コラム:経理担当者のキャリアアップ①
経理担当者のキャリアパスのゴールは経営に携わること
経理担当者と一口に言ってもそのキャリアパスはさまざまですが、一般的に次のような例が考えられます。
経理部門に配属されてしばらくは支払業務や仕訳入力といった日々の処理を担当、基礎的な経理実務の経験を積んでいきます。数年後には経理部門内で主任や係長といったポジションとなって後輩の指導を行うとともに、まかされる業務も月次決算、四半期決算、年次決算と一気に幅が広がります。さらに経理部門のマネジメントを行う課長、そして部長とキャリアアップを重ねていき、最終的にCFO(最高財務責任者)を目指す、という流れが典型的な経理担当者のキャリアパスの例になります。CFOは会社の重要な意思決定機関の一員として、会計分野の知識を武器に経営企画、経営戦略に携わります。
経理担当者のキャリアパス
経理担当者 0~3年
入社後しばらくは仕訳入力や請求書発行などの日次業務をこなし、経理の実務経験を重ねる。基本的なスキルを体得して、月次業務の補助作業を担う。
主任 3~5年
月次決算、年次決算を任されるレベルに達し、主任または係長のポジションに抜擢される。試算表、貸借対照表、損益計算書の作成、減価償却費など年次決算時に必要な費用計上にも携わる。また後輩の指導を行う。
課長 5~15年
責任者の立場で経理部門のマネジメントを行うとともに、決算書のチェックなどを担う。監査法人や税理士との折衝、経営陣に提供する業績管理の書類作成などを行う。
部長 20年~
経理部門の統括者。関連会社も含めた全社的な管理業務を担う。業績管理、財務分析などの結果を経営陣に提示し、経営戦略に直結する業務を行う。
CFO 最高財務責任者 ?年~
経理担当者のキャリアパスの最終目標。部長の業務が経理の範囲にとどまるのに対し、CFOは全社的な経営判断に携わる。