- 40代
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profile 中小企業の経理部で働く40歳の男性。求人票の採用予定人数のところの記載に関する質問。「1名募集」と「若干名募集」とでは、企業側の採用意欲の差があるのかを知りたいと思っている。
- Q
- 中小企業の経理部で働く40歳の男性です。求人を見ていると、採用予定人数のところで「1名」という記載のものもあれば、「若干名」はたまた「3名以上」といった記載も見かけます。
採用予定1名よりは、それより多い人数を募集しているところの方が受かる確率は高いと考えてよいのでしょうか。
一方で、若干名の募集している企業は「いい人がいれば採用する」というスタンスの元、常に求人をオープンにしているだけで、なんのための増員なのかが明確な1名だけ募集している企業の方が、逆に採用には積極的なのではないかという気がします。真相はどうなのでしょうか。
- A
- 企業の採用意欲は緊急度に大きく関わるのですが、緊急度と募集人数には因果関係が乏しく、1名募集だから明確な募集理由があるとか、若干名の場合は常に募集をオープンにしているというわけではないので注意が必要です。募集は期限の観点から主に①「短期」、②「長期」、③「無期」の3つに分けられると思います。
① 短期まず短期についてですが、主に欠員募集をする場合が想定されます。本当に短い場合は数日以内の入社を期待されることもありますが、主に募集開始から2~3か月の間に入社を期待しているという募集になります。② 長期長期というのは体制強化などの募集が想定されます。特に足元の業務に関して戦力として期待されているわけではなく、今年度中など、1年ぐらいの間に入社を期待しているような募集になります。③ 無期無期というのは要件を満たさない場合は採用できなくても良いといった、ピンポイントのスキルや経験、資格などを求めるような募集に多くみられます。
短期のように期限が決まっている求人については、当初の応募要件で母集団が形成できない場合、採用期限が近づくにつれ、企業側が応募要件を緩めるようなことも散見されます。
こういった意味では採用の緊急度が高く、採用期限が短期であればあるほど企業が選考ハードルを下げる可能性が高くなります。また、複数名募集だった場合には、1名だけは期限を決めて何としても採用にこぎつけたいが、2人目以降は要件を高めに設定して厳しく選考を進める、ということもあります。
このように募集人数から受かりやすさを推測することは難しいですが、募集背景などが分かると、企業がどの程度の緊急度と採用期限で採用を進めているのかを知ることができます。緊急度と採用期限が分かれば、選考ハードルが下がる可能性を推測できると思います。