- 30代
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profile 中小企業の経理部で働く30歳の男性。会社の経営状況がかんばしくなく、会社が倒産するのであれば早めに転職活動を始めたいので、企業が倒産に至る兆候のようなものがあれば知りたいと思っている。
- Q
- 100人規模のメーカーの経理部で決算を担当している30歳の男性。昨年より売上がかんばしくなく、経理部の部長と資金の担当者が頻繁に銀行に行っているのを目にします。昨年度の売上は一昨年対比で2桁ダウンですが、ギリギリ赤字にはなっていません。
会社が倒産するのであれば早めに転職活動を始めたいと思うので、企業が倒産に至る兆候のようなものがあれば教えてください。帝国データバンクのWEBサイトで、自分の会社を検索にかけてみましたが無料で見られる範囲ですと、目ぼしい情報はありませんでした。
- A
- 経理部にいらっしゃるので、当然他の部署の方よりもキャッシュフローが分かるのではないかと思いますし、前期比で落ちたとは言え利益が出せているのであれば、そこまで気にしすぎる必要は無いのではないかと思います。
その上で、一般的にいわれることかもしれませんが、役員や部長級などが退職したり転職したりする場合は危険なシグナルかもしれません。実際に経理がキャッシュフローを認識するよりも前に、大口の取引先が取引を打ち切ろうとしていることや、このままでは仕入が継続できなくなる可能性があるなど、事業運営に黄色や赤信号が灯っている状況を察知できる立場にいる方達の去就はチェックしておいた方が良いかもしれません。
一方で弊社に登録に来られる方の中には、会社清算の処理はなかなか経験できるわけでもないため、経験のためにも最後まで会社に残って残務を片付けました、とおっしゃる方もいます。倒産の経験自体を高く評価されることはありませんが、そこに至る過程で会社清算に必要な手続きや法律関係のポイントを押さえながら経理の枠を超えた仕事の仕方をされていたことが評価されることはあります。
あまり見切り発車的に転職をすることで、いたずらに転職回数を増やさないように注意してください。