コラム:経理担当者のキャリアアップ③
経理担当者のキャリアアップに資格を活かす
資格は経理担当者に必須ではありませんが、キャリアアップを目指す上でその取得は大きな力になります。
その代表例は日本商工会議所・各地商工会議所が主催する「日商簿記検定」、通称「日商簿記」。「初級」「3級」「2級」「1級」の順に難易度が高くなります。
また「FASS検定(経理・財務スキル検定)」は、経済産業省の「経理・財務サービス・スキルスタンダード」普及促進モデル事業で実証された、経理・財務実務のスキルを客観的に測定するための検定。グローバル人材育成を見据えた経理と財務の実務力測定を主眼に、経理・財務に特化したスキルを5段階評価します。
将来に役立つ検定
日商簿記検定(日商簿記) | 日本商工会議所・各地商工会議所が実施。初級、3級、2級、1級からなる。3級までは簿記の基礎中の基礎。キャリアアップには少なくとも2級を取得しておくといい。 |
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FASS検定(経理・財務スキル検定) | 経理・財務部門の日常業務で必要な実務スキルを測る。出題範囲は、資産、決算、税務、資金の4分野。日商簿記に比べ、より実務レベルでのスキルが問われる。 |
そのほかには、「ビジネス会計検定」(主催:大阪商工会議所)も。これは財務諸表に関する知識や分析力を問う検定で、経理担当者に限らず広くビジネスに役立つ検定となっている。