■IPO業務を経験することで自分の成長も実感する
近年ではIPO件数における大手監査法人のシェアが低下する一方で、準大手監査法人や中堅・中小監査法人がIPO業務に積極的に取り組みシェアを拡大しています。現に太陽有限責任監査法人は、IPO業務実績が業界3~4位となっています。
IPO業務は国内の新規上場会社が増加して我が国の資本市場が成長するために不可欠な、とても意義のある業務です。太陽有限責任監査法人では、IPO業務は特別な業務ではなく、ほぼ全員が経験し担当しています。
また、それを品質的に支えるための組織や仕組みがあり、さらに、みなさんがIPO業務に挑戦することを手厚くサポートするために、いつでも関心のある領域を自己学習できるように豊富なマイクロラーニングのコンテンツを用意しています。
IPO業務では、管理体制やガバナンスが未成熟な小規模な会社を上場企業のレベルまで引き上げることも必要になりますので、単なる監査を超えた充実感と達成感があります。
自分のナレッジを活用して企業の成長を支援し、社会に還元して貢献していく活動ともいえます。その過程では、会社の成長だけでなく、自分の成長をとても実感することができます。自分の思考回路が驚くほど広がっていくことに気付くはずです。
そのようなIPO業務に取り組みたければ、関連する特有の論点を勉強するだけで誰でも挑戦できますので、必要なのはIPO業務に当たり前に取り組むことができる環境だけです。
準大手監査法人にはその環境が整っています。太陽有限責任監査法人でも、大手監査法人から転職してきた方がみなさん熱意を持って取り組んでいます。みなさんもぜひ準大手監査法人でIPO業務に取り組んでみてください。
■多様性のある組織で個人と組織の成長を実感する
準大手監査法人が持つ「多様性」のうち、最も強調したいことは「人材」の多様性です。
太陽有限責任監査法人では毎年50~60名の新人を採用していますが、継続的に相当数の中途採用も実施しています。そのため、組織内には様々なバックグラウンドを持った方がいます。大手監査法人から転職してきた人、中小監査法人から転職してきた人、大手監査法人から一度は事業会社の経理部門に転職したものの数年で監査の魅力に気付いて監査業界に戻ってきた人、合格後のファ―ストキャリアが事業会社だった人などです。
また、大手監査法人から転職してきた人でも、スタッフや修了考査の合格前後に転職してきた人からシニアマネジャーで転職してきた人まで様々です。準大手監査法人ではこのように多様な人材が集まっていますので、転職してきた人にとっても違和感なく組織になじむことができています。また、転職してきてもスムーズに監査メソドロジーや監査ツールを利用できるような研修体制を整えています。
さらには、太陽有限責任監査法人では、直近でパートナーに登用された人のうち1/3は5年内に転職してきて、国際業務や金融業務で能力を発揮してきた人たちです。このように、人材の多様性こそが準大手監査法人であるわたしたちにとって成長の基盤であり、リスクや変化への対応力を強化する源泉になっているのです。個人的には多様な人材が集まり成長していく新大陸のような存在に準大手監査法人がなっていくことを期待しています。ちなみにわたしも15年前に大手監査法人から転職してきました。
■ピラミッド型ではない組織が持つ意味
準大手監査法人の組織の形はあまり知られていないので少しご紹介します。
(1)大手監査法人は「ピラミッド型」組織
大手監査法人は、いわゆる「ピラミッド型」の組織になっていると思います。大企業に対して百人規模で監査を提供しようと思えば、パートナーは2~3名でよいわけですから、チームはピラミッド型になり、結果として組織もピラミッド型に近づいていきます。そういったピラミッド型の組織では、採用した新人が5年後には一定数減っていて良いわけです。むしろ退職等により減少しないとピラミッド型は維持できないわけです。これは年次・職階が上がっていっても同じで、マネジャーのごく一部しかパートナーにはなれない状況があります。
(2)準大手監査法人や中堅・中小監査法人は「長方形に近い台形型」組織
しかしながら、準大手監査法人や中堅・中小監査法人では、そのような大規模なチームがないので、組織の形は「長方形に近い台形」であることが多いのです。この組織の形が実は組織の文化にとても大きな影響を与えています。
まず、台形の組織である準大手監査法人では、基本的には職員の退職は困るわけです。一定の自然減はやむをえませんが、できる限り採用した人たちには5年後も10年後も働いてほしいと思っています。教えなくても理解できる優秀な人だけが残ってくれれば良いわけではないのです。一所懸命に教えて優秀な会計士に育てて組織の中核を担っていってほしいのです。同期の間で上だけを見た、いびつな競争は必要ないのです。むしろ同期で助け合って成長して欲しいのです。
そのような組織文化の中で、準大手監査法人に転職する皆さんには、準大手監査法人で、先輩・同僚・後輩と助け合いながら、今より上のステージを目指してもらいたいと思っています。それが結果として、皆さん個人と組織が共に成長するということなのです。
■準大手監査法人としての意義、そして社会性と公共性
いま転職をお考えのみなさんは、「監査」が嫌になって転職を考えているのでしょうか。それとも「今の組織」が嫌になって転職を考えているのでしょうか。それとも、「もっと成長したい」と思って転職を考えているのでしょうか。どれに該当するのかは、とても重要なことだと思います。
多くの方は、実は「監査」が嫌になったわけではないことが多いのです。むしろ、監査の持つ社会性、公共性、面白さや成長機会をどこかで理解できている方が多いと感じています。
でなければ公認会計士を目指していないのではないでしょうか。そのような皆さんが「監査」から離れる理由はどこにもありません。自分が成長できる環境でぜひ「監査」を楽しんでもらいたいと思っています。そして「監査」を基盤にしてアドバイザリー業務にも幅を広げても良いでしょうし、得意な分野に特化していくことでも良いと思います。その時に準大手監査法人で働くことの意義や面白さを少しでも感じていただけたら嬉しいです。
■あなたの理想の会計士のイメージは?
ところで、あなたにとっての理想の公認会計士はどのような公認会計士でしょうか。少し疲れているときには、自分が理想としていた公認会計士像を忘れてしまっているかもしれません。それでは、みなさんが公認会計士試験に合格するために勉強していた時にイメージしていた理想の公認会計士はどのような公認会計士だったでしょうか。
- 特定の業種の監査や特定の業務しかできない公認会計士でしたか?
- 監査法人に入って4~5年で辞めて転職活動をする公認会計士でしたか?
- IPOも指導できる会計になりたいと一度は思いませんでしたか?
きっと、多くの方は、「会計」と「監査」を武器に、幅広い業種や業務ができる公認会計士を目指していたと思います。もちろん、専門分野も持ちたいけれど、それは様々な仕事に挑戦してから得意分野を見つければ良いだけです。監査法人を4~5年で退職するつもりで勉強を始めた人は少ないはずです。
であれば、今からあらためて様々な業種や業務に挑戦して自分が少しでも成長できるような、自分にとって理想の公認会計士に近づける環境に身を置いてみてはいかがでしょうか。
その時に、皆さんのこれまでの経験や知識が無駄にならないどころか、今後の自分を差別化するための武器として使えるような環境を選択してはいかがでしょうか。そのようなことを皆さんが考えてくれていたら、わたしたち準大手監査法人はみなさんにとって充実したフィールドを提供できると確信していますし、そのような皆さんと一緒にお仕事をさせていただきたいと思っています。