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中堅・中小監査法人 マネージャーの業務内容、仕事の魅力とは?

この記事では、中堅・中小監査法人マネージャーの「業務内容」「仕事の魅力」「報酬の相場」「その他メリット・デメリット」などについて、実際に中堅・中小の監査法人でその業務経験がある会計士にお話を聞きました。

公認会計士がこのポジションに転職した場合、その後のキャリアプランのヒントなどを知ることができます。

目次

■「中堅・中小 監査法人 マネージャー」の業務内容

■必要とされる志向性(どんな人に向いているか?)

■「中堅・中小 監査法人 マネージャー」のやりがいやメリットは?

■「中堅・中小 監査法人 マネージャー」の採用ニーズ

■「中堅・中小 監査法人 マネージャー」の年収はどのくらい?

■「中堅・中小 監査法人 マネージャー」の経験を活かしたその後のキャリアパスは?

■「中堅・中小 監査法人 マネージャー」の業務内容

(1)監査チームマネジメント、監査現場の監督等

中堅・中小監査法人ではマネージャー職への期待が大きく多数の監査チーム(3~5人程度)のマネジメントを求められます。一つの例として、上場企業監査チームを3~5チームほど、そこに会社法監査やSPC監査なども担当する場合があります。

(2)重要事項におけるクライアント対応等

中堅・中小監査法人ではクライアントも比較的小規模なためクライアント社長や経営陣と頻繁に対応することとなります。

(3)監査チーム組成、監査チーム日程調整、監査部門管理等

中堅・中小監査法人では各監査チームの組成、チーム日程調整・管理、監査部門の管理等幅広くマネジメントすることが求められます。

(4)監査法人内のマネジメント業務(採用、人事考課、研修、事業開発業務等)

中堅・中小監査法人では監査法人内の業務として採用活動や人事考課、講師として社内外研修活動(新会計基準、不正事例研修、表示の事例研修、税務研修等)、出版、事業開発等、多くの法人業務を経験することができます。

なお出版などは、中小の監査法人自体、大手より法人全体の人数が少ないので積極的に手を挙げることで大手より経験しやすいといえます。

■必要とされる志向性(どんな人に向いているか?)

マネージャーとして必要とされる志向性としては、まず成長意欲の高い人が向いております。

また監査チームはもちろん、監査部門や法人全体などのチーム業務についても担当することから高いリーダーシップやマネジメントが求められます。特に中堅・中小監査法人は経営幹部を担う人材を求めています。

そのためプレイヤーとしてはもちろん、マネージャーとしてチームや監査法人のマネジメントに関与したい方、将来法人業務の運営を担いたい方に向いています。

さらに、対クライアントにおいても、中堅・中小監査法人の場合はクライアントの経営陣と重要論点を協議する機会が多くあります。そのため経営陣との高いコミュニケーション力や社交性が求められることとなります。

よって、監査人としても一社会人としても成長意欲の高い人、重責を担いたい人に向いているしょう。法人全体を考慮した、大局的な視点を持つタイプのマネジメント姿勢が身につきます。

■「中堅・中小 監査法人 マネージャー」のやりがいやメリットは?

中堅・中小監査法人におけるマネージャー職のやりがいやメリットは多く挙げられます。

まず、マネージャー職となることで自身の成長はもちろん、法人全体の成長・発展に貢献できることとなります。

また、監査現場の業務以外に監査部門の管理や法人における採用活動や社内外での研修業務等、法人の運営に関わる業務に多数携わることができます。具体的には、新人採用、中途採用、セミナー活動、執筆活動、営業活動、中小事務所の会合参加などになります。

そして、監査スタッフからも法人パートナーからもクライアントからも高い信頼を得ることから大きなやりがいを持って業務に臨むことができます。

特に中堅・中小監査法人であれば自身の働きが法人全体に及ぼす影響も早く・大きいことから、法人の成長を身近に感じられることは大手にはない醍醐味といえるでしょう。

■「中堅・中小 監査法人 マネージャー」の採用ニーズ

(1)求められるスキル、人材

マネージャー職として求められるスキルは、十分な監査経験や高い専門性が求められます。そして、監査現場においてチームリーダたるインチャージ経験も求められます。

さらに管理職ポジションであることからスタッフからもパートナーからも信頼される誠実さ倫理観リーダーシップ等が求められます。

そして、何と言っても将来パートナーとして監査法人業務の運営に関与したい人材、監査法人の発展に貢献したい人材が求められることなります。

(2)採用されるポイント

マネージャー職として採用されるポイントは、マネージャーとして監査現場の仕事はもちろん監査法人の運営や業務に関心があることがポイントとなります。

そこで自身が取り組んでみたい業務について積極的に提案したり、これまでのリーダーシップ力やこれから目指す自身の理想のマネージャー職などを伝えたりしたり、自分が築き上げたい監査法人の姿などを伝えたりすることが採用につながるポイントとなります。

(3)転職で気を付けるポイントや難易度

転職で気を付けるポイントとしては今(以前所属)の法人の不満や愚痴、悪口を後ろ向きに言うことや管理職となることへの自信の無さや不安などを見せないことでしょう。これらのことは面接官の心象を悪くしてしまいます。

また他の監査法人から中堅・中小監査法人への転職ともなれば、中堅・中小監査法人のどんな点に関心があるのか、自分がこの法人で成し遂げたいことは何かなどを伝えると面接官の評価は高くなるでしょう。

■「中堅・中小 監査法人 マネージャー」の年収はどのくらい?

マネージャーという職種ですが監査法人によっては、さらに「アシスタントマネージャー、ジュニアマイスター、シニアマネージャー」など様々な職位を用意しているケースがあります。

イメージとしては概ね800万円~1,000万円前後となります。

■「中堅・中小 監査法人 マネージャー」の経験を活かしたその後のキャリアパスは?

中堅・中小監査法人においてマネージャーを務めた経験を活かしたキャリアパスとしては多様なキャリアパスが待っています。

まず、何と言っても当該監査法人においてパートナーとなる道です。パートナーとなることで当該監査法人の共同経営者として法人全体の運営をしていきます。

さらに監査報告書に監査責任者としてサインをする立場となります。監査報告書にサインをする立場は公認会計士のキャリアとして憧れのキャリアではないでしょうか。

パートナーへの道以外にもマネージャー経験があることからマネジメント力や法人業務への関与を評価され、コンサルティング会社へ進んだり、一般事業会社の役員、スタートアップ企業への取締役CFOなど多様なフィールドにおける経営者への道が開けたりします。

さらに自分自身で独立起業する道も十分考えられます。独立起業する際は、監査業務のみならず各種コンサルティングや税務業務に挑戦する方も多いです。収入面については独立起業すれば自分自身の努力次第で収入は増えていきます。

近年では公認会計士のニーズが非常に高く、事業会社やスタートアップへの転職においても高い年収での採用例が生じています。また、株式公開準備会社であればストック・オプションを得られることもあります。

マネージャー職の経験を活かし、ぜひ次のステップへ進んでください。

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