英語力を生かして会計アウトソーシング会社の国際事業部門へ

S.Nさん 30代 女性
経理
転職前
- 勤務先 /
- 会計士事務所(アメリカ)
- 職 種 /
- 法人税申告書作成・確定申告書作成業務
- 年 収 /
- 300万円
転職後
- 勤務先 /
- アウトソーシング会社
- 職 種 /
- 税務・会計コンサルタント
- 年 収 /
- 310万円
POINT 転職成功のポイント
アメリカに10年滞在、帰国後英語力を生かして転職活動を開始
登録面談では日本の転職市場やキャリアの可能性を説明
英会話だけでなくコミュニケーションスキルが評価された
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コラム大原大学院大学 会計研究科 教授
アメリカの大学の会計コースを卒業し、現地の会計事務所へ
Nさんは日本の専門学校で日商簿記2級を取得し、卒業後は渡米して10年近くを過ごされました。語学学校からカレッジ、大学まで9年間、生活費や学費はレストランのアルバイトをして自分の力でねん出したそうです。
大学では会計コースを選択し、卒業後は会計士事務所へ。1年足らずながら個人所得税申告書や法人税申告書作成、会計監査関連業務などを担当されましたが、労働ビザの取得ができずに帰国。
「日本・アメリカ両国で学んだ会計の知識と経験を生かし、在米日本企業・在日米国企業の橋渡しとなりたい」と願い、USCPAの勉強をしながら、実務経験を積むため転職活動を開始しました。
帰国したばかりのNさんは日本を離れていた期間が長く、転職活動も初めてとあって、エージェントは面接のイロハはもちろん、日本の組織が求めるものなど事前に細かく打ち合わせしました。
「何より、日本の転職マーケットの現状やご自身の可能性もよくおわかりではありませんでしたので、さまざまな選択肢を示し、将来のビジョンまでご説明しました」。
アウトソーシング会社の国際事業部門がご本人の意向とマッチ
漠然とではあるものの将来は監査業務に就きたいと考えていたNさんに、担当エージェントがご紹介したのは、クライアントに国内外のグローバル企業を多く持つアウトソーシング会社の国際事業部門の求人でした。
「USCPAの勉強をしていると監査の方向へ進むイメージを持つことが多いのですが、Nさんの場合はまだ勉強中でもあるし、いきなり監査というよりも会計・財務業務の方がご自身の持ち味を生かせるのではないかとお話ししました」。
こちらの会社は、経験よりもポテンシャルを重視するスタンス。職歴は浅いもののビジネスレベルの英語力を持ち、何より成長意欲の高いNさんにとって打ってつけの環境です。
外資系企業の月次・年次決算業務からスタートし、いずれはIFRSでの会計処理・開示、コントローラー代行業務、海外進出コンサルティングなど、本人の頑張りによって可能性が広がっているという点にNさんも乗り気です。
海外仕込みのコミュニケーション能力が高く評価された
面接の結果、明るくコミュニケーションスキルの高いNさんは文句なしの高評価。「現場マネージャー以下、全員一致で『一緒に働きたい』とおっしゃったそうです」とエージェント。
「クライアントが外国の方であった場合、単に英語で会話ができて、技術的なサポートができるだけでなく、もっと深いところでコミュニケーションが取れるかが大切です。
シャイな日本人だと苦手な方もいらっしゃいますが、アメリカ生活の長いNさんなら外国のカルチャーにも慣れているし、フランクな対応ができると判断されたのでしょう」 「とにかく早く転職活動を終えて早く働きたい」。
そうおっしゃっていたNさん、今は少しでも早く海外と日本の企業の橋渡しとなるべく奮闘されています。