- 公認会計士試験 短答式合格 20代
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profile 中堅メーカーの経理部で働きながら、公認会計士試験の勉強を続けている26歳男性。大手監査法人を経験せずに、いきなり中小の監査法人に入るメリットとデメリットは、どういったことになるか知りたがっている。
- Q
- 中堅メーカーの経理部で働きながら、公認会計士試験の勉強を続けている26歳男性です。学生時代から勉強はスタートしており、短答式にはすでに合格しています。
論文式合格後はBIG4などの大手監査法人に入るのが通常かと思うのですが、先日、中堅規模の監査法人のパートナーのお話を聞く機会がありました。
その影響もありますが、より早くに活躍できるのは大手よりも中堅規模の監査法人ではないかという気がしてきました。わたしはすでに26歳になっており、大学卒業と同時に大手監査法人に入った方々にはすでに3年の遅れをとっているということも自覚しています。
大手監査法人を経験せずに、いきなり中小の監査法人に入るメリットとデメリットは、どういったことになるか教えてください。
- A
- 今は中堅規模の監査法人でも海外のメンバーファームと提携していたり、国際的なクライアントを持つ場合も多く、入社してから扱う案件の規模に大手と大きな隔たりがあるということはないかもしれません。
大手監査法人のメリットは、やはり事務所内でのノウハウの蓄積量や、仕事をする際のインフラの質の高さなどにあるのではないでしょうか。
自分が初めて扱う案件だとしても、以前の事例などのノウハウがあり、それを参考にしながら仕事を進めることができるのは、やはり経験が少ない時期には有難いものだと思います。
一方、中堅監査法人のメリットとしては、全体の人数が少ない中で大手監査法人と同様のクオリティで監査を行うため、ひとりひとりの責任も大きく、より早く多くの経験を積めるということでしょうか。キャリア的にも、たくさんの業務をこなすことで評価される機会も多いため、大手に比べると早くパートナーに昇格したりもします。
また中小監査法人は、よくも悪くも代表の考えが働き方にも大きく影響します。例えば「在宅メイン、自宅近くのクライアントを多く担当」など、かなり業務内容に配慮してくれることもありますが、自分と相性が悪い場合は仕事がしづらい可能性もありますので、転職時には見極めが大切です。
大手監査法人の場合、案件ごとにメンバーが違いますので、様々な仕事の仕方を学ぶことができますが、監査法人の規模が小さくなるにつれだいたい同じメンバーでの仕事になります。それを気心が知れていて安心できると考えるかどうかは、その人次第ではないでしょうか。
中小監査法人から大手監査法人に転職する事例もたくさんありますので、最初の選択で大手を選ばなければならないということはありません。まずはご自身に合う法人を見つけるために、エージェントなどにご相談いただくといいのではないでしょうか。