コラム:経理担当者のキャリアアップ②
経理担当者が任される業務も多様化している
ビジネスが複雑化していくなか、経理担当者が任される業務は以前にも増して多様化してきています。キャリアアップには、税務、財務・経営企画、英文経理、FP&A(財務計画・分析)、内部監査人など、それぞれ特化したスキルを磨いて専門性を高めていくことも必要です。また、公認会計士や税理士といった国家資格を取得し、スペシャリストとして独立する道も考えられます。
例えば3年を節目に自分の立ち位置をチェックするのもいいでしょう。その上でいまの会社に在籍を続ける、社内で異動を希望する、転職あるいは独立をするなど、自分のキャリアプランに応じた選択肢を検討します。
経理担当者が行う専門性の高い業務
税務 | 年次決算に際して税務申告に関連する業務、また社内からの税務についての質問対応などに携わる。 |
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財務・経営企画 | 会社の資金計画や経営戦略などに携わり、企業経営に深く関わっていく。 |
英文経理 | 海外に拠点を持つ会社や外資系企業で求められる専門スキル。グローバル展開する会社に欠かせないポジション。 |
FP&A(財務計画・分析) | FP&AはFinancial Planning & Analysisの略。業務管理、財務計画の立案、財務データの分析を行う職種を指す。日本ではまだあまりなじみがないが、外資系企業では一般的なポスト。 |
内部監査人 | 会社の業務遂行が社内規程などのルール通りに行われているかをチェックする。外部監査人である公認会計士と連携することも多いので、経理担当者としての知識や経験を生かすことができる。 |