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経理の職務経歴書テンプレートと書き方

経理の職務経歴書テンプレートと書き方

経理で働いてきた実績やご自身の強みをアピールするのが、職務経歴書です。こちらでは、経験企業別に職務経歴書の書き方ポイントとテンプレートをご用意いたしました。職務経歴書は、書類選考を突破できるか鍵となる重要な書類になりますので、ご経歴を具体的かつ簡潔に分かりやすく作成し、魅力的に表現しましょう。

■ 一般事業会社の経理 職務経歴書の書き方

一般事業会社の経理の職務経歴書で重要なのは、決算や資金繰り、売掛管理といったキーワードを並べるだけでなく、具体的な情報を加えることです。例えば、決算書の作成ができるだけでなく、自分が実務担当だったのか、確認役だったのかを明記し、営業部とのやり取りの有無も記載しましょう。これは面接でほぼ必ず質問される項目です。

また、ルーチンワーク以外での工夫や実績を示すことが他の応募者との差別化につながります。例えば、「長く使われていた報告書を改善し、見やすくなったと上司から評価された」「売掛債権の回収を工夫して、回収日数を短縮した」など、小さなことでも数字で表現すると効果的です。

中小企業では経理以外の業務も求められることがあるため、総務や人事の経験や社内プロジェクトへの参加経験も記載すると良いでしょう。これにより、経理以外の業務に対しても積極的に取り組む姿勢が評価されます。

さらに、特定の業務に絞られた求人に応募する場合、経理全般の経験ではなく、求人内容に沿った具体的なスキルや実績を強調することが重要です。例えば、「連結決算」の求人には、過去の連結決算の経験や子会社の決算締めやシステム導入の調整などの具体例を挙げ、採用担当者に安心感を与えましょう。

■ 上場企業の経理 職務経歴書の書き方

上場企業の経理の職務経歴書で重要なポイントは、上場企業特有の業務経験を詳細に記載することです。有価証券報告書や決算短信の作成経験がある場合、どのように関与したのかを具体的に書きましょう。

例えば、「従業員の状況」や「会社の対処すべき課題」について経理が主導して各部署と調整した経験があれば、それを明記してスキルをアピールします。上場企業では、日常経理に加えて月次で管理会計を行うことも多いため、その経験も記載しましょう。

また、ルーチン業務以外の工夫や実績を強調することも他の応募者との差別化につながります。例えば、「長年使用されていた報告書を改善し、見やすくした」「売掛債権の回収を○日短縮した」など、具体的な成果を数字で表現すると説得力が増します。さらに、大規模な株主総会や決算説明会の想定問答集の作成に関わった経験があれば、それも記載してください。また、M&Aなどの専門的な業務に関わった経験も評価されます。経理部が事前調査に参加することも多く、資料集めなどの補助的な業務も含めて、自分がどのように貢献したかを思い出して書きましょう。

■ 製造業の経理 職務経歴書の書き方

製造業の経理の職務経歴書には、製造業特有の業務経験を詳細に記載することが重要です。例えば、原価計算や工場勤務の経験があれば、それらを具体的に説明しましょう。本社と工場での業務分担も企業によって異なるため、自分がどのような役割を果たしてきたかを明確に伝えることが大切です。

製造業では、調達、開発、製造、物流、販売などの各部門が密接に連携しています。経理が予算編成などで全社をまとめる際、各部門の状況を把握しながら業務を進める能力が評価されます。また、海外拠点とのコミュニケーション能力も重要です。日常的なやりとりや現場からの相談に対して、日本語だけでなく外国語で対応した経験があれば、具体的なエピソードを交えて記載しましょう。

特定の業務に絞った求人に応募する場合、経理全般のスキルではなく、求められる業務に焦点を当ててアピールすることが必要です。例えば、「連結決算」の求人には、子会社の決算締めの改善やシステム導入の調整といった具体例を挙げましょう。これにより、採用担当者に「この人なら任せられる」と感じてもらえるよう、自分のスキルを強調しましょう。

■ ベンチャー企業の経理 職務経歴書の書き方

ベンチャー企業の経理では少数精鋭で幅広い業務を担当することが多く、企業規模が大きくなるにつれ、資金調達や上場準備、連結対応などの業務も増加します。このような環境で、業務の線引きをせずに人事面の知識も吸収しながら仕事を進める姿勢は高く評価されます。経理職を希望する場合でも、経理以外の業務経験も幅広く記載しましょう。

小規模なベンチャー企業では、社長が直接の上司となることも珍しくありません。社長や取締役、CFOといった経営層と近い距離で仕事をし、彼らの要求に応じて経理としてどのようにサポートしてきたかを具体的に書くと評価されます。役職の有無に関係なく、経営視点で業務を行ってきた経験を伝えることが大切です。

さらに、ベンチャー企業の多くは上場を目指しており、上場準備や公認会計士、税理士との対応も重要な評価ポイントとなります。上場の成否に関わらず、どの段階まで準備に関与したかを記載することで、上場を視野に入れた企業や上場企業からの評価が高まります。上場準備の具体的な関わり方も詳細に記載するようにしましょう。

■ 外資系企業の経理 職務経歴書の書き方

外資系企業での経理経験を職務経歴書に記載する際は、AP、AR、G/Lなどのキーワードの羅列に終わらないよう注意しましょう。具体的に、支払管理全般を担当していたのか、上司のサポートで入力業務を中心に行っていたのかなど、自分の役割を明確に記載します。

経理の仕事はルーチンワークが多いですが、工夫して取り組んだ実績は他の応募者と差をつけるポイントです。例えば、「長く使われていた報告書を改善し、見やすくなったと上司から評価された」や「売掛債権の回収を工夫して○日以上早めた」といった具体例を挙げ、数字で示すことで説得力が増します。

また、外資系企業での英語使用経験を具体的に記載しましょう。決算や四半期、月次レポートの提出時に英語での報告を行っていたこと、海外社員のアテンド、自身の出張・赴任経験など、どの場面でどの程度英語を使用したかを詳細に書きます。実務での英語使用経験がない場合でも、勉強や留学経験など、英語力向上のための取り組みや英語のレベルが分かるように記載することが重要です。

■ 金融系企業の経理 職務経歴書の書き方

金融系企業での経理職の職務経歴書では、決算、システム導入、金融庁対応などのキーワードを羅列するだけでなく、具体的な業務内容を詳述することが重要です。例えば、システム導入に関しては、要件定義やデータ移行、プロジェクトリーダーとしての役割を明確に記載します。

また、経理以外の業務経験も評価されるポイントです。金融業界ではローテーションが多いため、窓口や営業部門での経験や実績も重要です。営業成績や特殊な金融商品、ファイナンスに関わる業務など、他部署で得た知識や経験を具体的に記載しましょう。

さらに、金融業界特有の経理業務についても詳しく記載することが求められます。金融庁や日本銀行へのレポーティング業務、投資家向けレポート作成など、他の事業会社にはない業務経験を強調します。金融業界では同業種出身者を求める傾向が強いため、これらの経験が即戦力として評価されることが多いです。たとえ主担当でなくても、異業種出身者との差別化ポイントとしてしっかり記載することが大切です。