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経理・会計・財務×大企業(上場企業)【2】

キャリアマトリックスインタビュー |経理・会計・財務×大企業(上場企業)【2】 株式会社ポーラ・オルビスホールディングス 財務室 藤間瞳

会計士として、グループ37社の決算をまとめあげる

株式会社ポーラ・オルビスホールディングス | キャリアマトリックス 「監査よりも、数字を作りあげていく経理の仕事をしたくて事業会社に転職しました」と株式会社ポーラ・オルビスホールディングス財務室の藤間瞳氏。

藤間氏は大学4年生の2002年時に公認会計士資格を取得し、卒業とともにBIG4の一角の監査法人へ入所する。監査法人では、主に国内のサービス業を中心に担当をしていた。5年弱の監査法人の勤務時は、1年の1/3以上が出張の年もあり「自分のデスクで腰を据えて仕事がしたいな」と思うことも増えていったという。忙しくも充実した日々を送っていたものの、一から数字をつくりあげていく経理の仕事を志す気持ちが日に日に強くなり、転職を決意することとなる。身近な物を取り扱うメーカーに入りたかったこともあり、ふだんから馴染みのある化粧品メーカーであるポーラ・オルビスグループを転職先に選んだのは、2008年のことだった。

ポーラ・オルビスグループは、1929年創業の(株)ポーラと、通信販売と店舗販売を展開するオルビス(株)を中心に、化粧品に関わる事業を展開している。上場以来6期連続で売上げは伸びており、2015年12月期に2148億円に達した売上は、業界4位の規模を誇る。1社ワンブランド制で化粧品事業を展開するマルチブランド戦略を採用しており、基幹ブランドであるポーラとオルビスのほかには、育成ブランド(THREE、DECENCIA、ORLANE)、海外ブランド(Jurlique、H2O+)がある。

藤間氏は所属する財務室で、連結決算から開示までの一連の業務を担当している。グループ各社に経理部があり、海外法人であるJurliqueは、現地の人と日本からの駐在者が経理業務を行っている。また、H2O+のように現地の人だけが経理を担当している場合もある。
グループ各社が作成した財務諸表をまとめあげ、連結財務諸表を作成するのが藤間氏の仕事だ。会計基準は、ポーラとオルビスを中心とした国内会社は日本基準、H2O+はアメリカのUSGAP、Jurliqueはオーストラリアの会社なのでIFRSとなっている。この二社は日本基準への必要最低限の組み換え決算を行っている。

仕事は終わるものではなく、終わらせるもの

株式会社ポーラ・オルビスホールディングス | キャリアマトリックス 藤間氏が入社した上場準備のころは、財務室の人手が足りないこともあり、即戦力として業務を任され、膨大な量の仕事に追われることとなる。

「グループ各社も同様に人手不足であったことに加え、グループ各社が連結決算で重要となる観点がわかっていなかったため、提出されてくる財務諸表は開示に耐えうるものではありませんでした。このとき、国内は経理のシステムが同一であったため、全社分の伝票の確認ができたことは幸いでしたね。各社の元帳を全部調べて、数字の不一致を洗い出したので、かなりの労力を費やしました。上場して6年が経過し、各社ともに何の数字を何で出さなくてはならないかをわかっていただいているので、いまではそれほどの苦労はないです」と話す。

このような仕事が大変なときでも一番気をつけていることは、「仕事は終わるものではなく、終わらせるもの」だと言う。「わたしの仕事は、経理の人が積み上げた数字を追っていくので、やればやるほど終わらない無限のものです。気になって見ていけば、いくらでも深堀できます。一方、仕事には期限があり、いつまでも続けられるものではないので、自分が責任をもって、これで大丈夫と言えるものに自ら仕上げることが大事です。納得できない状態で時間切れになってしまうと不安になってしまうので、きちんと自分で終わらせることを心がけています」

今後のキャリアパスについては、「いままで連結決算を中心にやってきたので、1年間だけでも関連の事業会社に出向し、税務も含めた経理を自分で回してみたいという思いもあります。いずれ、マネージャーなどの管理するポジションとなり、関連会社に行くことが現実的には考えられますが、その前に一回現場を経験してみたい。その実現のためには税務なども勉強していかなければなりません」と語る。

また藤間氏は、一般事業会社に会計士として転職してよかったこととして、「会計監査のときの監査法人対応では重宝されることでしょうか。今までは監査をする側で、勝手がわかっていますので。あとは、難しい会計処理の相談がまっさきに舞い込むなど、会計に関する情報が集まりやすく、社内からの信頼の厚さを実感できる」ことだという。一方では、「会計士で会計知識があるからといって頭でっかちにならずに、周りの方々と協調しながら仕事する姿勢は忘れないようにしています」と自戒の念を忘れない。

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