- 公認会計士試験 論文式合格・会計士補 30代
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profile 33歳、男性。公認会計士を目指し、会社を辞めて勉強に専念。この度、論文式試験に合格し再就職を考えている。
- Q
- 33歳の男性です。大学卒業後、一部上場の製造業経理部で7年間働いていました。
監査法人対応の担当となったことで「監査」という仕事に興味を覚えました。これをきっかけに
公認会計士試験の勉強を始め、2年前には仕事を辞め試験勉強に専念。この度やっと論文式
試験に合格することができました。
スタートが遅かったため、20代の早い段階で試験に合格し大手監査法人に入所した方々は、
わたしと同年齢ではすでにある程度のポジションにいると思われます。
監査の仕事に携わりたいと考えていますが、今から監査法人に入所した場合、年次とともにある程度の
ポジションまで進めるものなのでしょうか。やりたい仕事は優先したい一方で、今後の年収も気になります。
以前の勤め先では30歳で年収650万円ほど貰っており、入社年次とともに上がっていったことを踏まえると、
生涯年収でそれを下回ることはないようにしたいと思っています。
まとめますと、早くに監査人として一人前になりたいと思う一方、生涯年収も気になっているということになります。
わたしのような場合は、最初から年収ベースが高いと思われる大手監査法人を選ぶのがよいか、中小の監査
法人でガムシャラに働きポジションをあげていくのがよいか、どちらを選ぶべきでしょうか。
- A
- 論文式試験合格おめでとうございます。少し誤解があるとすれば、大手が極端に年収ベースが高いということもなく、中小の監査法人が大手に比べて労働時間が長い(ガムシャラの意図は長時間労働と解釈致しました)ということもありません。
もちろん個々の法人の比較で大手よりも極端に年収水準の低い法人もあるでしょうし、極端に労働時間が長い中小の監査法人があるかもしれません。大手と中小法人で一番の差は監査クライアントの「規模」や「社数」にあると思います。
やはり日本を代表する上場企業は大手監査法人が担当していることが多いですし、その結果アドバイザリー業務などにも繋がりやすいのだと思います。こういった企業の監査を経験したいのであれば、大手に入社した方が関与の出来る可能性は大きく上がると思います。
パートナーなど上のポジションが目指せるかどうかは資質や評価などにもよるので何とも申し上げられませんが、大手よりも中小規模の方が短い年数でパートナーになる方もいらっしゃるので、その点を魅力と感じて中小法人を選ぶ方も多くいらっしゃいます。
最終的にはご自身がどういった志向で何を重視されたいかによって、大手と中小のどちらをお薦めするかは変わってきます。