会計士試験合格時に不採用の監査法人へ、4年目の再挑戦で合格
S.Sさん20代男性
転職前
- 勤務先商社
- 職 種経理(決算業務)
- 年 収420万円
転職後
- 勤務先大手監査法人
- 職 種会計監査
- 年 収470万円
今回ご紹介するSさんは、ご自身の高校時代にニュースで盛んに報じられていたM&Aに興味を持ち、公認会計士を目指すようになりました。
大学2年次より勉強を始め、4年次に公認会計士論文式試験に合格。監査法人を数カ所受けたものの、当時は折悪しく“監査法人冬の時代”といわれたころ。希望はかなわず、東証一部上場の商社に入社しました。
経理部に配属され、経理の日常業務から、決算業務、有価証券報告書・決算短信作成業務、税務申告書作成業務、予算作成業務(連結)、監査対応、内部統制業務など経理の仕事に専心してきたSさんは、4年目になって公認会計士修了考査にも合格。
仕事や職場には満足していたのですが、思うように年収が上がらず、今後もその期待は薄いと考えて転職を意識するようになったそうです。
また経理という仕事柄、監査法人の会計士と接することがあり、その仕事ぶりを見てかつての思いが再熱したことも影響し、ついに転職を決意。目指すはもちろん監査法人です。
Sさんの第一志望は、以前不採用となった監査法人のうち、監査以外にもコンサルティング部門を持つ、大手監査法人の大阪事務所。将来的にはデューデリジェンスなどM&Aのコンサルティング業務を担当したいという夢に向かい、意気込みは十分です。
Sさんが新卒のころに比べると状況も変化しており、当時不合格になったところでも採用に転じる可能性は十分あります。しかし、Sさんが弊社で転職活動を開始したのは、希望する監査法人の定期採用が終わった直後。
求人は通年で出されてはいるものの、担当エージェントは「懇意にしている人事の方にもご相談した上で、今受けるのは得策でないと判断しました。戦略的にタイミングを見計らい、半年待って応募することにしました」。
そして半年後。Sさんが応募書類を送ったところ、人事担当の方が現場に書類を回す前に、「志望動機や自己PRが弱いのではないか」とエージェントあてに連絡をくださいました。
「すぐSさんに連絡し、なぜ監査がやりたいのか、なぜ数ある監査法人の中でこちらを受けようと思ったのか、さらにこれまでの経験で学んだことをどう生かせるか、などを盛り込んだ自己PR書を作成するようにアドバイスしました」
Sさんは志望動機をつづるとともに、「事業会社の経験があることから監査法人とは異なる立場で経理業務の一連の流れを把握していることと、メールだけでなくフェイストゥフェイスのコミュニケーションを心掛けて信頼関係を構築できること」をPR。
面接でも志望動機をあらためて伝えたところ、パートナーに思いが通じて採用となりました。
「Sさんはタイミング的に不運なことが続いたのですが、ご自身が一生懸命に取り組んだことで運が開けたと感じました」とエージェント。
「アドバイスをしたといっても、単に見せ方、表現の仕方を変えただけで、決してSさんに色付けしたわけではないんです。最終的にはご自身の頑張り次第。せっかくいい志望動機をお持ちなのに、それを相手に伝えられるすべがおわかりでない方もいらっしゃいますので、われわれエージェントが手助けすることで突破口を開いていただければと思います」
A.Aさん 40代以上
女性 公認会計士
Y.Mさん 20代
男性 公認会計士
T.Sさん 30代
男性 公認会計士
I.Rさん 40代以上
男性 公認会計士
S.Sさん 40代以上
女性 公認会計士
Y.Tさん 20代
男性 公認会計士
H.Kさん 30代
男性 公認会計士
T.Eさん 20代
男性 公認会計士