30代
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はじめての転職を考える31歳の男性。転職後にすぐ離職してしまう人は、転職前に確認したはずの「どういった点が合わずに辞めてしまうのか」知りたがっている。

Q

【短期期間で離職してしまう人に傾向はある?】

 

中小企業の経理部で働く31歳の男性です。この度、転職を考えています。

給料、仕事、職場環境など、自分の希望に合ったところを選ぶつもりですが、初めての転職ということもあり、慎重になっています。

 

すぐ辞めたいと思って転職する人はいないと思うのですが、転職して半年以内という短期間のうちに離職してしまう方も一定数いると聞きます。

 

転職エージェントとして、長年、転職する人に関わっていて、短期間のうちに離職してしまう人の傾向があれば教えてください。

もしそういった傾向がないのであれば、転職前に確認したはずの「どういった点が合わずに辞めてしまうのか」も、多い事例があればあわせて教えてください。

A

長年、エージェントとして転職者のお手伝いをさせていただいておりますが、短期間のうちに離職してしまう方は全体の10%以下ではないでしょうか。

 

そういった方の傾向ですが、2つあります。

一つ目は、目指す目標がなく、今の環境に留まりたくないという気持ちだけで転職を決めてしまった方。

二つ目は自分にとっての優先事項が固まっていないまま、転職してしまった方でしょうか。

 

どちらも根本的な原因は、「あなたにとって譲れない条件は何か」というのをきちんと自分で理解していなかったことです。

 

仕事も人間関係と同様に、完璧に自分の条件に合うものはありません。

 

しかし、「経理で連結決算のスキルを身につけたい」という目標を持って転職した場合、まずは何よりもその目的を叶えることが最重要で、その他のことで気になる部分があったとしても、優先度は低いと感じるでしょう。そこを理解していないと、すべての条件を並列でとらえることになり、何か気になることがあった時に早期離職を選ぶ結果となってしまうのです。

 

就業規則や福利厚生なども、それがあなたにとって非常に重要なことだった場合、納得いくまで確認しましょう。例えば「残業時間が少ない」ことがとても重要な条件であるのに、面接などで遠慮して聞かないことも、ミスマッチを起こす大きな原因になります。

 

転職の前に、まずはあなたがどんなキャリアを築きたいのか。次に働く上で譲れないと思う条件を自分で明確にしましょう。これらを軸に転職活動を行えば、せっかく転職したのに早期離職するといった事態は避けられると思います。

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