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公認会計士に向く人、向かない人とは?

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ジャスネットコミュニケーションズ エグゼクティブエージェント
公認会計士 齊藤健太郎

公認会計士に向く人、向かない人というのがたまに議論されるのを見受けられます。

これから公認会計士の試験に挑戦をしてみようと思っている人、すでに試験の勉強を始めている人、すでに公認会計士試験に合格し監査法人に入ったばかりの人など、はたして自分が公認会計士に向いているのかどうか気になるでしょう。

この記事では、公認会計士であるジャスネットのエージェントがこのことについて考えてみました。

■ 知っておくべき、公認会計士試験の特性

なぜ、そのような議論が行われるか、その理由を考えてみると以下のようなことではないでしょうか。

① 公認会計士の資格は魅力的であるが、自分は難関試験を合格できるのかわからない
② 公認会計士に向いていないと、試験勉強に時間を割いても無意味ではないのか

このような話を聞くとき思うのは、公認会計士というものは、あくまでも国家資格試験を乗り越えた先にあるものだということです。特にこの公認会計士試験は、将来、公認会計士として働くにあたり、その職業としての適性があるかどうかを判別する色合いが濃いものと考えます。

この国家資格を得るにあたって「公認会計士試験」を突破できるということは、その資格を生業に仕事ができるという保証を与えられたということです。つまり、試験に合格できるということは、「向いている」ということになるのではないかとわたしは考えます。

「数字が苦手か」、「細かい作業に適性はあるのか」とかいろいろなことが言われますが、試験勉強を行えばそのようなことが全て見えてきます。本当に試験に突破しようとするならば、四の五の言う余裕もないので、そのような議論は個人的にはナンセンスだと思います。

むしろ、そもそもなぜ公認会計士になりたいか、公認会計士という資格を武器に自分はどう社会に向き合っていくのか、生き残っていくのか、自分は就職したいのか、それとも就社したいのかなどという点を突き詰めていく方がより重要かと思います。

そのような前置きをしたうえで、あえて「向いている」人の能力と適性を抽出してみると以下のようになるのではないでしょうか。理由とともに説明したいと思います。

■ 公認会計士に向いている人の個別能力は?

(1)事務処理能力が高い人

公認会計士の主たる仕事である監査では、膨大な量の書類を見ることが必要です。

試験科目が多いのも、言外では、資格取得後に想定される膨大な作業量に対して、「あなたは効率的に作業をこなす能力がありますか?」という問いに対して回答書を提出しているではと勘ぐっております。

監査だけではなく、CFO、コンサル、内部監査等、公認会計士試験の知識、身についたスキルを活かして、いろいろ活躍する場があるのですが、これらの仕事ではすべて膨大な資料・書類が待っています

このため、事務処理能力が高い人は向いていると思います。学生さんであれば、大学入試で多くの科目を抱えてこなすことができた方であれば、事務処理能力が高いと言えるのかなと思います。

(2)人とのコミュニケーションが好きな人

資格を取れば安泰と思っている方もいますが、どの資格でも人とのコミュニケーションをとれなければ成り立ちません。社会人としての常識でもあるのですが、この点を抜け落ちている人多いかなと思います。

監査、コンサル、CFO業務…どの業務も人の協力なしには成り立ちません。また公認会計士監査は、チームを組んで行うもの。チーム内の人間関係、コミュニケーションは必須ですので、こうした中で作業を行うという意味でも他の人とのコミュニケーションスキルは必須であると思います。

(3)企業や人の動きを見る、聞くことが好きな人

企業は生き物で、百社百様で同じ企業は1つとしてありません。これは人にも当てはまるかと思います。

この会社はどういう経緯をたどって今に至るのだろうという話を聞くのが好きな人は、決算書や中期事業計画などの数字という媒体を通じて物事をみる機会に恵まれることになるので向いているかと思います。

■ 公認会計士に向いているか向いていないかを判断する方法は?

(1)簿記2・1級の資格取得に挑戦する

まず確認するための代替的な手段として、簿記検定2級、1級などの資格取得を通じて向いているか判断することがあるかと思います。

手始めにこの簿記2級の資格をさくっと取れないようですと、やはり向いていないのではないでしょうか。これは、あくまでも代替的な確認手段と思っていただければと思います。

(2)公認会計士試験の勉強に飛び込んでみる

上記「向いている人の個別能力は?」の節で示した人は「向いている」のかなと思いますが、そもそも向いているかどうか確認したいという人は、まずは試験勉強に飛び込んでみることが1番ではないしょうか。

試験勉強の膨大な量をこなすと向き不向きは、自ずと見えてきます。ただ、じつはこの量をこなせない人が大半だと思うのですが、何とか乗り越えようとする意志こそが最も重要な要素であったりします。この確認のためには、まず試験に飛び込むのが最も手っ取り早いと思います。

この記事が、公認会計士の適性で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

* 公認会計士の様々なキャリアを知りたい方はこちら
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執筆者プロフィール

齊藤 健太郎(さいとう けんたろう)
ジャスネットコミュニケーションズ株式会社 エグゼクティブエージェント
公認会計士・税理士/齊藤公認会計士事務所

横浜国立大学経済学部卒業
横浜国立大学国際経済法学研究科修了:専攻は会社法

2003/2-2006/9
エイチエス証券株式会社引受審査部所属
2006/9-2010/7
あずさ監査法人第5事業部(IPO専門部署)所属
2010/8-2012/10
あずさ監査法人 IT監査部所属
2012/10-2017/11
LINE株式会社 内部監査室 マネージャー
2017/11-2020/9
ライフアンドデザイングループ 取締役CFO
2020/10-2023/1
日本M&Aセンター TPM事業部 上場審査部 JQS

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