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Accountant's magazineとは

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Accountant's magazine vol.35

-アカウンタンツマガジン-
2016年04月01日発行

会計士の肖像

「「日々新たに」の心持ちで、失敗や変化を恐れず今日という日に全力投球する。その連続が、必ず成長をもたらす」

TOMAコンサルタンツグループ
代表取締役 理事長藤間 秋男

会計士の肖像

会計士試験の受験は“想定外”なるも、強運を発揮して合格

創業125年を超えるTOMAコンサルタンツグループは、斯界ではおそらく日本最古である。創業者は藤間秋男の曾祖父で、司法代書人(現在の司法書士)の草分けとして1890年に業を興した。藤間が会計の世界に入ったきっかけは、4代目である父親の「お前は公認会計士になれ」という一言だった。独立したのは、ちょうど30歳の時。単身でのスタートだったが、持ち前のバイタリティと革新性で事業を拡大し、現在の総合コンサルティングファームを築いた。公認会計士や税理士、司法書士、行政書士など、200名におよぶ専門家集団が提供するワンストップサービスは、企業の経営課題を全方位からカバーする。その強靱な組織をつくり上げたのは、「常に今日という日に全力投球してきた」藤間の大いなるエネルギーである。

先代たちのなかでも、とりわけ商才に長けていたのは祖父で、業績を大きく伸ばしたようです。手書きだった登記簿作成に、いち早くタイプライターを取り入れたり、「登記茶屋」なるものを始めたり。昔の登記所では、申請人が登記完了するまで待っているのが通例で、そこに目をつけた祖父は、待ち時間の間に食べ物や飲み物を振る舞うサービスを考え、これがずいぶん当たったと聞いています。

その後、戦時中、戦後という厳しい時代の波に飲み込まれながらも、踏ん張って、司法書士事務所を守ってきたのが4代目である親父です。当然のごとく、親は僕を後継者にと考えていたから、幼い頃から事務所にはよく出入りをしていました。ささやかな手伝いをして小遣いをもらうのが、子供心にうれしかったものです。

親父は僕を東大に入れたかったから、住まいは駒場にありました。教育には環境が大切だという、孟母三遷の教えにならったというわけです。ところが僕は落ちこぼれでねぇ、進学した麹町中学校では下から数えたほうが断然早いという成績。ただ3年になった時、英語と数学は、先生が大好きだったから、褒められたい一心で必死に勉強しました。中学生最後の頃には、英語に関してはトップクラスの成績を取ったんですけど、でも、それがピーク。以降、公認会計士の受験勉強に至るまで、僕は成績優秀だったためしがない(笑)。

高校、大学ともに慶應義塾に進学。幼少より柔道やラグビーといったスポーツに取り組んできた藤間は、高・大学時代はアメフト部に所属し、存分に走り回った。勉強はほとんどしなかったが、「なぜか試験運がよく、落第は免れた」と笑う。いずれは司法書士となり、父親の後を継ぐことが定められていたはずの藤間に“予定外”のことが起きたのは、大学3年の時である。

「お前は公認会計士になれ」。親父に突然そう言われたのです。これは祖父の意向を受けてのことで、「うちには司法書士しかいないのか。弁護士や会計士になるヤツはいないのか」と、常々言っていたらしいのです。商売上手で先駆的だった祖父は、昔から“いろんな有資格者の集団”という発想を、すでに持っていたのでしょう。親父自身もそう言われ続けてきたわけで、今にすれば、僕にその夢を託したのだと思います。

それまでの僕は、アメフトや遊び三昧で勉強などしていない。当時はアメフト部の部員が少なくてね、試合はフル出場。激しいスポーツだからケガが絶えず、ある時、肋骨を折ってしまったんです。試合が終わってしばらく休養しているうちに……ふらふらと、今度は麻雀の世界にはまりまして(笑)。もとより、僕はプロはだしの腕前だったんですけど、3年の時、仲間たちと臨んだ、3000人が参加する「全国学生麻雀大会」関東大会では、無敵の優勝。今は、いっさいやりませんが、この頃は「立てばパチンコ、座れば麻雀、歩く姿は馬券買い」なんてことを言いながら遊んでいたわけです。それが、親父の言葉で一転、会計士試験に向けて遅ればせながら勉強を始めたのが、大学3年の時でした。

まずは「じっと座る」ことからですよ(笑)。受験予備校にも通い始めたのですが、すんなり成績が伸びるなんて甘い話はありません。予備校では100人中90番くらいの成績で、確実な合格圏は20番以内とされていたから、程遠い話です。それが、大学を卒業した翌年の2回目のチャレンジで受かってしまった。文字どおり“まぐれ”ですよ。多分、僕にとって幸運だったのは、この時の試験が過去最高的に難関だったこと。確か合格率は5・7%で、できる人が萎縮しちゃったのかもしれない。僕は、合格するなんてまったく思っていないから、練習のつもりで、言葉の定義から何から知っていることを書きまくったのです。当時はマークシート式ではなかったので。その“書き賃”をもらえたのでしょう。予備校に合格報告したら、「ウソを言うな!」と先生に怒鳴られました(笑)。

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Profile

TOMAコンサルタンツグループ 代表取締役 理事長 藤間 秋男

TOMAコンサルタンツグループ代表取締役 理事長藤間 秋男

1952年8月26日
東京都目黒区生まれ
1975年3月
慶應義塾大学商学部卒業
1976年10月
公認会計士第二次試験合格
監査法人朝日会計社(現有限責任あずさ監査法人)入所
1981年3月
公認会計士登録
1982年12月
藤間公認会計士税理士中小企業診断士事務所開設(現TOMA税理士法人、TOMA監査法人)
2012年1月
TOMAコンサルタンツグループ株式会社設立
2014年2月
第1回会計事務所甲子園準優勝

[主な保有資格]
公認会計士、税理士、中小企業診断士、行政書士、AFP、賃貸不動産経営管理士、M&Aシニアエキスパート、登録政治資金監査人、スキューバダイビング、小型船舶2級、日本さかな検定3級、ほめ達検定3級

[主な著書]
『どんな危機にも打ち勝つ100年企業の法則 老舗企業に学ぶ「儲かる仕組み・人をつくる仕組み」』(PHP研究所)、『1/4は捨てなさい! 今のままなら、来年は倒産しますよ』(ダイヤモンド社)、『「百年企業100選」未来に残したい老舗企業』(共著・東方通信社)、『ヒト・モノ・コトを次代へつなぐ「事業承継の教科書」』(TOMAコンサルタンツグループ著・PHP研究所)など

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