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転勤なしの経理職として働くには?転職成功ガイド

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2025年8月29日 ジャスネットキャリア編集部

経理職を希望する求職者の中でも、特に家庭の事情や生活基盤を重視する方にとって「転勤なし」という条件は非常に重要な要素となります。結婚や子育て、親の介護、住宅購入など、様々なライフステージにおいて住む場所を固定したいと考える方が増えている現代において、転勤のない経理職への転職は多くの方が求める働き方の一つです。

しかし、転勤なしの経理職に転職するためには、転勤の実態について正しく理解しておくことが大切です。本記事では、経理職における転勤の現状から転勤なしの求人を見つける方法、そして実際の転職成功事例まで、包括的にご紹介していきます。

目次

■ そもそも経理職に転勤はある?

経理職は一般的に本社機能として位置づけられることが多く、営業職や技術職と比較すると転勤の頻度は少ないとされています。しかし、全ての経理職が転勤なしというわけではありません。 企業の規模や組織構成によって、経理職であっても転勤が発生するケースがあります。

(1)大企業や上場企業

大手企業や上場企業では、経理職であっても転勤の可能性が高くなる傾向があります。 これらの企業では全国各地に支社や工場を持っており、各拠点に経理機能を配置する必要があるためです。

また、大企業では人材育成の観点から、若手社員に様々な環境での経験を積ませることを重視する企業文化があります。そのため、経理職であっても入社後数年で地方の支社や子会社への転勤を命じられることがあります。このような転勤は「現場感覚の醸成」という名目で行われることが多く、 将来の幹部候補として期待される社員ほど転勤の機会が多くなる傾向 があります。

(2)中小でも支店があれば転勤あり

中小企業であっても、複数の拠点を持つ企業では転勤の可能性があります。本社と支店の規模がそれほど変わらない中小企業の場合、経理担当者が各拠点を行き来しながら業務を行うケースや、支店の立ち上げや統廃合に伴って転勤が発生するケースがあります。

特に成長段階にある中小企業では、新規拠点の開設や事業拡大に伴い、信頼できる経理担当者を新拠点に派遣する必要が生じることがあります。このような企業では、経理職であっても事業の成長と共に転勤の可能性が高まることを理解しておく必要があります。

また、中小企業では経理業務だけでなく総務や人事業務も兼務するケースが多く、このような管理部門の責任者として各拠点を統括する役割を担う場合もあります。そのため、 単純に経理業務のみを行うのではなく、より幅広い管理業務を担当することになり、結果として転勤の可能性が生じる こともあります。

(3)製造業や商社

業種別に見ると、製造業では工場ごとに原価計算や在庫管理を行う経理担当者が必要であり、複数の製造拠点を持つ企業では工場間での人事異動が頻繁に行われます。また、商社では海外展開に伴う駐在員として経理担当者を派遣するケースもあり、国内外を問わず転勤がある場合があります。金融機関においても、支店統廃合や新規出店に伴い、経理部門の人材配置が定期的に見直されることが特徴的です。

■経理職の転勤は断れる?

転勤の辞令が出された場合、多くの方が 「断ることができるのか」 という疑問を抱きます。しかし、雇用契約や就業規則の内容によって対応が大きく異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

(1)業務命令は原則断れない

労働契約書や就業規則に転勤条項が定められている場合、転勤は会社の業務命令として位置づけられるため、原則として従業員が一方的に拒否することは困難です。特に正社員の場合、会社の合理的な指示に従う義務があるため、正当な理由なく転勤を拒否すれば、人事上の不利益や場合によっては懲戒処分の対象となる可能性もあります。

もっとも、転勤命令が有効とされるためには、業務上の必要性が客観的に認められること、不当な動機・目的がないこと、さらに転勤が労働者の生活に過度な不利益を与えないことが必要とされています(最高裁判例)。

また、育児や介護といった特別な事情がある場合には、会社には育児・介護休業法に基づき「可能な限り配慮する努力義務」が課されています。ただし、この義務は絶対ではなく、会社の業務上の必要性とのバランスの中で判断されます。

(2)断った結果、昇進に響くことがある

転勤を断ることができた場合でも、その後のキャリアに影響を与える可能性があります。多くの企業では、転勤を経験することが昇進の条件の一つとされており、 転勤を断った社員は昇進コースから外れることがあります。

特に大手企業では、管理職への昇進において「転勤経験」が重要な評価項目となっていることが多く、転勤を断った場合は実質的に昇進の道が閉ざされることもあります。これは、転勤を通じて様々な環境での経験を積むことが、将来の経営幹部として必要な資質を身につけるために重要だと考えられているためです。

また、転勤を断った社員に対して、会社側が「会社への忠誠心が低い」「チャレンジ精神に欠ける」といった評価を下すケースもあります。このような評価が人事査定に影響し、昇進だけでなく昇給や賞与にも影響を与える可能性があります。

そのため、転勤を断る場合は、短期的に転勤を回避できたとしても、 長期的なキャリア形成にどのような影響があるかを慎重に検討する必要がある でしょう。転勤なしでもキャリアアップが可能な企業文化かどうか、事前に確認しておくことが重要です。

■転勤なしの経理として働くためには

転勤を避けたい方にとって、転職活動の段階で転勤の可能性を見極めることがポイントです。入社後に転勤の辞令が出てから対処するよりも、最初から転勤のない職場を選ぶことが確実で効果的な方法となります。

(1)転勤なしの求人を探す

転勤なしの経理職を探す際は、求人票の記載内容を注意深く確認することが第一歩となります。転勤の有無に関する記載のある求人票をチェックしてみて、 「転勤なし」「勤務地限定」「地域限定採用」といった表記がある求人を中心に探す ことが効果的です。

転勤なしの求人を探す際は、企業の事業形態や組織構造を理解することも重要です。本社機能が一箇所に集約されている企業や、地域密着型のビジネスを展開している企業、単一拠点で事業を行っている企業などは、転勤の可能性が低い傾向があります。

インターネットの求人サイトを活用する際は、検索条件に「転勤なし」を設定したり、勤務地を限定したりすることで効率的に求人を絞り込むことができます。また、地域特化型の求人サイトや、転勤なしの働き方を重視する求人サイトを活用することも有効です。

(2)面接で「転勤はあるか」聞く

面接の場では、転勤の可能性について直接確認することが重要です。ただし、聞き方によっては面接官に悪い印象を与える可能性があるため、適切な方法で質問する必要があります。

転勤について質問する際は、「家庭の事情で転勤が困難なため、転勤の可能性について教えていただけますでしょうか」といったように、理由を明確にして質問することが効果的です。単に「転勤はありますか」と聞くだけでは、仕事への意欲が低いと受け取られる可能性があります。

また、転勤について質問するタイミングも重要です。面接の最初に転勤の話を持ち出すのではなく、ある程度面接が進み、お互いの理解が深まった段階で質問するようにしましょう。一般的には、面接官から「何か質問はありますか」と聞かれた際に、他の業務内容や職場環境に関する質問と合わせて確認するのが自然です。

転勤なしの求人を探す

■転職エージェントを利用する

(1)転職エージェントを利用してミスマッチを防ぐ

転勤なしの経理職への転職を成功させるためには、転職エージェントの活用が効果的です。転職エージェントは企業の詳細な情報を持っており、求職者の希望条件に合った求人を紹介してくれる専門サービスです。

転職エージェントの最大のメリットは、求職者と企業の間でのミスマッチを防ぐことができる点です。特に転勤の有無については、求人票だけでは分からない詳細な情報を転職エージェントが把握している場合が多く、事前に正確な情報を得ることができます。

経験豊富な転職エージェントは、各企業の人事制度や組織文化についても知っています。そのため、 表面的には「転勤なし」となっている求人でも、実際には将来的に転勤の可能性がある企業かどうかを見極めることができます。 また、過去にその企業に転職した求職者からのフィードバックを基に、実際の働き方や職場環境について具体的な情報を提供してくれます。

(2)おすすめの転職エージェント

転職エージェントには様々な種類があり、大手総合型エージェントから経理・財務専門のエージェントまで幅広く存在します。経理職への転職を希望する場合は、経理・会計分野に特化したエージェントを利用することで、より専門性の高いサポートを受けることができます。これらの専門エージェントは、経理職特有の転勤事情や業界動向について詳しい知識を持っており、より的確なアドバイスを提供してくれます。

ジャスネットコミュニケーションズは、経理・会計分野に特化した転職エージェントとして、業界でも高い評価を受けています。ジャスネットは人材派遣事業も行っており、人事部門だけではなく、 採用の決定権を持つ経理部の現場責任者(部長、課長など)とも密な関係を構築。 そのため、企業の経理部から直接、多種多様なパターンの求人をいただいており、常に現場のニーズを把握しています。

「転勤は避けたい」というあなたの要望もしっかりと汲み取り、企業のマッチングを行ってくれます。無料で相談できるので、気軽に利用してみましょう。

ジャスネットに相談する(無料)

■原則転勤なしの求人事例

以下は、ジャスネット掲載「原則転勤なし」の経理求人の掲載事例です。

IPO準備企業の経理スタッフ募集!

仕事内容 経理・財務のマネージャーとして、決算や税務、予算策定、開示資料の作成等、幅広い業務に携わっていただきます。
応募条件
  • 日商簿記2級以上
  • 一般事業会社における経理経験、または会計事務所経験
  • 勘定奉行使用経験(歓迎)、開示資料作成経験(歓迎)
想定年収 500万円〜700万円

グローバル大手電機メーカーにて経理スタッフ求む

仕事内容
  • 決算業務(月次・四半期・年次)
  • 原価計算
  • 海外子社管理
  • 各種レポート業務
応募条件
  • 経理実務経験3年以上
  • メーカー経理経験者歓迎
  • 監査法人出身者
想定年収 400万円〜680万円

CBT試験方式のパイオニア企業!将来のCFO候補

仕事内容
  • 財務戦略の立案〜実行
  • 資産活用の財務/投資計画を策定と推進
  • 予実管理
  • キャッシュフロー管理
  • 資金調達
  • コスト管理
  • 内部統制 等
応募条件

下記いずれかの経験のある方

  • 資金管理(資金繰り・資金調達・資金移動等)
  • 資金計画の策定
  • 金融機関(銀行・信金系など)での業務経験
想定年収 700万円〜800万円

■転勤なしの経理職への就職成功事例

実際に転勤なしの経理職への転職を成功させた方の事例をご紹介します。これらの事例から、転職活動のポイントや注意点を学ぶことができます。

事例1:大手メーカーから地域密着型企業への転職

Aさん(32歳・女性)は、大手自動車部品メーカーで経理業務に従事していましたが、結婚を機に夫の実家がある地方都市へ移住することになりました。前職では全国各地への転勤が当然とされており、将来的な転勤を避けるため転職を決意しました。

転職活動では、まず移住先の地域に特化した転職エージェントに登録し、転勤なしの条件を最優先として求人を探しました。エージェントからは、地元の老舗建設会社での経理職が紹介され、面接では前職での経験を活かして会社の財務体制を改善したいという意欲を伝えました。

面接の最終段階で転勤の有無についても確認したところ、同社は創業以来地域密着の経営方針を貫いており、経理部門についても本社での勤務が基本であることが確認できました。また、同社では女性の働きやすさにも配慮しており、出産・育児期間中のサポート体制も充実していることが決め手となりました。

転職後は、大手企業で培った内部統制の知識を活かして、中小企業に適した経理システムの構築に取り組み、会社からも高い評価を得ています。

事例2:金融機関からIT企業への転職

Bさん(28歳・男性)は、地方銀行で経理業務を担当していましたが、定期的な転勤制度により数年おきに勤務地が変わることに悩んでいました。特に、親の介護が必要になる可能性があったため、転勤なしで働ける環境を求めて転職活動を開始しました。

転職活動では、IT業界に特化した転職エージェントを利用し、成長段階にあるIT企業での経理職を中心に検討しました。複数の企業の面接を受ける中で、本社機能が一箇所に集約されており、リモートワークも積極的に導入している企業と出会いました。

面接では、金融機関での厳格な経理業務の経験を評価され、IT企業特有の会計処理や資金調達に関わる業務への興味を示すことで好印象を与えました。転勤については、同社が設立以来本社のみでの事業展開を続けており、将来的にも転勤の予定がないことが明確に説明されました。

転職後は、従来の堅実な経理業務に加えて、ベンチャーキャピタルからの資金調達や株式公開準備といった新しい業務にも携わり、スキルの幅を大きく広げることができました。また、リモートワークが可能な環境により、親の介護が必要になった際も仕事と両立することができています。

■まとめ

転勤なしの経理職への転職を成功させるためには、事前の情報収集と適切な転職戦略が不可欠です。経理職であっても企業の規模や事業形態によって転勤の可能性があることを理解し、自分の希望条件に合った企業を見つけることが重要です。

転職活動では、求人票の詳細な確認、面接での直接の質問、転職エージェントの活用などを通じて、転勤の可能性について十分に確認することが必要です。また、転勤なしの条件だけでなく、将来的なキャリア形成や働きがいについても総合的に検討することで、長期的に満足できる転職を実現することができます。

現代の働き方の多様化により、転勤なしで働ける経理職の求人は増加傾向にあります。適切な準備と戦略的な転職活動により、理想的な働き方を実現することは十分に可能です。

自分の価値観やライフスタイルを大切にしながら、経理職としてのキャリアを築いていくことで、仕事と生活の両方で充実感を得ることができるでしょう。

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執筆者プロフィール

ジャスネットキャリア編集部

WEBサイト『ジャスネットキャリア』に掲載する記事制作を行う。
会計士、税理士、経理パーソンを対象とした、コラム系読み物、転職事例、転職QAの制作など。
編集部メンバーは企業での経理経験者で構成され、「経理・会計分野で働く方々のキャリアに寄り添う」をテーマにしたコンテンツ作りを心がけていてる。

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