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profile 上場企業の経理部で働く25歳男性。経理で働く上での、モチベーション維持の方法で悩んでいる。
- Q
- 上場企業で決算を担当する25歳の男性です。大学卒業後、いまの会社で働いてきて3年目ですがやっと経理の仕事にも慣れてきたところです。
さいきん思うのは、経理という仕事の特性上なのか「すべて完璧にこなして、あたり前。完璧にやったところで評価はゼロ」ということです。間違えるたびに、評価を落としていく形になるのはしんどく、モチベーションの維持が難しいです。
もっと年次が上がり経験を積んで決算をとりまとめる立場になれば、会社内の他部門へ経理部門としてのコメントをするなど、経理としてのやりがいを感じられるのかもしれませんが、いかんせんまだまだずっと先のことなのでしょう。
正しい経理処理をすることで社内の他部門に役立っていることや、投資の判断をする投資家の役立っていることはわかるのですが、どれも間接的な事象で、なかなか自分自身のやりがいを感じるまではいけないのが実情です。
「経理の業務を完璧にこなして評価ゼロ、プラスアルファで何かしなくては評価にならない」というのは、いま働いている会社の評価の仕組み上のまずさなのでしょうか。それとも経理パーソンとしてプラスアルファの価値を考え出せないわたしの方の問題なのでしょうか。
まずは、できる範囲で決算業務の早期化など、経理スキームの改善などを提案してみてはという案もあるかと思いますが、わが社ではすでにその辺は最適化されているように思います。
- A
- 会社が何を評価の対象とするのかは、「会社が社員にどのような人材を目指して欲しいのか」というメッセージだと思います。まずは「どうしたら評価されるか」ではなく「目指して欲しいと思われている姿」から、例をあげて考えてみましょう。
① 二重チェック、三重チェックをしながらミスを可能な限り発生させない人材② ミスが起こることを前提としつつ、どうしたらミスを減らせるか仕組を考えられる人材③ ミスが起こることを前提としつつ、ミスを自己完結で解決できる人材④ ミスが起こることを前提としつつ、必ず上司に対応を仰ぎながら進められる人材このように期待していることが違うので、恐らくそれが評価項目の違いにも表れると思います。
まずは質問者様の上司が質問者様に何を期待していて、どのような人材を目指して欲しいと思っているのかをしっかり確認してみてください。その姿と自身が目指したい姿にギャップがあるとすれば、恐らくこの先もご自身の望む評価を受けることはできずに、フラストレーションが溜まってしまうのではないかと思います。
もしかするとその話を聞いたことで期待に応えるべく、自身の目指したい姿自体が変わるかもしれません。いずれにしても上司(会社)の期待と自身の方向性を一致させることは非常に重要です。万が一ギャップが埋められない場合は、転職により解決するというのも一つではないかと思います。