織としての成果を高める”という視点を持つようになりました。
そうした経験を通じて、今後は自身の実務スキルを活かしながら、チームマネジメントや若手育成にも本格的に取り組み、組織の成長により深く貢献できるポジションを目指したいと考えるようになりました。
貴社では経理部門の体制強化を進めていると伺っており、その一員として、現場を理解した上でリーダーシップを発揮していける存在になりたいと思い、応募させていただきました。」
「これまで経理業務に携わってきましたが、新しい環境で経験を活かしたいと考えています。貴社は業界大手で安定しているため、長く働けると考え志望しました。」
「新しい環境で経験を活かしたい」だけでは、転職の理由が具体的ではなく、またどのように貢献できるかも不明確です。また「業界大手で安定している」という理由では、他の企業でもよいと思われてしまいます。
「前職では業務が属人的で、なかなかスキルアップができない環境でした。もっと効率的に業務を進める環境で働きたいと思い、貴社を志望しました。」
前職の悪口のように聞こえるくらい、転職理由が強調されすぎています。また企業を選んだ理由が不明確なうえ、スキルアップの具体性もありません。改善するとしたら「経理業務の効率化に興味があり、業務改善を積極的に行う企業で経験を活かしたい」とポジティブに言い換えましょう。
一方で「キャリアチェンジで経理に転職したいけれど、未経験だから不安…」、このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
経理職は専門的な業務が多いため、未経験者が転職する場合、「なぜ経理を志望するのか?」 「これまでの経験をどう活かせるのか?」を明確に伝えることが重要です。
以下では、経理専門の転職エージェントが「未経験者向けの志望動機のポイント」とOK・NG例を詳しく解説します。
経理はどの業界にも必要な職種ですが、企業側は「なぜこの人は経理を目指しているのか?」を重視します。特に以下のような具体的な理由を盛り込むと説得力が増します。
また、「ただ経理に興味がある」だけでは不十分なので、資格取得や独学の取り組みを伝えると効果的です。
未経験者でも、これまでの仕事の中で活かせるスキルはたくさんあります。「未経験だからアピールできることがない…」と思わず、経理業務に通じるスキルを強調することが重要です。
「これまで一般事務として、請求書発行、伝票処理、経費精算、売上データの管理など、数字を扱う業務を多く経験してまいりました。業務の中で“お金の流れを理解し、正確に処理する”ことの大切さを実感する中で、次第に経理という専門性の高い分野に強い関心を持つようになりました。
現在は日商簿記2級の取得に向けて勉強を進めており、経理としてキャリアを築いていきたいと強く考えています。
貴社は実務を通じて成長できる環境が整っていると伺っており、これまでの事務経験で培った正確さや責任感を活かして、貴社の経理部門の一員として着実にスキルを身につけ、将来的には決算や財務業務にも挑戦していきたいと考えております。」
「前職では、店舗の売上管理や在庫管理を担当し、数字を扱う業務に興味を持ちました。特に、売上データを分析し、商品の発注計画に役立てる業務を通じて、数値管理の重要性を実感しました。
経理職では、これまで培ったデータ分析力や正確性を活かしながら、会社の財務管理に貢献したいと考えています。現在、簿記3級を取得し、さらなるスキルアップを目指しています。」
「営業職として売上目標の管理や売上データの分析を行う中で、財務管理の重要性を実感しました。特に、数値をもとに戦略を立てる業務にやりがいを感じ、経理職に強い興味を持ちました。
貴社では、未経験からでも実務経験を積める環境が整っており、これまでのデータ分析力やコミュニケーション能力を活かしながら、財務管理に貢献できると考え、志望いたしました。」
「昔から数字が好きで、コツコツと仕事をするのが得意なので、経理職を志望しました。未経験ですが、一生懸命頑張ります。」
「なぜ経理を選んだのか?」が曖昧なので、例えば「前職で売上管理を担当し、数値分析の業務に興味を持った」など具体的な経験を交えて説得力を持たせましょう。また企業に対する興味・関心が感じられないので、なぜこの企業を選んだのかという理由もプラスするといいと思います。
「経理の経験はありませんが、事務職の経験があるので、似たような業務ができると思い志望しました。」
経理の仕事は事務職とは大きく違う部分がありますので、「経理の仕事を理解していない」と思われる表現は避けた方がよいでしょう。また未経験であることを理由に、「仕方なくやる」ように聞こえてしまうため、「事務職の経験を活かし、どのように経理に貢献できるか」を述べるとよいと思います。例えば「書類作成やデータ管理の経験を活かし、正確な経理業務を遂行したい」などでもいいでしょう。
転職サイトでは、「経理」と検索しても、経験者向けの求人や一般事務の求人が混ざって表示されることが多く、どれが自分に適した求人なのかわかりにくいことがあります。
経理専門の転職エージェントなら、以下のような希望に合った求人を紹介してもらえます。
専門的な視点でマッチングしてくれるため、「応募してみたら実は求められるスキルが違った…」といったミスマッチを防ぐことができます。
経理職への転職では、応募書類の内容が合否を左右する重要なポイントです。
特に、以下の点がしっかり書かれていないと、書類選考で落とされる可能性が高くなります。
経理専門の転職エージェントを利用すれば、志望動機の添削や職務経歴書のブラッシュアップを受けることができるため、選考通過率が大幅に上がります。
経理職の面接では、明確な志望動機やこれまでの経験との関連性が問われます。転職エージェントを利用すれば、「どのように話せば説得力が増すのか?」 を客観的にアドバイスしてもらえるため、自信を持って面接に臨むことができます。
転職サイトには掲載されていない、「非公開求人」を紹介してもらえるのも転職エージェントを利用する大きなメリットです。
このような好条件の求人に出会える可能性が高まるため、より良い環境での転職を実現できます。
転職時の給与や待遇交渉は、自分で行うのが難しいポイントの一つです。
「前職より年収アップを狙いたい」「残業時間を減らしたい」 「リモートワーク可能な経理職を希望したい」などの条件交渉も、転職エージェントが企業と交渉してくれるため、自分では言いにくいこともスムーズに進めることができます。
A:必須ではありませんが、簿記3級以上を取得すると転職が有利になります。
経理職では「簿記の知識があるかどうか」が、未経験者の転職成功に大きく影響します。なぜなら、企業側は「経理業務の基本を理解しているか?」を重視するからです。
簿記資格を持っていない場合、「全くの未経験だと、応募できる求人数が限られる」「経理の仕事に本当に興味があるのか?と企業側に疑問を持たれる」「転職後の業務キャッチアップが難しく、採用リスクと見なされる」などの理由で採用は厳しくなるかもしれません。
また簿記2級以上を取得していると「企業の財務状況を把握する知識があり、実務に活かせる」と判断してもらえるため、たとえ実務未経験だったとしても転職にはプラスになります。
A:「転職しようと思った経緯」「転職したらこういう仕事がやりたい」「自分が今までどんな業務をしてきたのか」などの共通する部分は、どの企業にもきちんと伝えなくてはならないところです。
「使いまわし」という言葉だと、非常にネガティブな印象になってしまいますが…
「転職しようと思った経緯」「転職したらこういう仕事がやりたい」という部分は、共通していると思います。また「自分が今までどんな業務をしてきたのか」という職務経歴もどの企業でも同様になるでしょう。
そのうえで、各企業に合わせたオリジナルな部分が必要になってくると思います。
会社選びは結婚相手を探すのに似ています。学歴や身長にはこだわりません、と言っても、お相手は誰でもいい訳ではありませんよね。あなたが譲れない希望・条件はあるはずです。その譲れない条件に“あなた”がピッタリだと伝えれば、相手も自分を見てくれて上手くいく可能性はあがります。
転職の場合も、御社のこの部分がいいと思ったという理由を入れる割合が高いほど、書類選考の通過率も高くなります。また、最終的には選んでもらえる確率もあがります。そこの部分を意識して、志望動機は作成してみてください。
転職成功のカギは「企業が求める人物像」と「自分の経験」をうまくマッチさせることです。経理専門の転職エージェントを活用し、志望動機をブラッシュアップするのもおすすめです!志望動機の作成でお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
WEBサイト『ジャスネットキャリア』に掲載する記事制作を行う。
会計士、税理士、経理パーソンを対象とした、コラム系読み物、転職事例、転職QAの制作など。
編集部メンバーは企業での経理経験者で構成され、「経理・会計分野で働く方々のキャリアに寄り添う」をテーマにしたコンテンツ作りを心がけていてる。
ジャスネットキャリア編集部
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