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会計士業界年収動向 2023【監査法人編】

写真1

公認会計士試験合格者のほとんどが最初に就職する大手監査法人。
国内でも有数の難関試験である「公認会計士試験」を突破し監査業務を行うので、「高年収」というイメージをお持ちの方も多いと思います。

他の業種と比較すると年収は高いことは事実ですが、実際の年収はどのくらいなのでしょうか。公認会計士という資格に漠然と興味をお持ちの方も、合格を目指して勉強中の方も、「実際どのくらい稼げるのか?」という点は気になるところではないでしょうか。

今回はふだん「転職エージェント」として公認会計士の転職のサポートをしている筆者が、監査法人の年収について紹介します。

1.監査法人の年収の仕組みは、どうなっているの?

監査法人の報酬体系は職位ごとに月給が決まっています。賞与は評価で決まり、そこに残業代がプラスされ、年収が決まる形となります。一般企業においても、だいたいそのような方式をとっているところが多いと思いますので、年収を算出する仕組みについては監査法人が特別というわけではないでしょう。

職位(ポジション)は大きく分けると、スタッフ・マネージャー・パートナーの3つに分かれており、スタッフとマネージャーの間にシニアスタッフ、マネージャーとパートナーとの間にシニアマネージャーという職位もあります(図1)。

  • スタッフ
  • (シニアスタッフ)
  • マネージャー
  • (シニアマネージャー)
  • パートナー

(図1)監査法人の職位

もちろん監査法人によっては、この限りではありませんが、シニアスタッフとマネージャーの間に、スーパーバイザーという職位があるところもあります。

スタッフ、シニアスタッフまでは、ほぼほぼ年次により昇格していくことが可能ですが、それ以降(マネージャークラス以上)となると、様々な外的要因も関係してきます。

(1)スタッフの場合

年収450~600万円

スタッフの場合、月給は30~40万円程度となるようです。1年目は賞与が満額支給となりませんが、2年目からは満額支給となり、だいたい450~550万円程度の年収となります。また、この年収に残業代も加算されますので600万円程度までのレンジに収まることが多いです。

(2)シニアスタッフの場合

年収600~850万円

3年目~4年目でスタッフからシニアスタッフへと昇格します(順当にいけば、ほとんどの人が昇格するようです)。また、昇格により100~200万円程度の年収が上がります。

残業代や賞与などで、だいたい700~900万円程度の年収となることが多いです。この辺から評価により、年収の差が少しずつでてきます。

(3)マネージャーの場合

年収900~1200万円

マネージャーポジションですと1000万円程度の年収となる人が多いといえます。ただ、シニアスタッフからマネージャーに昇格すると残業代が支給されなくなることが多いため、このタイミングで転職を検討する人も多くいます。

マネージャー以上の職位ですと、全員が昇格できる訳ではなく、その人自身の成果や環境など外的要因に左右される部分もあります。最近では退職を防ぐため、以前よりは昇格しやすくなっているという話を耳にします。

マネージャーポジションの上位に、シニアマネージャーという職位を設けている監査法人があることは上述しましたが、このポジションにつけるのはマネージャーの中でも数人に1人程度。もちろん、マネージャーポジションよりも待遇はよく、イメージとしては900~1300万円程度の年収となります。

(4)パートナーの場合

年収1500万円~

パートナーの年収は監査法人によって違い、成果などによっても大きく左右されるので一概にこのくらいということは難しいです。だいたい平均で1500万円くらいとなります。もちろん評価の高いパートナー(=クライアントを獲得できる)ですと、数千万円という年収をもらっている方もいるようです。

2.大手監査法人で年収は違う?どこが高年収?

結論からいうと大手監査法人はどこもほとんど年収は変わりません。

もちろん多少の差はありますが、評価次第では埋まる範囲の差となっているようです。下記にジャスネット保有の様々なデータから算出した大手監査法人(有限責任 あずさ監査法人、EY新日本有限責任監査法人、有限責任監査法人トーマツ、PwCあらた有限責任監査法人)のポジションごとの年収を記載しましたので、参考にしていただければと思います。

※年収を決定する要因はたくさんありますので、下記データはあくまでも参考程度にご覧ください。

【有限責任 あずさ監査法人】
  • スタッフ:430万円程度~550万円程度
  • シニアスタッフ:580万円程度~750万円程度
  • アシスタントマネージャー:700万円程度~850万円程度
  • マネージャー:900万円程度~1000万円程度
  • シニアマネージャー:1,200~1,600万円程度
  • パートナー:1,500~数千万円程度
【EY新日本有限責任監査法人】
  • スタッフ:480万円程度~600万円程度
  • シニアスタッフ:600万円程度~
  • マネージャー:~1000万円程度
  • シニアマネージャー:1,200~1,600万円程度
  • パートナー:1,500~数千万円程度
【有限責任監査法人トーマツ】
  • スタッフ:480万円程度~
  • シニアスタッフ:680万円程度~
  • マネージャー:950万円程度~
  • シニアマネージャー:1,200~1,600万円程度
  • パートナー:1,500~数千万円程度
【PwCあらた有限責任監査法人】
  • スタッフ:500万円程度~600万円程度
  • シニアスタッフ:600万円程度~800万円程度
  • マネージャー:800万円程度~1000万円程度
  • シニアマネージャー:1,200~1,600万円程度
  • パートナー:1,500~数千万円程度

3.中堅監査法人の年収はどのくらい?

【某中堅監査法人】
  • スタッフ:450万円程度~550万円程度
  • シニアスタッフ:550万円程度~650万円程度
  • スーパーバイザー:600万円程度~750万円程度
  • マネージャー:800万円程度~1000万円程度
  • シニアマネージャー:900万円程度~1300万円程度
  • パートナー:1300万円程度~

4.まとめ

公認会計士の監査法人での年収はこのコンテンツでご紹介した通りとなっています。やはり一般的な企業よりも年収は高い傾向にあります。難関資格を取得し、高度な業務を行っている対価ということなのでしょう。

これから公認会計士を目指される方、すでに目指して試験勉強をスタートしている皆さんの参考になれば幸いです。

執筆者プロフィール

柴又 彬(しばまた あきら)
ジャスネットコミュニケーションズ株式会社 紹介事業部

大学卒業後、大手予備校に入社し約4年ほど勤務。その後、2015年よりジャスネットコミュニケーションズ株式会社に入社。現在は、公認会計士・税理士・USCPAなどの士業を中心とした専門エージェントとして従事。「一人ひとりの方に最良の選択を」をモットーに、前職の経験を武器にした納得度の高いマッチングスキルに定評があり、信頼をよせるクライアントや登録者からの相談が後を絶たない。社長賞受賞歴、多数あり。

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