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減価償却手続きの仕事内容

どんなお仕事なの?

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会社が活動していくためには何が必要でしょうか?
よくいわれるのが「ヒト・モノ・カネ」の3つです。
「ヒト」は会社で働く経営者・従業員であり、「カネ」はそのまま現金や預金のことです。

そして「モノ」ですが、これには非常に多くの種類があります。会社のオフィスをイメージして頂くとおわかりになるかと思いますが、そこにはたくさんのデスクやイスがあってそれぞれのデスクの上にはパソコン・電話機があり、オフィス全体を見渡すとキャビネットが並べられ、もちろん照明や冷暖房の設備があり、そもそもオフィスの入っている建物自体もまさに典型的な「モノ」です。
この他にも営業用の車やメーカーであれば工場には機械もあるでしょうし、また目に見えない権利(特許権や商標権など)も会社に必要な「モノ」とされています。

簿記を学習された方であればご存知でしょうが、この「モノ」の中でも金額が大きく長期間使用する「モノ」を「固定資産」といい、それを購入したり作ったりした時点ではそのために支払った金額を「費用」とすることが出来ず「資産」に計上することになっています。

そしてその「資産」に計上した金額はその「固定資産」を使用する年数にわたって「費用」として配分していく、という処理を決算において行います。この処理のことを「減価償却」といい、減価償却手続きのお仕事ではこの「減価償却」や「固定資産」に関わる一連の業務を担当します。
具体的には以下のような業務を行います。

・固定資産の取得(購入・生産)手続き(固定資産台帳への登録、会計処理など)
・固定資産の現物管理(棚卸し、移動、メンテナンスなど)
・固定資産の処分(売却・廃棄)手続き(固定資産台帳の記録、会計処理など)
・減価償却費の計算
・固定資産の減損処理 など

どんなスキルが必要?

減価償却費の計算については日商簿記3級でも学びますが、初歩的なレベルですので実務上は少し知識不足になると考えられます。というのも、減価償却にはいくつかの方法があり、また税法との兼ね合いでその内容も近年頻繁に改正されているためです。

ですので、減価償却の全ての方法が学習範囲となる日商簿記1級や税理士の会計科目(簿記論・財務諸表論)などでベースとなる知識を得ると共に、毎年の税制改正で減価償却に関わる内容がないか常にアンテナを張っておく必要があります。

仕事のやりがい、厳しさなどは?

会社の規模や業種によっては「固定資産」の数も膨大なものとなりますので、その管理や棚卸しだけでもかなりの業務量になることがあります。また、処理のミスが損益計算や法人税の計算に影響を及ぼすという点では他の業務と同じですが、「固定資産」については「固定資産税(償却資産)」という税金にも関係してきます。

このように減価償却手続きのお仕事は、専門知識が必要なだけでなく多忙で責任も大きな業務ですが、そこで得た経験は大きな強みになるともいえます。

次のステップは?

その他の決算に関わる業務に携わることで、決算処理の全体像を把握することが出来ます。
そして最終的には決算書の作成業務を目指していきましょう。