2017年11月20日
政府・与党は11月2日、「2018年度与党税制改正大綱」を12月14日に決定したようです。下記に論点をまとめます。
与党の税制調査会が2018年度税制改正に向けた議論を本格化
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2018年度与党税制改正大綱を決定
2018年税制改正の全体的な流れとして、欧米の法人税率の大幅な減税に対抗して、法人税は減税の一方、消費税及び富裕層を中心とした所得税、相続税、贈与税等個人に係わる税金については増税の傾向にあります。
富裕層の多くが税率の高い日本での課税を逃れるために、タックスヘイブンなど海外に資産を置いたり、海外に移住したりする者が増加しています。一方で「パナマ文書」、「パラダイス文書」の公開やBEPS(税源浸食と利益移転)プロジェクトの進展など、富裕層の国際的な租税回避行為に対して、各国が連携して課税を強化しようとしています。
今後も当面は企業を含めた富裕層の合法的な課税逃れに対して、課税当局の国際的な課税強化というイタチごっこが続くでしょう。