2014年11月20日
グローバル化が進むビジネス、会計の世界で、英語は事実上のデファクトスタンダード。「英会話を勉強し直したい」という会計士の皆様の声をよく聞きます。
しかし、会計は専門的な分野のため、ある程度は英語を話すことができる人でも、会計に関連した英語を使った勉強の仕方は、限られているのが現実です。
英会話スクールで行われるグループレッスンで会計を中心とした会話を行うことは、ほかの参加者の要望、また講師のスキルの面からも困難です。
ビジネス英語を専門とするクラスであっても、会計用語を詳細に学べるとは限りません。
英会話スクールの中には、マンツーマン指導で、学習者の要望に合わせ専門知識のある講師が講座の内容をカスタマイズしてくれるところもあるため、
検討対象となります。入校前のガイダンスで自分に合ったレッスンが受けられるか確認しておきましょう。
ただし、マンツーマンレッスンは授業料が高め。また監査法人等に勤務しながらスクールに通うことには、時間の制約の問題もあります。
今、ビジネスマンのあいだで注目される英語学習法として、スカイプ等の音声通話サービスを使ったレッスンがあります。
メリットは、自宅で学習できるためスケジュールを立てやすいこと、費用が比較的安価であることがあります。
ただ、ここでも問題になるのが講師の質です。講師もネット登録する形態のため、どのようなスキルを持った講師がいるかはよく調べる必要があります。
ネット学習では、一人ひとりの講師のプロフィールが事前に調べられ、メールフォームでコンタクトを取れることも利点です。
講師プロフィールの中に、MBAや米国会計士、あるいは企業財務の経験者であることが示されていることがあります。
そのような人を見つけた場合、積極的にコンタクトを取ってみましょう。多くの講師は「フリートーク」の講座を設けています。
あらかじめ、「このような内容で話すレッスンはできますか?」と確認してから学習に臨むことができます。
たとえば、米国の有名企業を一社挙げ、公表された財務諸表を一緒に読みながら、
業績等についてディスカッションするレッスンを提案してみてはいかがでしょうか。
最低限の会計スキルを持っていれば、細かい用語の使い方など、得るものは非常に大きいでしょう。
相手となる講師としても、漠然と「英語を勉強したい」と言われるよりも、ピンポイントで話題を提供してくれる受講生の方が授業を進めやすい面があります。
レッスン前に詳細に内容を打診することについて、反応は悪くないようです。
外国語の学習は、目的をはっきりさせた方が上達が早くなります。
どのような業務に就くために英語を必要としているのか、また、会計士として将来どのような理想を持っているのか、ということを考えながら、
目的に合った英語学習の方法を確立しましょう。