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経理経験3年の転職完全ガイド:効果的なアピール方法から給与相場・成功事例まで

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2025年8月28日 ジャスネットキャリア編集部

経理職として3年の実務経験を積んだ方は、転職を検討する重要な節目にいるかもしれません。3年という期間は、基礎的な経理業務を習得し、さらなるキャリアアップを目指すには十分な経験と言えるでしょう。
本記事では、経理経験3年での転職について、市場の現状から具体的な転職活動の進め方、給与相場、成功事例まで包括的に解説します。

目次

■経理経験3年の転職市場の現状

(1)経理職の需要と供給

現在の経理職の転職市場は、全体的に求職者に有利な状況が続いています。デジタル化の進展により、従来の単純作業は自動化される一方で、管理会計や経営判断をサポートする高度な経理スキルを持つ人材への需要が高まっています。

特に中小企業では、経理業務全般を担える即戦力の人材が常に求められており、3年の経験があれば十分に戦力として期待されます。上場企業や大手企業においても、デジタル化に対応できる柔軟性と、基礎的な経理知識を併せ持つ人材として、経験3年程度の転職者に注目が集まっています。

この背景には、ベテラン経理担当者の退職に伴う人材不足と、新しい会計システムやツールに適応できる若手人材への期待があります。

一方で、コロナ以降に経理職を希望する転職者の数も増加傾向にあります。安定性や専門性の高さから経理職を選ぶ人が多く、特に未経験からの転職希望者が増えているため、経験者である優位性を活かした転職戦略が重要になります。

(2)経理経験3年の転職成功率

求人票を見たことがあれば求人企業の多くが「経理経験2〜3年以上」を応募条件としていることにはお気づきかと思います。この要件をクリアしていることで、応募対象となる求人数が大幅に増加します。転職市場で競争力を上げるポイントとして、以下の点が挙げられます。

転職成功率を高める評価ポイント

  • 基礎的な経理業務(仕訳、決算業務、税務申告等)の実務経験
  • 会計ソフトやExcelなどのツール操作スキル
  • 簿記検定などの資格保有
  • 業界や企業規模に関する実務知識

ただし、転職成功率は業界や企業規模、地域によって差があることも理解しておく必要があります。

■経理経験3年での転職のメリット

(1)専門知識の習得

経理経験3年で習得した専門知識は、転職市場での大きなメリットとなります。

3年間の実務経験があれば、まず基礎業務を習得しているでしょう。 日常の仕訳処理から月次・年次決算まで、経理の基本的な業務フローを理解し、独立して作業できるレベルに達していることは、転職市場での大きな武器です。さらに、税法や会計基準への理解も深まっています。これらの知識は、どの企業でも共通して求められるスキルであり、転職時の大きなアドバンテージとなります。

現在の勤務先の業界特性を理解していることも重要なポイントです。製造業、サービス業、IT企業など、 それぞれの業界には特有の会計処理や業務フローがあり、この経験は同業界への転職時に評価されます。 業界の商習慣や特殊な会計処理を理解していることで、新しい職場でも短期間で戦力として貢献できることを示すことができます。

(2)キャリアアップの可能性

3年の経験を持つことで、さまざまなキャリアアップの選択肢が広がります。たとえば、経理チームのリーダーや管理職候補としての採用機会が増えます。特に成長企業や中小企業では、将来の経理部長候補として採用されるケースも珍しくありません。

税務、管理会計など、特定分野への専門化を図ることも可能になります。これらの専門スキルを身につけることで、より高い年収や待遇を期待できる転職先を見つけることができます。専門性の高い分野では人材が不足しがちであり、3年の基礎経験があれば専門分野への転向も十分に可能です。

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■経理職の年収と実務経験との関係

(1)経理職の年収目安

経理職の年収は、地域、企業規模、業界によって大きく異なるので一概には言えないところです。一般的な目安は下記の記事の通りです。

企業規模別では、大手企業では基本給が高く、福利厚生も充実している傾向があります。

一方、中小企業では基本給は大手に劣る場合がありますが、責任のある業務を早期に任されることで、スキルアップや昇進のスピードが早いというメリットがあります。

地域別では、東京都心部が最も高く、地方都市では2〜3割程度低くなる傾向があります。ただし、生活コストの差を考慮すると、地方での勤務も魅力的な選択肢となります。

(2)実務経験が年収に与える影響

実務経験は年収に直接的な影響を与える重要な要素です。同じ3年の経験でも、担当していた業務の範囲や深さによって評価が大きく変わります。

単純な仕訳入力作業中心の経験と、決算業務や税務申告の補助まで担当していた経験では、転職時の年収提示額に100万円以上の差が生じることも珍しくありません

簿記検定、税理士科目合格、公認会計士などの資格は、面接の際に有利になるでしょう。特に日商簿記1級や税理士科目合格は、専門性の証明として高く評価されます。これらの資格は、継続的な学習能力と専門性への意欲を示すものとして、企業から高く評価されます。

チームリーダーや後輩指導などの経験は、管理職候補としての評価につながります。人材育成や業務管理の経験は、経理業務のスキルとは別の価値として認識されるため、大幅な年収アップの可能性があります。

■転職活動の進め方

(1)履歴書と職務経歴書の書き方

経理職の転職では、履歴書と職務経歴書の質が選考結果を大きく左右します。

履歴書では、資格欄に 簿記検定や税理士科目合格など、経理に関連する資格を必ず記載する ことが重要です。これらの資格は、専門性と学習意欲を示す重要な指標となります。志望動機は具体的で、その企業を選ぶ理由を明確に記述しましょう。業界への理解や企業の特徴を踏まえた内容にすることで、真剣度をアピールできます。

職務経歴書では、担当していた 具体的な業務内容を詳細に記載する ことが重要です。

日次、月次、年次の業務分担を明確にし、使用していた会計ソフトやシステム名も具体的に記載しましょう。関わった決算の回数や規模、改善提案や効率化の実績についても具体的に記述することで、実務能力をアピールできます。チームでの役割や後輩指導の経験があれば、マネジメント能力の証明として必ず記載しましょう。

数字を使った具体的な表現も効果的です。「売上高○億円の企業で」「○名のチームで」「月次決算を○日で完了」など、具体的な数字を使って経験をアピールすることで、採用担当者に強い印象を与えることができます。また、業務改善により「処理時間を○%短縮した」「ミスを○%削減した」などの成果も具体的に記載しましょう。

(2)面接対策と注意点

経理職の面接では、専門知識と人物面の両方が評価されます。「なぜ経理職を選んだのか」「前職での一番の成果は何か」「当社の業界についてどう思うか」「将来的なキャリア目標は何か」「チームワークで大切にしていることは何か」といった質問は頻繁に聞かれるため、事前に準備しておきましょう。

これらの質問に対しては、単なる答えではなく 具体的なエピソードを交えて回答することが重要 です。たとえば、前職での成果について語る際は、どのような課題があり、どのように取り組み、どのような結果を得たのかを具体的に説明しましょう。このような回答により、問題解決能力や実行力をアピールできます。

基本的な会計処理や税務知識について、実務経験を交えて説明できるよう準備しておくことも重要です。使用していた会計ソフトの機能や、決算業務の流れについても詳しく説明できることで、即戦力としての能力を示すことができます。ただし、専門用語を多用しすぎず、相手に分かりやすく説明することを心がけましょう。

面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれることが多いため、事前に2〜3個の質問を準備しておきましょう。業務内容、チーム構成、教育制度などについて質問することで、意欲をアピールできます。また、実際の働き方や職場の雰囲気について質問することで、入社後のミスマッチを防ぐこともできます。

(3)転職エージェントの活用方法

転職エージェントは経理職の転職において強力なサポートツールとなります。経理・財務職に特化したエージェントを選ぶことで、より専門的なアドバイスを受けることができます。

エージェントには希望条件を明確に伝えることで、より適切な求人を紹介してもらうことができます。 年収、勤務地、業界、企業規模、働き方など、妥協できない条件と調整可能な条件を整理して伝えましょう。 現在のスキルレベルについても正直に伝えることで、現実的で実現可能な転職プランを立てることができます。

市場価値や転職タイミングについてアドバイスを求めることも有効です。経験豊富なエージェントは、現在の市場動向や将来の見通しについて有益な情報を持っています。履歴書・職務経歴書の添削を依頼することで、より魅力的な書類を作成することができます。

ジャスネットは紹介だけではなく、派遣事業も行っています。このことで、 人事部だけではなく経理の現場の部門長や担当者との繋がりがあります。 企業ごとの経理部の傾向なども把握しているので、あなたに適切な企業の求人をご紹介できます。

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■経理職の転職成功事例

【ケース1】中小企業から大手企業へ転職した成功事例

Aさん(28歳)は、従業員50名の製造業で3年間経理を担当した後、従業員1,000名の大手メーカーに転職を成功させました。年収も380万円から480万円にアップし、大幅な待遇改善を実現しました。
Aさんの成功要因は、中小企業で幅広い業務を経験していたことを効果的にアピールしたことです。大企業では分業化が進んでいるため、幅広い業務経験は高く評価されます。また、製造業での原価計算経験を強調し、同業界での専門性をアピールしたことも効果的でした。さらに、簿記1級を取得してスキルアップへの意欲を示したことで、将来性も評価されました。

【ケース2】経理から財務部門に転職した成功事例

Bさん(30歳)は、サービス業の経理部門から同業界の財務部門に転職を成功させました。より戦略的な業務に携わりたいという希望が実現し、年収も450万円から550万円にアップしました。
Bさんは財務分析の自己学習結果をポートフォリオとして提示し、学習意欲と実践力をアピールしました。前職での資金繰りや予算管理の経験を詳しく説明し、財務業務への適性を示したことも成功要因でした。

■経理職の転職における注意点

(1)カルチャーフィット

転職成功の鍵は、スキルマッチングだけでなく企業文化とフィットするかにあります。俗に カルチャーフィット と言われます。

面接時の雰囲気や質問内容から 企業風土を読み取ることが重要 です。厳格で規則を重視する企業なのか、柔軟で革新的な企業なのかを見極める必要があります。既存社員との面談機会があれば積極的に活用し、実際の働き方や職場の雰囲気について質問しましょう。

企業のホームページやSNSから価値観や働き方を確認することも有効です。社長のメッセージや社員紹介、働き方に関する取り組みなどから、企業の価値観を読み取ることができます。離職率や平均勤続年数などの数値データがあれば、それも参考にしましょう。 これらの数値は、企業文化と社員の満足度を示す重要な指標となります。

自分の価値観や働き方の希望を明確にし、それと企業文化が合うかを慎重に判断することが重要です。短期での離職を避けるためにも、内定をもらってから入社を決める前に、改めて企業文化とのフィットを確認しましょう。 価値観の不一致は、入社後の日常に大きく影響する ため、慎重な判断が必要です。

(2)給与交渉のポイント

経理職の給与交渉では、タイミングと根拠が重要です。基本的には内定通知を受けた後に行います。面接の早い段階で給与の話を持ち出すと、お金だけが目的だと誤解される可能性があります。企業側も候補者を評価した上で内定を出すため、その段階で交渉することが適切です。

市場価値のデータや他社からのオファー額など、客観的な根拠に基づいて交渉することが重要です。感情的な要求ではなく、論理的な説明を心がけましょう。転職エージェントからの市場データや、同じような経験・スキルを持つ人材の相場について調べましょう。

基本給だけでなく、賞与、昇給制度、福利厚生、有給取得率なども含めて総合的に判断することが大切です。年収が少し低くても、充実した福利厚生や働きやすい環境があれば、総合的な満足度は高くなる可能性があります。長期的なキャリア形成を考えて、目先の年収だけでなく、将来的な成長機会も考慮して判断しましょう。

もちろん、自身からは言い出しにくい話題ではあるので、エージェントを通して交渉してもらうのもよいでしょう。

■経理職の将来性とキャリアパス

(1)経理からのキャリアアップ

経理経験3年を基盤として、将来にはさまざまなキャリアパスが考えられます。そのまま5年、10年と経験を積んでいけば、経理部門のマネージャーや部門長として道もあるでしょう。人材育成や業務効率化の推進、経営陣との橋渡し役など、より広範囲な責任を担うことになります。このようなマネジメント職では、経理の専門知識に加えて、リーダーシップやコミュニケーション能力も重要になります。

(2)経理職の将来展望

デジタル化の進展により、経理職の業務内容は大きく変化しています。すでに述べた通り、AI・RPAの影響で単純な入力作業や定型業務は自動化される一方で、管理会計的なことや経営判断のサポート業務の重要性が高まっています。これらの変化に対応できる柔軟性とスキルが求められています。

従来の簿記や会計知識に加えて、データ分析スキル、ITリテラシー、英語力(グローバル企業の場合)などが重要になっています。これらのスキルを身につけることで、デジタル化時代の経理職として価値の高い人材になることができます。継続的な学習と自己研鑽により、変化に対応していくことが重要です。

経理職は安定性が高い職種である一方、デジタル化に対応することで更なる成長機会も期待できます。今後も自動化が進み、いままで以上に単純作業から解放される分、より戦略的で価値の高い業務に集中できるようになるでしょう。この変化をチャンスと捉え、積極的にスキルアップに取り組むことで、長期的なキャリア形成が可能です。

■まとめ

経理経験3年での転職は、基礎的なスキルを身につけた上でのキャリアアップを図る絶好の機会です。転職市場では即戦力として評価され、年収アップや働き方の改善など、さまざまなメリットを受けられる可能性があります。

成功のポイントは、自分のスキルと経験を正確に把握し、それを効果的にアピールすることです。履歴書・職務経歴書の質を高め、面接対策を十分に行い、転職エージェントも活用しながら、戦略的に転職活動を進めることが重要です。また、スキルマッチングだけでなく、企業文化とのフィットも重視し、長期的なキャリア形成を見据えた転職先選びを心がけましょう。

経理職の将来性は高く、スキルアップを続けることで、より充実したキャリアを築くことができるでしょう。経理経験3年は、決して短い期間ではありません。この経験を自信に変え、理想のキャリアに向けて積極的に行動していきましょう。転職は人生の重要な決断ですが、十分な準備と戦略的な活動により、必ず成功させることができます。

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執筆者プロフィール

ジャスネットキャリア編集部

WEBサイト『ジャスネットキャリア』に掲載する記事制作を行う。
会計士、税理士、経理パーソンを対象とした、コラム系読み物、転職事例、転職QAの制作など。
編集部メンバーは企業での経理経験者で構成され、「経理・会計分野で働く方々のキャリアに寄り添う」をテーマにしたコンテンツ作りを心がけていてる。

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