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【業種別】経理職の職務経歴書はこう書く!企業に刺さる構成・表現とは?【サンプルダウンロード可】

経理の職務経歴書テンプレートと書き方

経理で働いてきた実績やご自身の強みをアピールするのが、職務経歴書です。こちらでは、業種別に【職務経歴書のテンプレート】と【書き方サンプル】をご用意いたしました。

ダウンロードすればひな形として利用することもできます。職務経歴書は、書類選考を突破できるかの鍵となる重要な書類になりますので、ご経歴を具体的かつ簡潔に分かりやすく作成し、魅力的に表現しましょう。

目次

■ 全業種共通、経理の職務経歴書、書き方のポイント

経理の職務経歴書の構成は、「職務の概要」「職務経歴」「免許・資格」「PCスキル」「自己PR」が基本です。以下でダウンロードできる企業別職務経歴書のテンプレートを参考にしてみてください。

書き方のポイントは下記になります。

  1. ① 数字を踏まえて細かく書く
  2. ② キーワードの羅列にしない
  3. ③ ルーティーン以外の業務もしっかり書き込む

(1)会社規模や業務成果は数字まできっちりと記載する

上場企業なのかベンチャー企業なのか、勤務していた企業の規模によっても経理業務の内容は異なります。

そのため、企業に関する情報として、「従業員数」、「資本金」、「売上高」などを記載すると、企業の規模感が伝わりやすくなります。なるべく正確なデータを記載するようにしましょう。

また、勤務実績については、単に仕事内容を並べるだけでなく、「会計ソフトを変更し、管理方法を工夫した結果、売掛金の回収が○日短縮された」など、具体的な数字を交えて記載することで、より説得力が増します。

(2)キーワードの羅列にとどめない

「決算」、「システム導入」などのキーワードを単に並べるだけでは、経理職としての実績が伝わりにくくなってしまいます。

職務経歴書では、自分がその業務にどのように関わり、どのような工夫や成果を出したのかまで、具体的に記載することが重要です。たとえば「新システム導入プロジェクトに参画し、業務効率を20%改善」といったように、経理経験を定量的に表現すると説得力が増します。

(3)ルーティーン以外の業務を書き込んでPR

経理の仕事は仕訳入力や月次決算など、その多くが定型業務です。それゆえ、業務改善や会計ソフト切り替えプロジェクトなどに携わった経験は、非常に大きなアピールポイントになります。具体的に記載しておけば、面接でも具体的に話しやすく、他の応募者との差別化にもつながります。

■ 一般事業会社の経理向け|職務経歴書の書き方&テンプレート

(1)書き方のポイント

① キーワードの羅列にならないよう、職務内容に情報を補足する

経理職の方の職務経歴書では、「決算」、「資金繰り」、「売掛金管理」といったキーワードを羅列するだけでは、実務経験が正確に伝わりません。

たとえば「月次決算書ができる」という情報にとどまらず、「実務を担当していたのか、確認する立場だったのか」といった、自分のポジションが伝わるような工夫が大切です。

② ルーチン業務以外で工夫したことが評価される

経理の仕事は多くがルーチンワークであるため、それ以外に取り組んだ実績は、貴重なアピールポイントになります。

「長く使われていた報告書を改善し、見やすくなったと上司から評価された」

「売掛債権が滞留していたが、管理を工夫したことで回収が◯日以上早まった」

上記のような経験があれば、どんな小さなことでもかまいませんので記載しましょう。

このときも「◯日短縮された」「業務量が◯%減った」というように、数字で表現すると説得力のある内容になります。

③ 経理全般のスキルより、具体的なスキルにフォーカスする

特定の業務に特化した求人に応募する場合は、「経理全般の経験」だけでなく、求められているスキルや経験に絞ってアピールすることが大切です。

たとえば求人票の業務内容に「連結決算」とあれば、下記のように具体的な実績を記載しましょう。

「子会社の決算を早期化するために、◯◯といった調整を行った」

「システム導入に伴い、各子会社と連携して運用フローを整備した」

(2)一般事業会社の職務経歴書テンプレートとサンプル例(ダウンロードはこちら)

職務経歴書のテンプレートとアドバイス

一般事業会社の職務経歴書テンプレート_ページ1
一般事業会社の職務経歴書テンプレート_ページ2
① 会社の企業規模がわかるデータについて

従業員数、資本金、売上高の情報がわかることによって企業規模がイメージしやすくなるため、正確な情報を記載します。

② 就業した会社の情報について

事業内容が記載されていることで、その業界について知識があるとアピールすることにもつながります。

③ 所属・職位について

所属していた部門やグループをわかりやすく記載します。管理職の場合は、マネジメントしている部下の人数、入社後何年でその役職に就いたのかわかるようにします。

④ 業務へのかかわり方について

どのような立場で業務とかかわったのかがわかるように補足しましょう。

⑤ 経理以外にかかわった業務について

固定資産管理など、通常の経理以外に経験した業務について記載します。

■ 上場企業の経理向け|職務経歴書の書き方&テンプレート

(1)書き方のポイント

① 上場企業ならではの経理業務を具体的に記載

有価証券報告書・決算短信作成といった上場企業特有の経理業務は、採用側が重視するポイントです。たとえ一部の項目のみの担当であっても、「どの部分に関わったのか」「どのような役割だったのか」を明確にすることで、経理スキルを具体的に伝えることができます。

たとえば「従業員の状況」や「会社の対処すべき課題」などについて、経理が主導し他部署と調整して作成した経験があれば、それらを職務経歴書に明記しましょう。

また、日常経理に加えて、何かしらの表の作成など管理会計に関わる経験があれば、それも上場企業で活かせる実務経験なので積極的に記載しましょう。

② ルーチン業務以外の工夫も評価される

経理職においてはルーチンワークが多いですが、それ以外の改善や工夫の実績は、職務経歴書で大きなアピールポイントとなります。事例としては、上記「■ 一般事業会社の経理向け ②ルーチン業務以外で工夫したことが評価される」の項と同様です。

また上場企業では、大規模な株主総会や決算説明会を開催する際に、想定問答集を作成に経理が関与することもあります。これらの準備に携わった業務経験があれば、忘れずに記載しましょう。

③ 補助的な立場でも、大きな事業にかかわった経験を記載

M&Aなどの専門性が高い業務経験は、近年ますます評価される傾向にあります。経理部門が事前の調査に加わることもあり、たと補助的な立場であっても資料集めやデータ分析の指示を受け業務を行った経験があれば、職務経歴書にしっかりと盛り込みましょう。

(2)上場企業の職務経歴書テンプレートとサンプル例(ダウンロードはこちら)

上場企業の職務経歴書テンプレート_ページ1
上場企業の職務経歴書テンプレート_ページ2
① 就業した会社の情報について

上場区分は必須の情報です。また、事業内容が記載されていることで、その業界について知識があるとアピールすることにもつながります。

② 会社の企業規模がわかるデータについて

従業員数、資本金、売上高の情報がわかることによって企業規模がイメージしやすくなるため、正確な情報を記載します。

③ 所属・職位について

所属していた部門やグループ、その人数まで記載します。大きな会社ほど役職は細分化する傾向があり、その名称は会社によって異なりますので、役職がある場合はわかりやすく説明します。

④ 経理以外にかかわった業務について

監査法人対応も上場企業ならではの業務です。窓口となって外部の方とのやり取りを任されていた場合は、対応した内容を記します。

⑤ 業務へのかかわり方について

たとえ小さなチームでも、マネジメントの実績があれば大きなアピールになります。マネジメントした人数も含めて記載してください。

■ 製造業の経理向け|職務経歴書の書き方&テンプレート

(1)書き方のポイント

① 製造業特有の経理業務は漏れなく記載する

製造業の経理職では、原価計算や工場経理など、製造業ならではの業務経験が問われることが多くあります。本社と工場での業務分担は企業によって異なるため、自身がこれまで担当していた具体的な業務内容にフォーカスし、どのような役割を果たしてきたのかが伝わるように記載しましょう。

② 現場部門と近い距離で経験していたことが評価される

製造業では、調達・開発・製造・物流・販売など様々な部門が存在し、国内外の拠点でそれぞれが密接に連携しています。海外に製造拠点を持つケースも多くあるため、日常的な質問事項などのやりとりや依頼対応、現場からの相談対応など、現場部門とのコミュニケーション経験もアピールポイントとなります。実際のエピソードを交えて、伝えられるようにしましょう。

③ 経理全般のスキルより、具体的なスキルにフォーカスする

求人ごとに求める業務内容に合わせて、経理全般の経験ではなく、必要とされるスキルに焦点を当てて記載することが重要です。こちらに関しては、上記「■ 一般事業会社の経理向け ③」に記載したのと同様になります。

職務経歴書を見た採用担当者に「この人なら任せられる」と思ってもらえるよう、これまでに培ってきたスキルや成果を的確に伝えることが大切です。

(2)製造業の職務経歴書テンプレートとサンプル例(ダウンロードはこちら)

製造業の職務経歴書テンプレート_ページ1
製造業の職務経歴書テンプレート_ページ2
① 会社の企業規模がわかるデータについて

従業員数、資本金、売上高の情報がわかることによって取引規模がイメージしやすくなるため、正確な情報を記載します。

② 就業した会社の情報について

事業内容について記載するのはもちろんですが、同じ製造業の中でも扱っている商材について記載されていることで、その業界について知識があるとアピールすることにもつながります。

③ 所属・職位について

所属していた部門やグループ、その人数まで記載します。大きな会社ほど役職は細分化する傾向があり、その名称は会社によって異なりますので、役職がある場合はわかりやすく説明します。
特に、本社での勤務だったのか、工場での勤務だったのかは明確にわかるように記載しましょう。

④ 業務へのかかわり方について

どのような立場で業務とかかわったのかがわかるように補足しましょう。また、海外子会社や製造拠点とのやりとりがあった場合は、どのような場面で語学を使用した業務を行っていたのかも伝わるように記載します。

■ ベンチャー企業の経理向け|職務経歴書の書き方&テンプレート

(1)書き方のポイント

① 業務の垣根を越えた仕事ができることをアピールする

ベンチャー企業では、少数精鋭で幅広い業務を担当することが一般的です。一人あたりの業務範囲が広くなる傾向があります。

こういった環境下で、業務の線引きをせず、必要に応じて労務や人事関連の知識を吸収しながら業務を遂行してきた姿勢は高く評価をされます。経理職としての応募であっても、経理以外で取り組んだ業務やプロジェクトについても幅広く記載するようにしましょう。

② 経営と近い距離で経験していたことが評価される

ベンチャー企業であれば、社長直属で業務を行うケースも多く、経営層と直接やり取りをした経験は大きな強みとなります。たとえば、「どのような経営指標をもとに意思決定がなされていたか」「制度設計や数値管理にどう関与したか」といった視点で、経営を支える経理としての役割をアピールしましょう。

もちろんCFOやその他の経営陣と近い距離で経験したことも同様です。経営視点で業務を行ってきたことが伝わるような書き方を心がけましょう。

③ 上場準備や公認会計士、税理士対応の経験も評価ポイントに

成長段階にあるベンチャー企業では、IPO(新規上場)を見据えた体制構築を行っているケースもあります。上場準備に関与した経験や、公認会計士・税理士とのやり取り、開示業務などに携わった実績があれば、必ず記載しましょう。

上場企業・非上場企業の双方の会計の知識を持っていることは、大きなアピールポイントになります。

(2)ベンチャー企業の職務経歴書テンプレートとサンプル例(ダウンロードはこちら)

ベンチャー企業の職務経歴書テンプレート_ページ1
ベンチャー企業の職務経歴書テンプレート_ページ2
① 会社の企業規模がわかるデータについて

従業員数、資本金、売上高の情報がわかることによって取引規模がイメージしやすくなるため、正確な情報を記載します。

② 就業した会社の情報について

事業内容が記載されていることで、その業界について知識があるとアピールすることにもつながります。

③ 所属・職位について

所属していた部門やグループ、その人数まで記載します。大きな会社ほど役職は細分化する傾向があり、その名称は会社によって異なりますので、役職がある場合はわかりやすく説明します。

④ 業務へのかかわり方について

どのような立場で業務とかかわったのかがわかるように補足しましょう。たとえ小さなチームでも、マネジメントの実績があれば大きなアピールになります。マネジメントした人数も含めて記載してください。

■ 外資系企業の経理向け|職務経歴書の書き方&テンプレート

(1)書き方のポイント

① キーワードの羅列にとどまらず、具体的な職務内容を補足する

外資系企業での経理経験を職務経歴書に記載する際に気を付けなければならないのが、「AP(買掛金)」、「AR(売掛金)」、「G/L(総勘定元帳)」といったキーワードの羅列にとどまらないようにすることです。

たとえば「AP」と記載する場合でも、「支払管理全般を任されていたのか」、「上司のサポートで入力業務を中心に行っていたのか」など、自身の担当範囲や役割が明確に伝わるよう補足説明を加えることが重要です。

② 英語の使用場面・頻度を具体的に記載する

外資系企業では、本社との英語でのやり取り(レポーティング)が必須となることが一般的です。月次・四半期・年次決算時のレポート提出や、メール・電話による英語での連絡対応、出張時や海外スタッフ来日時のコミュニケーションなど、英語を使った具体的な場面や頻度を記載しましょう。

実際に実務で英語を使う機会がなかった場合でも、英語力を高めるために行った勉強や留学経験、TOEICスコアなどが伝わるように記載すると、アピールにつながります。

(2)外資系企業の職務経歴書テンプレートとサンプル例(ダウンロードはこちら)

外資系企業の職務経歴書テンプレート_ページ1
外資系企業の職務経歴書テンプレート_ページ2
① 会社の企業規模がわかるデータについて

従業員数、資本金、売上高の情報がわかることによって企業規模がイメージしやすくなるため、正確な情報を記載します。

② 就業した会社の情報について

事業内容が記載されていることで、その業界について知識があるとアピールすることにもつながります。親会社がどの国なのかも記載しておくと良いでしょう。

③ 所属・職位について

所属していた部門やグループ、その人数まで記載します。大きな会社ほど役職は細分化する傾向があり、その名称は会社によって異なりますので、役職がある場合はわかりやすく説明します。

④ 業務へのかかわり方について

どのような立場で業務とかかわったのかがわかるように補足しましょう。また、どのような場面で語学を使用した業務を行っていたのかも伝わるように記載します。
マネジメントについては、たとえ小さなチームでも、実績があれば大きなアピールになります。マネジメントした人数も含めて記載してください。

■ 金融系企業の経理向け|職務経歴書の書き方&テンプレート

(1)書き方のポイント

① キーワードの羅列にとどまらず、具体的な職務内容を補足する

金融系企業の経理職においても、「窓口業務」「営業」「決算」「システム導入」「金融庁対応」といった業務キーワードを並べるだけでは、職務内容の深さは伝わりません。

たとえば「システム導入」と記載する際は、「要件定義からベンダーの選定、データ移行、社内調整までを担当」など、どのような役割を担い、どの程度の関与をしていたのかまで具体的に記載しましょう。これにより、採用担当者にスキルの深さが伝わりやすくなります。

② 経理以外の業務についても積極的に記載する

金融業界では、他業種に比べてジョブローテーション制度が整備されており、営業や窓口業務などから経理部門に異動するケースも少なくありません。

このような他部署での経験は、経理業務における視野の広さやビジネス理解の深さとして評価されることがあります。特に、営業成績、特殊な金融商品に関する業務、ファイナンス関連の実務などがあれば、定量的な成果や具体的な取り組みとともに記載しましょう。

③ 金融業界特有の経理業務経験について記載する

金融業界の経理職では、金融庁や日本銀行への報告書作成(レポーティング)業務や、有価証券報告書・投資家向けのIR資料の作成などが発生することもあります。

これらの業務経験は、同業界内での転職において強力なアピール材料となります。たとえ補助的な立場であっても、どのようなプロセスに関わったのか、どのくらいの頻度・範囲で担当していたのかを記載することで、専門性をアピールできます。

(2)金融系企業の職務経歴書テンプレートとサンプル例(ダウンロードはこちら)

金融系企業の職務経歴書テンプレート_ページ1
金融系企業の職務経歴書テンプレート_ページ2
① 会社の企業規模がわかるデータについて

上場区分は必須の情報です。
従業員数、資本金、売上高の情報がわかることによって企業規模がイメージしやすくなるため、正確な情報を記載します。

② 就業した会社の情報について

事業内容が記載されていることで、その業界について知識があるとアピールすることにもつながります。

③ 所属・職位について

所属していた支店や部門、グループ、その人数まで記載します。大きな会社ほど役職は細分化する傾向があり、その名称は会社によって異なりますので、役職がある場合はわかりやすく説明します。

④ 業務へのかかわり方について

どのような立場で業務とかかわったのかがわかるように補足しましょう。経理以外の業務の経験や、そこで挙げた実績などについてもプラス評価に繋がる事があるので、しっかり相手に伝わるよう記載しましょう。

⑤ 金融業特有の業務について

金融業特有の業務を経験しているかどうかは、金融業界へ転職する上では大きなアピールになります。些細なことでも記載しましょう。

■ まとめ

経理職の職務経歴書は、単なる業務の羅列ではなく、「あなたがどんな価値を企業にもたらせるか」を伝える営業ツールです。自分の強みや実績を、読み手に伝わる形で具体的に表現することで、採用担当者の印象に残り、面接へとつながる可能性が高まります。

特に転職の場面では、即戦力やマネジメント力が期待される場面も多いため、自身の経験をただ述べるのではなく、「どのように貢献できるか」「どんな改善を実現したか」といった視点を意識すると効果的です。

今一度、自身の経験やスキルを棚卸しし、企業が求める人物像とマッチするような職務経歴書を作成していきましょう。