公認会計士 30代
profile 34歳、公認会計士。地元へのUターンを念頭に、今後のキャリアについて検討中。
Q
現在、Big4で働く34歳の公認会計士です。山陰地方(鳥取県)の出身で、
大学から上京し、そのまま東京で就職しました。親も歳を取ってきたことから、
40歳になる前には実家に戻ろうと思っています。

そもそも地元には上場企業は数えるほどしかないこともあり、今働いている
法人の支社は実家のある県にはありません。わたしのように地方で生活を
していくと決断をした場合、会計士としてのスキルを活かせる求人には
どのようなものがありますでしょうか。

税理士事務所を開業するといった選択肢が一番現実的なのでしょうか。
 
A
地方へUターンをされる公認会計士の方が「地元で税理士として開業」されるというお話をたしかによく耳にします。

ただし、クライアントになる企業は中小零細企業がメインとなることが多いため、必ずしもそれまでのスキルや知識が活かせるわけではないのが実情かと思います。

当然公認会計士としてのキャリアや知識を活かして事業会社に転職をされる場合は、上場企業や上場準備企業へ転職される方が大多数となります。ただ、おっしゃるようにそのような企業の多くは大都市圏に集中しており、数少ない対象企業の中で求人が顕在化しているという状況は非常に稀なため、転職活動にも閉塞感をお感じなのだと思います。

その状況でおすすめの選択肢があるとすれば、上場企業の子会社や製造拠点を視野に入れることかと思います。上場企業においては経理の方がローテーションで国内外の製造拠点へ異動することも頻繁にありますが、数年で帰任するなど、高度な会計知識を持った方が工場に定着することは少ないのではないかと思います。

一方で、原価計算や工場の管理会計など、企業側には一定の業務ニーズがあります。地元で募集をかけてもなかなか高度な会計知識を持った方の応募は期待できず、都市圏で募集をかけても地方求人は応募が集まらない傾向もあるため、採用したいけどできていないという企業は意外と多くあるのではないかと思います

つまり企業側も、地方で公認会計士の方を採用できるとは思っていないとすれば、具体的な求人にはなっていないとも考えられます。このような場合は、弊社エージェントから地方に拠点を持つ企業に提案をするといった活動も有効かと思います。よろしければご相談ください。 

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