- 日商簿記 20代
-
profile 上場企業の経理部で働く28歳男性。いま働いている企業の経理部内での課による格付け問題(財務課の方が経理課よりも序列として上)が、どこの企業でも一般的なのかどうか知りたいと思っている。
- Q
- 上場企業の経理部で働く28歳の男性です。わが社の経理部は決算や日常業務を行う経理課と財務課に分かれており、わたしは経理課に所属しています。
財務課は出身大学(旧帝大クラス、早慶)で選別された経理部内でのエリートが精鋭されており、経理課内での担当替えはあるものの、経理課から財務課への異動はほぼありません。
将来的に財務の仕事をしたいと考えているのですが、いま働いている会社ではなかなかチャンスが巡って来なさそうなので、転職も視野に入れ始めました。
質問したいことは2点あります。どこの企業の経理部でもわが社のように、決算や日常経理よりも財務の方が上位の仕事として位置づけられているのか、また決算の経験しかない者が転職で財務のポジションに就くことができるのかを教えてください。
- A
- 実際に各社の内部で仕事をしている訳ではないため個々の実態は分かりませんが、わたしの知る限りは「経理よりも財務の方が上位」というような価値観は無いと思います。
細かい話をすれば、財務部長が経理部長の数年先輩だったなどの理由で経理部長は財務部長に頭が上がらない、といった事情があるかもしれません。ただ、これは逆のケースも起こり得ます。他にも財務という業務の性格上、中途採用では金融機関出身の方を採用することも多いのですが、金融機関の年収水準が比較的高いこともあり、財務部門は他の部門よりも平均年収が高い、という現象が起こるかもしれません。もちろん、だから仕事として上位という訳ではありません。
後半のご質問ですが、財務部門で経理出身の方を求める場合も多くあります。財務の役割としては「お金」に関わる業務を幅広く扱っており、その業務は日々の資金繰りの調整から銀行折衝、資金調達、資金運用など、多岐にわたります。
募集企業が何を重視するかはケースバイケースですが、売掛金の消し込み、支払い、資金繰り表の作成など、経理として何気なくおこなっている業務が他の企業では財務部の業務範囲の場合もありますので、当然経理から財務への転職は他職種に比べて相性がよいと思います。