監査希望だったが、年齢を考慮してアドバイザリー部門へ
Y.Kさん30代男性
転職前
- 勤務先会計系コンサルティング会社
- 職 種コンサルタント
- 年 収530万円
転職後
- 勤務先大手監査法人
- 職 種アドバイザリー業務
- 年 収630万円
Kさんは、会計系のコンサルティングファームで、日本企業の海外展開や海外進出後の法人監査に関するサポートに従事。4年ほど前からはブラジルの子会社に赴任し、現地の日本企業の会計・税務・人事・労務についてのコンサルティングに取り組んでいました。 そんなKさんが転職活動を始めたのは、USCPA(米国公認会計士)の全科目に合格し、資格を取得したのがきっかけです。この資格を手に、日本の大手監査法人に転職し、監査業務に従事したいと考えていました。監査業務は会計職の中でも特に高い専門性を必要とする仕事であり、その中に身を投じることで、自らを高めていきたいという思いがあったようです。そこで当社に「日本の公認会計士の資格ではなく、USCPAでも大手監査法人に転職することは可能でしょうか」と相談され、サポートすることになりました。
USCPAの有資格者の場合、監査部門ではグローバル企業や外資系の企業を担当する部署への転職が中心になります。大手監査法人がUSCPAの有資格者を採用するかどうかは、ご本人の経歴が大きな要素を占めます。その点Kさんは、海外展開や海外実務サポートの経験があり、申し分ないものでした。Kさんは大手監査法人に応募書類を出し、転職活動を開始しました。
ただし私は、監査部門に転職することが、Kさんのキャリアにとってプラスになるのか疑問を抱いていました。当時Kさんの年齢は33歳。監査に関しては未経験のため、監査法人の監査部門に入社した場合、スタッフからのスタートになります。その後マネージャー、パートナーへと昇格できたとしても、その時点でかなりの年齢になっています。Kさんはこれまでに素晴らしいキャリアを積んでいますので、それを最大限に活かせる分野を目指して転職活動した方がよいのではないかと考えました。
そこで私はSさんに、監査部門ではなくアドバイザリー部門に入り、M&AやIFRS導入などに従事するキャリアも提案しました。私が担当していた大手監査法人は、監査部門とアドバイザリー部門の垣根が比較的低く、もしどうしても監査業務を経験したいのであれば、異動によってかなえることもできます。年収面でも、これまでの経歴が評価されるアドバイザリー部門の方が、監査部門よりも高めの額が期待できます。
事前に、先方の採用担当者にSさんの経歴をお話しすると「アドバイザリー部門はクロスボーダーの案件が多いので、海外勤務の経験者は国内のみの勤務経験者よりも高く評価します」との返答が得られました。
このコメントを含め、アドバイザリー部門をお勧めする理由と、仕事内容に関する資料を取りまとめ、Sさんにお送りしました。最終的にSさんは複数の監査法人から内定を得ましたが、その中から、監査部門ではなくアドバイザリー部門での入社を選ばれました。現在Sさんは、USCPAの資格とともに、英語力の高さも武器として活躍されています。
Y.Yさん 30代
男性 コンサルタント
H.Nさん 30代
男性 コンサルタント
Y.Kさん 30代
男性 コンサルタント
S.Gさん 30代
男性 コンサルタント
Y.Kさん 30代
男性 コンサルタント
Y.Eさん 30代
女性 コンサルタント
W.Sさん 20代
女性 コンサルタント
H.Oさん 20代
女性 コンサルタント