筆者はかつて公認会計士清風会(50年以上続く独立公認会計士の会合)の代表世話人を務めさせていただいたり、今も公認会計士世田谷会で幹事を拝命している等の環境があるため、「これから独立しようとする若手の公認会計士」の方にお目にかかることがあります。
そのような公認会計士の多くから、「相続税を担ってみたい」という声をお聞きします。
正直なところ、監査法人どっぷりだった公認会計士が、いったん税理士法人等へ転職をする等のキャリアを挟まずに、おそらくそれまでの業務で担ったことがないであろう相続税をいきなり担うって、いかがなものかという気もしないでもないです。
ただ、諸事情で相続税業務をしなければならない方もおられるはず。
筆者も「初めて相続税を担う」税理士の方から不動産について質問されることもありますので、ここでは簡単に「初めて相続税を担う税理士(公認会計士)」向けに、不動産に関して最低限しておきたい準備を整理したいと思います。