予算・実績管理の仕事内容
どんなお仕事なの?
皆さんの中には色々な目標を持って日々努力されている方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、今現在その目標はどれ位達成できていますか?
目標が大きければ、それだけその達成のためにはそこに至るまでの過程が重要になります。
例えば難関資格にチャレンジしているのであれば、一夜漬けの勉強ではもちろんダメで計画的に学習を進めていかなければ合格という目標には到底たどり着くことは出来ません。
そして長丁場となるその学習の中で重要になるのが進捗管理です。
試験の半年前までには参考書をここまで進め、3ヶ月前には過去問を解きはじめ...、など学習計画をしっかり立てた上でそれを着実に実行していき、そしてもし何らかのトラブルなどで計画に狂いが出たらそれをカバーするために計画を組みなおす、といった一連の取り組みによってようやく資格取得という目標が達成できるのです。
会社でも毎年「売上高○○億円」「営業利益△億円」といったような目標を立て、それを達成するために様々な活動をしていく訳ですが、やはりその進捗をしっかり管理していかなければ目標達成は覚束ないものとなってしまいます。
予算・実績管理のお仕事では、当初立てられていた目標である「予算」と実際の結果である「実績」とを比較・分析し、もし「予算」が達成できていないのであればどこに問題があるのかを洗い出し、その問題の解決策を作成・実行していきます。
具体的には、月次・四半期といった決算のタイミングで出された「実績」を元に、「予算」との差異を分析、進捗状況や問題の解決策を各部門や経営層へフィードバックし、最終的な年次での「予算」達成のための改善案を練っていくことになります。
どんなスキルが必要?
知識としてはいわゆる「管理会計」に関するものが必要になります。日商簿記2級の工業簿記で「管理会計」のベースとなる内容を学びますので、その知識などを生かすことができるでしょう。
また、より重要となるのが社内の各部門とのやり取りを円滑に行うためのコミュニケーション能力です。さらにこの「予算」の達成状況については経営層の最も関心のある所でもあり、経営層に対する説明力も高い次元で求められます。
仕事のやりがい、厳しさなどは?
「予算」は会社の成長にとって最も重要な目標ですが、何の管理もせずにそのままにしておいてはただの「絵に描いた餅」です。予算・実績管理の担当者は、「実績」が振るわず「予算」が達成できない部門に対して問題を指摘するなど、「予算」達成については常に厳しい態度で社内の人々に接していかなければなりません。
そのため社内ではある意味「嫌われ者」という立場になってしまうかもしれませんが、「予算」が見事達成された時の喜びはその分大きなものとなります。また「予算」が達成できればそれだけ経営層からの信頼も厚くなりますので、社内で地位を高めていくという点でも有利な立場であるといえます。
次のステップは?
今度は「予算」それ自体を作っていく「予算策定作業」のお仕事が次のステップに相応しいでしょう。実際に「予算」を管理し改善案を考えてきた経験は、現実的でかつ会社を成長につながっていく「予算」の策定に大いに生かすことができます。