転職を重ねる就職氷河期世代の苦悩と逆転
O.Jさん30代男性
転職前
- 勤務先インターネット・サービス業
- 職 種経理
- 年 収450万円
転職後
- 勤務先情報関連メーカー
- 職 種経理
- 年 収600万円
30代後半のJさんは、これまで5つの会社で経理の仕事に携わってきました。直近の会社は、ポータルサイトを運営している上場企業でしたが、夜遅くまで残業することが日常茶飯事。しかも、その割に年収が少なかったため、このまま勤め続けるのは難しいと考え、2012年に当社にご登録。働きながら、「良い求人があったら応募する」というスタンスで転職活動をしていました。
Jさんは、いわゆる「就職氷河期」に該当する世代。大学卒業時に何とか就職できたのは、Jさんにとっては興味が湧かない飲食店でした。長く働くつもりはなく、そこで触れた経理や税務の仕事に可能性を感じ、1年経たないうちに退職し、税理士試験の勉強を開始。簿記論に合格したことを武器に、経理職として上場企業に就職しました。その後も、キャリアアップやスキルアップを図るべく転職を重ね、現在に至ったのです。
Jさんは、開示資料作成や会計監査対応といった上場企業ならではの経理経験を積んでいます。また、転職に対する希望は、残業時間が極端に多くなく、スキルや年齢相応の年収が得られることであり、望みは高くありません。しかし、転職回数が多く、そのことは企業から懸念される要素になります。Jさんもそのことを分かっており、企業の知名度や業務内容で転職先を絞ることなく、労働時間や年収が保証された中で働ける会社であれば、紹介してほしいとのことでした。
私が、Jさんに紹介したのは、認証技術を用いたソフトウエアやハードウエアを開発している上場企業です。同社は高い技術力を持ち、資金調達もできているため、将来的には有望ですが、現状では赤字決算が続いていました。その点が敬遠されて、経理職を募集してもなかなか欲しい人材が採れずにいました。
今回の転職成功のポイントは、面接を実施してもらうために、5回の転職理由を同社の採用担当者にきちんと説明した上で、スキルと経験を積み重ねていることを事前に伝えたところにあります。
また面接に当たって、Jさんには、先方の面接官の性格や特徴を事前に伝えました。というのは、1次面接で面接官を務める管理部長は、個性的で型にはまらないタイプだったからです。内定をより確実にするため、ということもありますが、入社した場合は上司と部下の関係になるため、一緒に働けそうかどうかを判断してほしいとの思いもありました。 面接後のJさんの感想は「一緒にやっていけそうです」というもの。先方もJさんのスキルや経験を高く評価し、内定を得ることができました。
書類を通す段階で、履歴書だけでは分からない登録者の魅力や現在に至る経緯をいかにしっかりと説明できるか。ここは、エージェントの腕の見せどころです。
K.Bさん 30代
男性 経理
T.Tさん 40代以上
男性 経理
O.Mさん 40代以上
女性 経理
N.Oさん 40代以上
男性 経理
T.Yさん 30代
男性 経理
S.Nさん 20代
女性 経理
H.Yさん 30代
男性 経理
C.Jさん 20代
男性 経理