【令和7年最新】公認会計士試験事情

ジャスネットキャリア編集部
■ 公認会計士試験について
公認会計士試験は、公認会計士としての資格を取得するために必要な国家試験です。
この試験は、年2回実施される「短答式試験」と、年1回実施される「論文式試験」の2段階選抜方式となっています。
【令和7年(2025年)公認会計士試験の日程】
短答式試験
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第Ⅰ回短答式試験
試験日:2024年12月8日
出願期間(オンライン):2024年8月23日~9月12日
※この試験の合格発表は、2025年1月17日に行われました。 -
第Ⅱ回短答式試験
試験日:2025年5月25日
出願期間(オンライン):2025年2月3日~2月25日
論文式試験
- 試験日:2025年8月22日~8月24日
なお、第Ⅰ回短答式試験はすでに終了していますが、令和8年(2026年)の試験概要および日程は、公認会計士・監査審査会の公式サイトにて2024年12月2日に公表されています。
【参考情報】
令和7年1月17日に発表された第Ⅰ回短答式試験の結果によると、受験志願者15,990名のうち、実際に受験されなかった方が3,654名いらっしゃるようです。
公認会計士試験は長期的な学習計画と高いモチベーションが求められる難関試験です。そのため、途中で受験を見送る判断をされる方も一定数いらっしゃいます。学習の進捗や自身の状況を踏まえて、適切なタイミングで挑戦することも大切です。
■ 試験の特徴と資格登録までの流れ
- 受験資格の制限はありません。国籍・年齢・性別などに関係なく誰でも受験できます。
- 短答式試験に合格すると、以後2年間は短答式試験が免除され、論文式試験への受験資格があります。
- 論文式試験が不合格の場合でも、一部科目合格制度により合格した論文科目は、以降2年間免除されます。
- 論文式試験に合格すると公認会計士になるための実務経験を必要があります。まだ公認会計士ではないので名刺には、「公認会計士協会準会員」や「公認会計士試験合格者」と明記することになります。
- さらに、3年間の実務経験と、原則として3年間の実務補修所での必要単位取得、修了考査の合格により、日本公認会計士協会に公認会計士として登録できるようになります。
<公認会計士資格登録までの流れ>

■ 試験科目
短答式試験 | 財務会計論・管理会計論・監査論・企業法 |
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論文式試験 | 必須科目4科目:会計学・監査論・企業法・租税法 選択科目1科目:経営学・経済学・民法・統計学の中から選択 合計5科目 |
試験科目の内容は、科目ごとに公認会計士・監査審査会から公表されています。
これらの公認会計士の試験科目は、会計や監査のスペシャリストであると同時にゼネラリスト足るビジネスマンとしての重要な素養を試すものであるとも言えるかと思います。
実際に事業会社に勤めてみると、企業法や監査論、経営学、民法の考え方、知識などは、仕事を応用する場面や物事を調べる際の取掛かりとして活用することになると思います。
こうして獲得した知識は、実社会でも必ず活きると思いますので、合否に関わらず、真剣に取り組むのがよいと思われます。
(参考) 公認会計士試験浪人の末路は?挫折パターンと3つの対応策 |公認会計士の転職ならジャスネットキャリア
■ 公認会計士の就職先
こちらについては、論文式試験合格後の就職先と公認会計士資格を取得した後の就職先に大別されるかと思います。
一般的には、論文式試験合格後、監査法人に就職し、資格取得後に進路を選択するケースが最も多いパターンかと思います。
(参考) 公認会計士のキャリアアップパターン|公認会計士の転職ならジャスネットキャリア
ジャスネットキャリアでは、公認会計士の働き方と仕事内容を解説していますので、こちらをご参照ください。
(参考) 公認会計士の働き方と仕事内容とは?|公認会計士の転職ならジャスネットキャリア
また、近年は論文式試験合格後に監査法人に行かずに一般事業会社などに就職するケースも増加しています。
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ジャスネットキャリア編集部
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