- 公認会計士試験 論文式合格・会計士補 20代 スタッフ
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profile 27歳、男性。中堅監査法人で働く論文式試験合格者。
- Q
- 中堅の監査法人で働く27歳の試験合格者の男性です。今後、監査の場面にAIが導入されていくという話を聞きます。
大手を中心にその流れは避けられないと思いますが、この先、いまは手作業でやっているものが徐々に省力化されていくことになるかと思います。その結果として、現在は抜き出しのサンプルチェックという形でやっている試査の件数が劇的に増え、より少ない人数でより精度が高く多くの仕事ができるようになると想像しています。
これが何年後になるかわかりませんが、そうなった場合、監査法人で働く会計士の人数は現在とどう変わるのか、会計分野で働く人の流れ(監査法人をやめて民間企業に人が流れるのか、はたまた最初から監査法人に行かない会計士が増えるのか)がどうなるのか、転職エージェントとして想定していることを教えてください。
- A
- ご質問内容と状況は異なりますが、2006年から2008年まで3,000人を超える方々が公認会計士試験合格者となり、監査法人の求人数を大きく超えていた時期にも、「公認会計士試験に合格した以上、最初は監査法人からキャリアをスタートしたい。」と考えた方が圧倒的多数でした。
仮にAIの導入により監査法人の擁する公認会計士の人数が減ったとしても、合格者の方については監査法人に入所したいと考える方が中心となる状況は変わらないのではないかと思います。
一方で、監査法人以外の組織で活躍する公認会計士の数はこの10年で大きく増えています。そうした先人の活躍で、世の中の公認会計士に対する評価は高まりを見せ、公認会計士を求める求人は確実に増えています。恐らくAIが導入されることとは関係なく、公認会計士の働き方自体が多様化する傾向にあり、それは今後も続いていくと思います。