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【会計士業界動向2019】会計士の総人数は増えてる?減ってる?

【会計士業界動向2019】会計士の総人数は増えてる?減ってる?

AIによって会計士や税理士の仕事が奪われるといった話題を耳にすることを多くなった昨今、会計士の総人数が増えているのか減っているのか、気になっている方も多いことかと思います。
増えているのか減っているのか。その状況によっては会計士試験を受験してみようと思う方、もしくは辞めようと思う方もそれぞれいらっしゃるかと思います。受かったあとに就職の口があるのかどうかも気になるところかと思います。
まずは直近の傾向がどのような状況にあるのか、このコンテンツで確認してみましょう。

1.会計士試験独学挑戦のメリット・デメリット

「毎年1,000名近くの方が公認会計士になっています」
こんな言葉を聞いたことはありませんか。

「毎年1,000人?そんなに多いの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、事実としてここ数年1,000名以上の方が公認会計士試験 論文式試験に合格し、いわゆる「公認会計士試験 論文式試験合格者」となっています(2018年の論文式試験合格者は1,305名)。

本来の意味で公認会計士資格を取得するためには、下記の記事でも触れたように規定の実務経験を積み、修了考査に合格する必要があります。


つまりはこの修了考査に合格するまでは「公認会計士試験 論文式試験合格者」であり、「公認会計士」ではないといえます。主な監査法人の在籍人数は後述しますが、各法人のwebサイトを確認すると、「公認会計士」と「試験合格者」は別々に集計されています。

一般的には「公認会計士=(イコール)公認会計士試験 論文式試験合格者」と思われているため、冒頭の「毎年1,000名以上が…」というフレーズになっているのでしょう。

2.【公認会計士 論文式試験】合格者数は4年連続で上昇中

(1)他の国家資格の合格者数の傾向

はたして「毎年1,000人合格」という数字は多いのでしょうか?少ないのでしょうか?
難関資格としてよく比較される「医師」、「弁護士(司法試験)」と比較してみましょう。

【医師】(2017年)
受験者数 10,010人
合格者数 9,024人
合格率 90.1%
【司法試験】(2017年)
受験者数 5,967人
合格者数 1,543人
合格率 25.8%

(2)合格しやすくなっている?【論文式試験の過去10年の動向】

過去10年の論文式試験合格者数と合格率の推移についてみてみましょう。受験者数はこの10年で半分以下となり、論文式試験の合格者数も3分の1程度となっています(表1参照)。

ただ、近年にフォーカスすると受験者数・合格者数・合格率も微増傾向にあり、いったん落ち込んだといわれる公認会計士資格の人気が復活しているのかもしれません。受験を考えている方がこれをどう捉えるかは様々かと思いますが、会計士業界からすると明るいニュースといえるでしょう。

(日本公認会計士協会のWEBページより引用した数字を元に作表)

(3)【公認会計士 修了考査】受験者数、合格者共に6年連続で減少中

公認会計士試験 論文式試験の受験者数と合格者数は、2014年以降は増加傾向にあります。一方で正式に公認会計士を名乗るために必要な修了考査を受験する人、合格する人の数は2011年度以降減っています(表2参照)。

(日本公認会計士協会のWEBページより引用した数字を元に作表)

表2のデータを見てみると2017年度の修了考査の受験者数は1,536人、合格者数は1,065人となっており、過去10年で最も少なくなっています。今後どうなっていくのかは何ともわかりませんが、表データから読み取れる傾向としては減少のトレンドにあるといえます。

この2つの表から読み取れるのは下記の2つです。

  • 論文式試験に合格する人は、近年微増傾向にある
  • 修了考査の受験者、合格者ともに近年減少傾向にある

3.公認会計士修了考査合格は必要なのか?

一昔前であれば、修了考査は論文式合格者にとっては、「受けて当然」「受かって当然」というものでした。ただ近年、論文式合格者の「監査法人離れ」、「安定志向」が進み、一般事業会社への転職を検討する方が増えるなど、論文式試験に受かったものの公認会計士資格を必ずしも必要としない人が増えてきています。これが修了考査の受験者数が減ってきている原因のひとつと考えられるかもしれません。

転職エージェントとして多くの公認会計士と関わる機会がありますが、肌感としてその流れはここ数年で加速してきているように思えます。「公認会計士論文式合格、監査法人で3~5年勤務」というパスポートをもとに事業会社に転職し、「安定と安心」を手に入れるというイメージです(なかにはベンチャー企業のCFOを目指す方もいらっしゃいます)。

公認会計士の事業会社での働き方、また仕事内容については下記の記事をご覧ください。

4.結局、会計士の人数って増えてる?減ってる?会計士の働く場所は?

(1)会計士の総人数は?

結局のところ、会計士が増えているのか、減っているのか。日本公認会計士協会の会員数(準会員、論文式合格者も含む)を確認すると、1950年以降、現在にいたるまで増加傾向にあります。2010年の30,092名に対し、2018年末の段階では37,243名となっています。

(2)会計士はどこにいる?

では、その会計士や論文式合格者はどのような場所で働いていて、それぞれにどのくらいの人数がいるのでしょうか。会計士の働く場所といえば、監査法人、一般企業、個人の会計事務所などが、その選択肢として思いつくでしょう。

下記は2018年の、主な監査法人で働く公認会計士(論文式試験合格者含む)の人数となります(各法人のWEBサイトより引用)。

監査法人名 公認会計士人数
(試験合格者含む)
有限責任監査法人トーマツ 4,504人
EY新日本有限責任監査法人 4,046人
有限責任あずさ監査法人 4,472人
PwCあらた有限責任監査法人 1,642人
太陽有限責任監査法人 422人
PwC京都監査法人 165人
東陽監査法人 376人
仰星監査法人 244人
三優監査法人 158人
明治アーク監査法人 100人
ひびき監査法人 168人
計 16,297人

すでに述べた通り2018年の会計士(試験合格者含む)の総人数は37,243人であり、そのうち上記の11法人に16,297名がいることがわかります。割合としては全体の43.7%となり、さらにBIG4で働いている人(14,664人)に限定するとこの割合は39.3%となります。

また総数の37,243人から上記11法人で働かれている方の人数(16,297人)を引き、さらに組織内会計士協会に所属する会計士1,745人を引いたのが小規模な監査法人、個人の会計事務所、その他で働いている人数だと、ざっくりですが推察できます。

5.まとめ

このコンテンツにより、公認会計士の総人数は増えているということはお伝えできました。
一方で、「論文式試験に合格する人は、微増傾向にある」「修了考査の受験者、合格者ともに近年減少傾向にある」といった近年の傾向もお伝えすることができました。

公認会計士の就職市場感としては、下記のコンテンツをご確認いただきたいのですが、余程の景気の変動がない限りは、当面、売り手市場が続くことが予想されます。


転職エージェントの肌感から言わせていただくと、会計士の数の増加以上に会計士を求める監査法人や企業の数は増え続け、世の中としては「会計士の不足感がある」という印象があります。今後も、さらに会計士の活躍の場は広がっていると感じます。

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執筆者プロフィール
直井 一浩(なおい かずひろ)
  • ジャスネットコミュニケーションズ株式会社
  • エージェント

大学卒業後、大手広告系企業にて法人営業を担当。その後、企業と求職者の『出会い』・『きっかけ』に関わりたいという想いで、弊社へ。企業に対しても、求職者に対しても、常に『パートナー』であることを心がけ、スピード感を意識しながら、双方に伴走するスタイルを得意とする。業界は問わず、幅広く対応できるのも強み。

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