経理の経験はあるものの、外資系企業では働いたことのない方のために、外資系企業専門のエージェントが、日系企業との違いと働くメリット・デメリットについてお話いたします。
いずれ外資系企業で働きたい、今後の転職先として興味があるという方は、ぜひ参考にしてください。
ホワイト企業が多い⁈ 外資系企業 経理部の特徴とは?
ジャスネットキャリア編集部
経理の経験はあるものの、外資系企業では働いたことのない方のために、外資系企業専門のエージェントが、日系企業との違いと働くメリット・デメリットについてお話いたします。
いずれ外資系企業で働きたい、今後の転職先として興味があるという方は、ぜひ参考にしてください。
個人の業務がきっちり決まっており、責任の所在がはっきりしているため、淡々と自分の仕事を行う雰囲気の会社が多いです。職場は高いパーテーションで仕切られていたり、コロナ禍以前から在宅勤務が当たり前の企業も多いため、そもそも職場に人がいなかったりします。
出社していてお互い席が近くてもチャット上で連絡を取り合うなど、自分の業務に集中して働く環境が整えられています。
日系企業の場合、例えば誰かの仕事が間に合わなかった時に全員でそれをリカバリーするような企業風土がありますが、外資系企業ではほとんどありません。そもそも仕事内容が一人に集中しないよう配慮されており、もしそうなった場合は人員を補充するなど、スタッフレベルではコントロールされています。
こういった風土があるため、多くの外資系企業では過度の残業はありません。ただし役職があがった場合には、残業が増える傾向があります。
外資系企業は12月決算の会社が多いため、お盆の時期は比較的まとまった休みが取りやすいです。
しかし年末は決算の時期なので大変忙しく、会社によっては本社に合わせて休みは12/31、1/1のみなどの場合もあります。
またクリスマス休暇のような名目で、12/20~25前後まで、少し早めの休みを取るケースもあります。
家族の時間を重視する企業が多く、上司も有給休暇を取ることが当たり前の環境なので、経理部でも有給休暇は当然のように取りやすいです。
しかし、月次決算などがある経理部の仕事では、まるまる一カ月休むなど、あまり長期の休暇は難しいかもしれません。
あくまで自分の仕事を終わらせたうえで、1~2週間の休みを取ることは可能です。年末年始に休めなかった分を、3月以降に取得される方も多くいらっしゃいます。
全ての会社がそうではないと前置きしたうえで、ヨーロッパ系企業は日本の文化や祝日などのカレンダーに配慮してくれる印象です。
ほとんど配慮がないのは米国系企業で、レポートの締め切りなども含めて、タイトに成果を求められます。
外資系企業では、会議でかなり強い意見のぶつかり合いがあることもあるようです。日本人はカルチャーショックを受けるかもしれませんが、自分の意見を言うことが当然という文化の違いです。あくまでも業務上での意見のぶつかり合いなので、会議後は一緒にランチに行ったりと、その雰囲気をずっと引きずるわけではありません。
また外資系企業では、お互いをファーストネームで呼ぶことも珍しいことではないようです。上司であっても下の名前で呼ぶのは、日本人には慣れないことかもしれません。
成果主義のため、自分のタスクがしっかりこなせているかなどで評価されます。
たとえばFP&Aの部門などは、決算の数字を分析して現在の事業の進め方の改善点や、他部門、ときに経営陣にアドバイスの元となる資料を提供したりなど、事業全体にどのように貢献できているかを求められます。
特にマネージャーやコントローラークラスになると、評価はそこの部分がメインになるため、より強く成果を求められます。
外資系企業では日本事業そのものが撤退することや、日本での業務を海外に集約するためポジション自体がなくなってしまうなど、突然の解雇リスクはあると思ってください。
本国からの急な指示で立場に関わらず解雇されてしまうこともありますが、外資系企業では仕方のないことなので、これが理由で転職市場で不利になるということはありません。
弊社のクライアントの傾向からみると、都内では港区が一番多く、全体の3~4割を占めています。次いで千代田区(2割)、中央区(1割弱)です(ジャスネット調べ)。
弊社の外資系企業で働く登録者の6割程度の方は日商簿記2級を取得しています。
またTOEIC600以上の方も6割程度です。まれにUSCPA(米国公認会計士)資格の科目合格者や、資格保持者の方などもいらっしゃいますが、こちらは全体の5%以下ではないでしょうか。
文化として家族との時間を大切にすることが当たり前のため、フレックスタイム制を導入している企業が多いです。
1日のうちで8時間、または月でトータル何時間働く、などは決まっていますが、勤務時間などは柔軟に対応してくれるため、無理なくワークライフバランスを取ることができるでしょう。
コロナ禍以前からリモートワークを取り入れている企業が多く、それは現在も継続しています。自分の状況に応じて出社するか、在宅勤務にするかを選ぶことができます。
外資系企業の中でもある程度以上の大企業であればジョブローテーションがしっかり行われており、様々な業務に携わってスキルアップすることができます。
成果主義だからこそ、積極的に自分のスキルアップが可能な企業を選ぶことが大切です。
日系企業で働いていると、外資系企業で働くことはなかなかイメージすることが難しいかもしれません。この記事が外資系企業に興味を持つことのきっかけになったら幸いです。
わたしでも入れる?外資系企業の経理部での仕事内容、必用な英語力は?
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