30代
profile 中小企業(非上場)の経理部で決算を担当する32歳の男。将来的に簿記1級を取得したとして、それによって広がるキャリアについて知りたいと思っている。 
Q
中小企業(非上場)の経理部で決算を担当する32歳の男性です。現在の保有資格は簿記2級のみです。

年収を上げる転職をしたいのですが、現在のところの自分は特に学歴もよくなく、経理としてもとりわけスキルフルなわけではありません。

将来的にメリットがあるなら簿記1級の取得を考えていますが、転職の際によりよい求人を受けられる、会計コンサルなどを受けられるなど、具体的なメリットがあれば教えてください。
 
A
現在弊社に寄せられる求人の中で比較的年収水準が高いと言われるような求人に関してですが、応募をする上で求められる要件の中で一番多いのは資格よりも経験となります。

ご質問の中に会計コンサルというキーワードが出てきておりますが、公認会計士や税理士などの有資格者を対象とした監査・税務・コンサルティングなどの領域も当然年収水準は高いのですが、あまり日商簿記1級を対象とした求人は見かけません。資格取得により年収を上げたいとお考えであれば、公認会計士や税理士といった難関資格を目指すことが必要になってくるかと思います。

また、外資系企業は日系企業よりも年収水準が高い傾向にありますので、英語力を向上させることで外資系企業の応募要件を満たしやすくなるのではないかと思います。

こちらもスコアや資格よりも実務での語学使用経験を問われることが多く、TOEICスコアとしては750~800点ぐらいが一つの目安になります。

このように日商簿記1級は比較的難易度が高い割には、転職のしやすさや雇用条件といった形での手応えは感じにくいかもしれません。

なかなか短期間で合格は難しい資格ですが、勉強に一定の時間を割くよりも上場企業での経理経験を積むことなど、市場価値を上げるために一度転職を検討し、実際に実務経験を積んだ方が有意義な時間の使い方になるかもしれません。

現在の年収水準も存じ上げませんので的確なアドバイスはできませんが、一度エージェントにご相談をいただければ、より具体的なアドバイスをさせていただけるのではないかと思います。よろしければご検討ください。 

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