- 税理士試験科目合格 40代
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profile 40歳、男性。税理士事務所勤務。転職をする上で、どのような選択肢があるか知りたいと思っている。
- Q
- 税理士事務所に勤務する40歳の男性です。この年齢ですが思うところがあり転職をしようと考えています。
業務としては、中小企業の法人税申告書の作成補助や巡回監査を中心にやってきました。なお税理士試験は3科目に合格しています。
わたしのようなものが転職する場合、どのくらいの規模の企業のどのような部門がフィットするのか、お勧めはありますでしょうか。「無難なコース」と「少しチャレンジングなコース」の2つを教えてください。
なるべくもう税理士事務所には行きたくありませんので、それは最後の選択肢にしてください。
- A
- ご質問のなかの「思うところがあり」という部分で、何が転職を考えられたきっかけなのかによって、お勧めの職場が変わります。状況の想像がつく範囲内で、現実的なお話をさせていただきます。
まず、43歳という年齢を考えると、仮に大学を卒業して就職したとすれば、20年ほどのキャリアを積んでいることになります。一般的な事業会社であれば、課長ぐらいのポジションとなり、数名のマネジメントを任されている年代ではないかと思います。
年齢で採否を決める訳ではありませんが、年齢に見合った経験値としてはこの程度の経験は期待されることが多くなると思います。そこで、これまでのご経験を踏まえ、【無難(転職可能性が高い)条件】と、そうではない【チャレンジ条件】を考察したいと思います。
1 上場か非上場か
会社が上場している(上場準備を含む)か否かで、経理部内で行う業務の内容が異なりますが、中小企業を担当されているとのことで、上場企業はチャレンジ、非上場企業は無難となります。非上場企業の中でも親会社が上場している場合や、連結子会社があるような企業は若干チャレンジになります。
2 税務について
税務については、全てを外部の税理士に依頼している企業と、一部もしくは全部を社内で行っている企業があります。ご経験が活かせる度合で考えると、社内で申告書の作成までを行っている企業は無難、そうでなければチャレンジになると思います。また、会社規模については現在担当されているようなクライアントと同程度の規模の企業は無難、それより大きくなるとチャレンジになります。
他にも税理士事務所で働いていた方が、顧問先の社長に引き抜かれる形で転職をしたというお話も比較的よく聞きますので、これまで税理士事務所にお願いしていた税務の仕事を社内で完結したいというニーズがある企業にとっては、質問者様のような方は魅力的な人材になると思います。