- 30代
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profile 32歳、男性。印刷会社の経理部に勤務。残業の多さに辟易としている。
- Q
- 上場の印刷会社経理部で働く32歳の男性です。定期ものの雑誌以外は、つくるものが1点ごとに違うという業種の特徴なのかわかりませんが、とにかく毎月の仕訳やら確認することやらの作業量が多く、残業につぐ残業の毎日です。
転職後も経理の仕事をしたいと考えていますが、そこまで残業時間が多くない(月20~30時間ほど)企業を希望しています。
業種によって、残業時間の多い少ないはあるのでしょうか。業種ではなく、企業によるところの方が大きいのでしょうか。お教えください。
- A
- もちろん業種や会社規模によって取引の量や複雑さが異なりますので、経理的な負荷は変わってくるでしょう。ただ、問題の本質はそこではないと思います。
印刷会社Aは適正経理人員が5人、IT企業Bは適正経理人員が3人だったとして、それぞれA社が6人、B社が2人で経理をおこなっていればA社に残業は発生しないでしょうし、B社はかなり負荷がかかるはずです。
逆にA社が4人、B社が4人であれば状況は逆転します。経営陣や部門長の価値観として、「経理なんだから残業はして当たり前」と思っているのか、「できる限り残業が発生しないような人員やシステムの体制構築が必要」と思っているのか、この辺りの社風や風土が一番重要になります。上司や役員の面接で、残業に対する考えを聞いてみることが一番効果的かと思います。
一方で、「残業についての質問を面接でしてもよいのか?」という不安を持たれるかもしれません。この質問をしたことで落とされてしまう企業があるとすれば、恐らくは残業を是とする企業なので、その方が質問者様にとってもよい結果といえるのではないでしょうか。
「経理なので、月末や決算時は○時間程度の残業は当たり前だとは思っているのですが…」という前置きがあれば、具体的な残業時間に関する許容範囲なども自然と擦り合わせられるので、効果的な質問かと思います。