20代
profile 大手企業の経理部で働く28歳の男性。「なるべく早く、どこでも通用する経理パーソンとしてのスキルの習得」するには、大手企業、経理シェアード会社、中小企業のどこがいいのか知りたがっている。
Q
大手企業の経理部で働く28歳の男性です。現在入社5年目になりますが、いまだ部内での業務ローテーションはありません。担当は売掛金の管理なので、その経験しかありません。経理パーソンとして一通りの業務を経験するのに、いったいあと何年かかるのか気が遠くなります。

先日、WEBを見ていたところ、大手企業の経理シェアード会社の求人を見つけました。シェアード会社ですと、色々な業務を経験できそうなイメージがあります。

「なるべく早く、どこでも通用する経理パーソンとしてのスキルの習得」という側面で考えた場合、現在の環境、経理シェアード会社、規模の小さい企業の経理部の3つのうち、どれがよいと思いますか。
 
A
質問者様がおっしゃられる「一通りの業務」というのがどこまでの業務を想定されていらっしゃるのかにもよりますが、上場企業における外部開示、連結決算なども含めた業務を想定してお話をさせてきます。

経理部門の人数が5人であっても50人であっても、上場企業であれば有価証券報告書の作成が必要となりますし、連結子会社があれば連結決算が必要となります。当然人数が少ない組織の方が一人当たりでカバーする業務の範囲が広くなりますし、人数が多くなればそれだけ役割を細分化される傾向にあると思います。

これを踏まえ「短期間に多くの経験を積む」という観点で申し上げると、規模の小さな企業で経験されることが一番希望を叶えやすいのではないかと思います。シェアードサービスの企業については、連結子会社の経理も一括して受託していることが多く、そのため経理部員の人数が多くなっているケースがほとんどです。子会社を数社担当して決算までの一連の業務を経験することができるという点では幅広い経験が積めるのですが、上場企業特有の外部開示や連結決算という業務については、やはり一部の方が担当していることが多く、その経験を積む機会という意味では大企業の経理部と同じような位置づけになってしまうのではないかと思います。

いずれにしても「何年ぐらいかけてどのような業務を任せていきたいと思っているのか」など、企業側の期待については面接時にしっかりと確認していただければ、大きなギャップは生まれないのではないかと思います。

 

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