- 公認会計士 30代 スタッフ
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profile 30歳の公認会計士の男性。監査法人を辞め、事業会社に転職したものの、また監査の道に戻ることを考えている。その際にパブリックセクターの監査をすることを選んだ場合、その後のキャリア形成について知りたがっている。
- Q
- 【パブリックセクターの監査。その後のキャリア形成は?】
30歳の公認会計士の男性です。大学卒業の2年後に公認会計士試験に合格、中堅監査法人で4年間の勤務のあと(インチャージ経験なし)、上場企業の管理部門(経理・総務)に転職して半年です。
仕事も覚えたところですが、ふたたび監査の仕事に戻りたくなってきました。興味があるのはパブリックセクターの監査になりますので、それができる監査法人を探そうと思っています。
一方で、この分野を選んだ場合、その特殊性からその後のキャリアアップが難しいのではないかという心配をしています。この道を選んだ場合、どのようなキャリア形成が可能か教えてください。
また短期離職をすることになりますが、監査法人の面接で印象が悪いかどうかもあわせて教えてください。
- A
- まず短期離職についてですが、「上場企業の管理部門で働いてみたのですがミスマッチだと感じ、やはり自分は専門家としての立場でおこなうような、監査やアドバイザリーの仕事が向いていると思いました」というような理由があれば、採用の際にそこまで問題視されるようなことはないと思います。
ご質問者様としては、監査と管理部門の両方を経験して、やはり監査がいいと判断したのですから、それについて理由をきちんとお話しましょう。
次にパブリックセクターの監査部門でのキャリア形成ですが、何か目標があってこの分野を目指したいと思っていらっしゃるのでしょうか。
「いずれ公益法人へ転職したい」「パブリックセクター向けのコンサルティングを行いたい」などの明確な目標があるのであれば、キャリアの選択としては非常にいいと思います。
しかしパブリックセクター関係の求人は非常に少ないため、もしそうでない場合は、一般事業会社を担当する監査に転職した方が、その後の選択肢はより多くなると思います。もし独立開業などを考えているのでしたら、やはり一般事業会社がクライアントになる可能性が高いですし、せっかくの専門性を活かすことができないかもしれません。
そのあたりを踏まえてご自身の今後のキャリアを今一度検討し、納得したうえで転職活動をするのがいいと思います。