USCPA 20代
profile 大手メーカーで営業として働きながらUSCPAを取得した29歳の男性。監査法人への転職が難しい場合、USCPAの資格を活かすのはどのような仕事があるか知りたがっている。
Q
大手メーカーで営業として働く29歳の男性です。監査に興味を持ち、英語力も身につくと思い、3年かけてUSCPAを取得しました。

20代のうちなら転職可能かと思っていたのに、大手、中堅の監査法人はことごとく不合格。なかなか書類選考を通過できません。コロナの影響もあり市況が変わったのでしょうか。もうすぐ30歳になるので焦っています。

監査法人での監査が難しい場合でも、このまま営業の仕事を続けるより、早い段階で転職し会計分野の経験を積みたいと思っています。とはいえ、監査法人以外は考えてなかったので、USCPAを活かすには他にどのような仕事があるのか分からないので、教えて下さい。
 
A

USCPA取得おめでとうございます。おっしゃるようにコロナの影響があることは否定できませんが、監査法人をはじめプロフェッショナルファームの採用は、歴史的に外的要因に多くの影響を受けてきています。合格年度によってその門が狭くなったり広くなったりすることはある意味仕方のない部分はあります。その歴史の中で、残念ながら合格年度には監査法人に入所できなかったものの、数年後に希望を叶えた方の事例を交えて3つのお話しさせていただきます。

case 中小規模の監査法人を経て大手監査法人に転職する

小規模な監査法人は人材の採用に苦労している法人も多く、採用の間口は大手に比べて広く開けていることがあります。実際に監査の経験を積みつつ、大手の採用が活発になるタイミングを待つというのが一つ目のルートになります。ただ、中小規模の監査法人では語学を活かせるようなクライアントがあるかどうかは大きく分かれますので、日本の公認会計士に比べると選択肢は少なくなってしまうかもしれません。

case2  企業での経理業務を経験して監査法人に転職する

経理であればどこでも良いかというとそうではなく、あくまでも上場、もしくは上場準備中の企業、会社法監査など、監査法人による監査を受けるような企業での経験が求められます。中小監査法人に比べると語学力を高く評価される企業も多いと思いますので、現実的には一番実現しやすいルートかもしれません。

case3 税理士法人や会計事務所を経て監査法人に転職する

こちらについては、監査法人への転職可能性は他のルートに比べて落ちてしまうかもしれません。この場合、自身が担当するクライアントに監査法人による監査を受ける企業があるかどうかが重要になります。法人としてそういったクライアントを持っていたとしても、実際に自分がその企業を担当できるかどうかは別問題なので、そういった意味で他に比べると監査法人への可能性が落ちてしまいます。大手の上場企業を担当している税理士法人に入所するのは、それはそれでハードルも高いため、上場準備企業の支援に強いことを謳っているような法人を選ぶと良いかもしれません。

当然他のルートを経て監査法人に転職された方もいらっしゃいますが、ほとんどは上記3ルートのいずれかになると思いますので、今後の活動の参考にしていただければと思います。

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